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相談室(No.9501〜9600)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

9600 10/05/17 Y 今後の治療について 久保内
9599 10/05/17 K.S 病理結果について 久保内
9598 10/05/17 M  92 歳祖母の乳がん 加藤
9597 10/05/16 A 化学療法について 加藤
9596 10/05/16 A.T. 再発について(HPNo.5385-4) 加藤
9595 10/05/16 A.K.  グレードおよびホルモン療法について 加藤
9594 10/05/16 K.M.  乳がんの手術の選択について 加藤
9593 10/05/15 K.U.  ハーセプチン 久保内
9592-1
9592-2

9592-3
9592-4
10/05/15
10/06/01
10/06/08
10/06/28
にゃんこ やはり癌でしょうか?
やはり癌でしょうか?(2)
術後の腫れと痛みについて
検査結果がでません
久保内
斎藤
鈴木
高橋
9591 10/05/15 H.S 今後の治療および手術について(HPNo.9589-2) 久保内
9590 10/05/14 S.O.  ホルモン治療について 久保内
9589-1
9589-2
10/05/14
10/05/15
H.S 肋骨と鎖骨、患側頸部の痛み
今後の治療および手術について
久保内
久保内
9588 10/05/11 S.U. 骨転移の治療について(HPNo.9194) 矢吹
9587-1
9587-2

9587-3
10/05/11
10/06/23
10/09/18
M.Y. 乳房MRIの必要性・切除の問題・術前化学療法について
抗がん剤感受性試験について
今後の治療について
緒方
須田
清水
9586 10/05/11 T  要再検査 緒方
9585 10/05/11 H.S.  同時再建(HPNo.9559) 緒方
9584 10/05/11 M.N.  リンパ節転移について 緒方
9583 10/05/11 OS ホルモン療法 矢吹
9582 10/05/06 A.N 嚢胞に関して 緒方
9581 10/05/06 O 胸のしこり(3)(HPNo.9502-3) 志茂
9580 10/05/04 N  授乳中の胸のしこり 緒方
9579 10/05/02 K.F. 非浸潤ガンの術後治療について 川本
9578 10/04/30 S.Y. 術後の予後ステージについて 緒方
9577-1
9577-2
10/04/30
10/06/01
N 化学療法について
化学療法について(2)
緒方
斎藤
9576 10/04/30 S  放射線の追加照射について(HPNo.9478) 緒方
9575 10/04/30 A 外科的生検について 緒方
9574 10/04/30 M 現状のままの治療で大丈夫でしょうか? 緒方
9573 10/04/30 S 針生検と手術(2) 石山
9572 10/04/28 T.K 非浸潤との診断、かゆみあり 緒方
9571 10/04/28 K.T.  非浸潤性がんの治療方法について 緒方
9570-1
9570-2
10/04/26
10/04/30
S  針生検と手術
針生検と手術(2)
石山
石山
9569 10/04/26 K.N.  脳転移の可能性 石山
9568 10/04/25 あんみつ 小葉がんの術後治療について 石山
9567 10/04/25 浸潤性小葉がんの治療方法について(3)(HPNo.9533-3) 石山
9566 10/04/24 TI 首のしこりについて(HPNo.9560-2) 石山
9565 10/04/24 T 放射線治療について 石山
9564 10/04/23 R  術前ホルモン治療について 石山
9563 10/04/23 T  放射線治療について 石山
9562 10/04/23 M.T. 乳がん検診の頻度について 石山
9561 10/04/23 A 白血球の低下が気になります(HPNo.9412-2) 石山
9560-1
9560-2
10/04/23
10/04/24
T.I. 首のしこりについて
首のしこりについて(2)
石山
石山
9559-1
9559-2

9559-3
10/04/23
10/05/11
10/06/28
H.S 乳がんと診断されました
同時再建
術後ホルモン療法
石山
緒方
高橋
9558 10/04/22 T  TC療法について(HPNo.9541-2) 石山
9557 10/04/22 Y.F. ゾラデックスとノルバデックスについて(HPNo.8139-3) 石山
9556 10/04/20 W.M. CT、PET、センチネルリンパ生検について 吉田
9555 10/04/20 K 定期健診まで様子をみていいのでしょうか?(HPNo.9262-3) 吉田
9554-1
9554-2
10/04/19
10/06/28
YM 抗がん剤とホルモン療法について
抗がん剤の治療について
吉田
高橋
9553 10/04/19 Y PET-CTの結果 吉田
9552 10/04/19 Y. I. ホルモン療法(ゾラデックス)の長期服用について 吉田
9551 10/04/19 Y 乳房の赤い発疹について 吉田
9550 10/04/17 N.M 放射線治療について 吉田
9549 10/04/17 母の検査結果と治療法に関して(2)(HPNo.6686) 吉田
9548 10/04/17 K 浸潤性小葉がんの治療方法について 吉田
9547 10/04/17 A.T.  再発について(HPNo.5385) 吉田
9546 10/04/17 h.y.  Ajuvand Onlineの計算結果について(HPNo.9530) 吉田
9545 10/04/17 H.S.  検査結果について 吉田
9544 10/04/17 C  胸のしこり(2)(HPNo.9502) 吉田
9543 10/04/17 N  再建手術の時期について 吉田
9542 10/04/17 Y  血性分泌 吉田
9541-1
9541-2
10/04/17
10/04/22
T 術後療法について
TC療法について
吉田
石山
9540 10/04/17 A.T.  しこりの検査について 吉田
9539 10/04/17 K.T.  2つ目の癌ができました 吉田
9538 10/04/17 N.M 術後の治療について 吉田
9537 10/04/17 K.F. 非浸潤ガン温存手術後の放射線治療 吉田
9536 10/04/15 A  放射線の副作用 膀胱炎 吉田
9535 10/04/15 K  乳ガン検診について 吉田
9534 10/04/15 S  母の検査結果と治療法に関して(HPNo.6686) 吉田
9533-1
9533-2

9533-3
9533-4
9533-5
10/04/15
10/04/17
10/04/25
10/08/06
11/01/21
K 浸潤性小葉がんの治療方法について
浸潤性小葉がんの治療方法について(2)
浸潤性小葉がんの治療方法について(3)
浸潤性小葉がんの治療方法について(4)
胸のむくみ
吉田
吉田
石山
石川
清水
9532 10/04/14 EM 右乳房全体の痒みについて 石川
9531 10/04/14 Y.K フェマーラ 石川
9530-1
9530-2
10/04/14
10/04/17
h.y 術後の再発率と経過観察の受け方について
Ajuvand Onlineの計算結果について
石川
吉田
9529 10/04/13 Y.H. 今後の治療について(2)(HPNo.9416-2) 吉田
9528 10/04/13 S  しこりの数 吉田
9527 10/04/13 A マンモグラフィ検査後は? 吉田
9526 10/04/12 T.U. 黄疸? 石川
9525 10/04/12 Y.I.  血性分泌 石川
9524 10/04/12 K  非浸潤性乳管がんの病理内容について 石川
9523 10/04/10 T-ka ホルモン療法について(HPNo.8991-2) 石川
9522 10/04/10 N.T.  ホルモン治療の副作用について 石川
9521 10/04/10 Y.T. 高齢者の乳癌 石川
9520 10/04/10 Y.M 薬の服用 石川
9519 10/04/09 O  乳癌では? 石川
9518 10/04/09 S  術後、傷口付近のしこり?(2)(HPNo.9511-2) 石川
9517 10/04/09 K.K. 全摘後の治療について 石川
9516 10/04/09 A  術後の運動について 石川
9515 10/04/09 K 放射線治療中の浸出液について 石川
9514 10/04/09 M.K.  反対側の乳房の痛みについて 石川
9513 10/04/09 K.T. ハーセプチン+ナベルビン 石川
9512 10/04/06 H 茶色の分泌物があります 浜口
9511-1
9511-2
10/04/06
10/04/09
S 術後、傷口付近のしこり?
術後、傷口付近のしこり?(2)
浜口
石川
9510 10/04/06 Y.S.  男性乳房のしこりについて 浜口
9509 10/04/05 S.M 乳がんの疑いが強いとのことです 浜口
9508 10/04/05 K.T. 母の乳癌について 浜口
9507 10/04/05 H.S. 手術方法について 浜口
9506 10/04/05 O  検査後の出血 浜口
9505 10/04/05 N  左非対称性乳腺疑 浜口
9504 10/04/05 N 浸潤性小葉癌 浜口
9503 10/04/01 M.K. 乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361-5) 浜口
9502-1
9502-2

9502-3
10/03/31
10/04/17
10/05/06
C  胸のしこり
胸のしこり(2)
胸のしこり(3)
浜口
吉田
志茂
9501 10/03/30 A.O 今後の治療方針について 徳田

 

No.9600】  10年05月17日   Y 
今後の治療について

30歳主婦です。今年4月15日に右胸全摘、リンパも取りました。術後の傷がなかなか治らず、皮膚が死んでるからとハサミで切ったりして傷が大きくなり・・・、家でユーパスタの軟膏を毎日塗っていたのですが、なかなか変化もなく、5月12日外来でプロスタンディン軟膏を新しく処方されました。12日にゾラデックスを1度うちその後に抗がん剤を予定してるのですが、このままでは抗がん剤はまだ出来ないと言われました。もう一度ゾラをうつかもしれないと言われたのですが、治療効果としては、次抗癌剤するのと変わりはないですか? 私は糖尿病でもないし抗生物質など使ってもいないのですが・・・。なぜ傷の治りが悪いのでしょう? また将来子供を産みたいと思ってますが乳癌と妊娠は関係あるのでしょうか? たくさんの質問スミマセン。よろしくお願いします。

困っておられるのは良くわかるのですが、情報が少なすぎてコメントに窮します。
1) 乳房切除後の皮膚弁の壊死は様々な原因によって起こりますが、範囲が広ければ植皮という手術までありうることですし、現時点では保存的に自然治癒を狙っているようですので、それほど大きくないのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
2) ゾラデックスも癌の術後の有力な全身治療ですが、ホルモン受容体陽性で用いているのか、陰性だけれど化学療法からの卵巣保護目的で用いるのかが明確ではありません。いずれにしろ、1度だけでなくしばらく継続して4週に1度の投与が組まれると思います。
3) 抗癌剤は身体に残っている微量の癌細胞に対して行う全身療法です。癌は一定時間(何十日かに一辺)に細胞分裂を起こしてくるものなので、体調が良くない時に慌てて治療して身体を損なうより、体調が良くなってからしっかりたたいた方が良いと考えます。何ヶ月も放置するのでなければ、通常何倍にも増えるものではありません。傷の治癒の具合と、抗癌剤の副作用を考慮して、決められると考えます。
4) ホルモン受容体陽性の乳癌の場合、妊娠で再発時期が早まることがあります。ゾラデックスやタモキシフェンの治療と真逆の状態です。陰性の場合は関係が無いと思いますが、子供を産んで育てるのですから、再発の心配が無くなってから考えられた方が良いと思います。またAで述べたように、癌の化学療法(抗癌剤)が不妊症の原因になることもありますが、これも乳癌と妊娠ということにからんでくると思います。(文責 久保内)

 

No.9599】  10年05月17日   K.S 
病理結果について

いつも大変参考にさせていただいております。昨年12月末に左胸温存手術を受けた34歳(既婚・子供なし)です。
病理結果は
・硬癌 3.0×2.8×2.1 ・脂肪浸潤あり ・核グレード1 ・組織学的異型度2 ・脈管侵襲あり(リンパ管、血管) ・リンパ節転移1個 ・切除断端:陽性(乳管内成分) ・ホルモン受容体陽性 ・HER2:陰性

現在、リュープリンで生理をとめ、FEC×4回を終え、これからタキソテール×4を受ける予定です。抗がん剤が終了後→放射線治療(30回) →ホルモン療法5年と説明をうけております。

1) 核グレードと組織学的異型度が異なるのですが、悪性度(組織学的グレード)は核グレード1でよいのでしょうか?
2) センチネルリンパ節生検でリンパ節転移1個でしたが、微小転移とのことで郭清はしておりませんが、これは妥当でしょうか?
3) 切除断端:陽性(乳管内成分)も、追加の切除不要と言われましたが、こちらも不安です。
4) Ki67では 24.2%と説明を受けました。今後子供を生むことをあきらめきれずにおります。10年再発率と生存率をAdjuvant Onlineにてお調べしていただけないでしょうか?

沢山の質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

1) 核グレードの算出は、[組織学的異型度(1~3のスコア)]+[核分裂像(1~3のスコア)]の合計で求めて、2^3ポイントの時核グレード1と言います。この場合核分裂スコアが1ならば核グレード1になり、そういう場合は多く見られますので、矛盾はしないと思います。
2) センチネルリンパ節の検索で、coin slice(2mm切片)で検討して2mm以下の微小転移の場合は、追加郭清しても転移を見ることがほとんど無いので、郭清を省略する施設が多いのは事実です。施設の考え方にもよりますが、中にはLevelTの郭清を追加することもあり、意見の分かれるところでもあります。
3) 切除断端の陽性についても、施設で意見の分かれるところです。乳管内成分のみの断端陽性ですので、その部分が広くなければ放射線治療でブースト照射を加えて60Gy(30回というのはこれにあたると思われますが)をあてれば良いとする施設が多いと思います。しかし追加切除をする施設や、中には乳房切除まで考慮する施設(これを厳しくすればその施設の温存率は極端に低くなるでしょう)もあります。
4) Adjyuvant Onlineはご自分でも調べられると思いますが、生存率を検索してみました。34歳・健康・ER陽性・グレード1・腫瘍径21-3.0cm・転移リンパ節1-3個で、何も治療しなかった場合の10年生存率70.2%、リュープリン+タモキシフェンの内分泌療法単独での生存率向上は8.2%、FEC+Taxaneの化学療法単独での向上は11.5%、化学内分泌併用での向上は16.7%でした。KI67も比較的高めですし、現在提案されている全身療法は適切だと考えます。(文責 久保内)

 

No.9598】  10年05月17日   M 
92 歳祖母の乳がん

92歳の祖母が乳がんの診断を受けました。左乳房の先っぽに5cmほどのしこりがあります。担当医師は、高齢の為、手術を避けているようです。祖母は半分老人ボケのようなところもありますが、食欲旺盛で、長くは無理ですけど、外出も喜んで行きたがります(もちろん家族が付き添うのですが)。やはり高齢だから手術は止めた方が良いのでしょうか? 切除入院で寝たきりになるのは困るのですが、まだまだ病に打ち勝って長生きしてもらいたいものです。しこりを触ると少し痛むらしく、本人は「これは切ることになりそうだなー」と言っています。せめて、痛みがこれ以上無いような処置方法は無いのでしょうか? どんどん痛みが増す祖母を、何も治療もせずに放っておくのは、想像しただけでもツライです。一般症例など、アドバイスいただけたらと思います。よろしくお願いします。

高齢の方でも手術を考慮する時があります(体力や症状、がんの性格等を総合的に判断した上でになります)。ただ、手術以外の治療法もいくつかあります。そのなかで、ホルモン療法(内服治療になります)は、体への負担も少なく、一つの選択肢となる可能性があります。効くタイプのしこりであれば、小さくなることを期待できるかもしれません。何もしないというもの一つの選択肢かもしれませんが、治療についても担当医と相談なさってみてください。(文責 加藤)

 

No.9597】  10年05月16日   A
化学療法について

腫瘍の大きさ21×19×14で、ステージTからU期Aの浸潤性乳管癌で、リンパ節転移なし、ハーセプテスト陽性(+3)、ホルモン陰性ということで、術前にCEF療法を3週間×4回受けました。その後タキソテールを4回実施する予定でしたが、画像上癌が消失しているということで、タキソテールを実施せずに、癌のあったところを手術で切除しました。手術後の病理検査でも癌はなかったということでした。その後、放射線治療を25回受けました。今後の治療方法として、ハーセプチンを3週間に1回点滴で1年間実施する予定です。病理検査の結果、癌が消失していても、やはりハーセプチンを受けた方がよいでしょうか。また、副作用の心配はありませんか(特に受けているときだけでなくでなく、長期スパンで)。ご回答よろしくお願いします。    

再発をきたすようながん細胞が完全に体内で消失していれば不要ということになりますが、残念ながらしこりがあったところの消失で、それが保証されるわけではありません(ただ、可能性が低くなったとはいえます)。よって現時点では、ハーセプチン投与の考慮はやむを得ないように思います。時が経てば必要な人と不要な人がわかるようになると思いますが・・・。心機能への影響があげられますが、長期間後の影響はまだ不明です。(文責 加藤)

 

No.9596】  10年05月16日   A.T.
再発について(HPNo.5385-4)

度々で申し訳ありませんが、教えて下さい。
1) 再発の判断をする際に、一般的には針生検や細胞診も行うものですか?
2) 一般的に8.5mmの大きさで針生検はできますか?
3) PETの集積がある場合、腫瘍マーカーの1回の値だけではなく、値の推移を見る必要はないですか?

宜しくお願いいたします。

1) 再発した場所によります。検査可能な部位なら、行ったほうがベターでしょう。
2) 場所によっては可能です。
3) 血液中のマーカーであれば、おっしゃるように推移が大切です。(文責 加藤)

 

No.9595】  10年05月16日   A.K. 
グレードおよびホルモン療法について

お手数ですが、教えてください。

1) 手術後、癌のグレードが3ということで、当初予定になかった抗がん剤投与が決まりました。手術前にグレードを知ることは出来ないものなのでしょうか?
2) ホルモンの受容体が境界領域と言われました。その場合、ホルモン療法は必要なのでしょうか?

以上2点です。よろしくお願いします。

1) もし手術前に組織を取っていれば可能ですが、そうでなければ術後に判明することになります。
2) 日本と海外で受容体陽性の定義が異なることもあり、実際の値を考慮し、必要かどうか決定します(エストロゲン、プロゲステロンと2種類あり、それぞれ考慮する必要があります)。(文責 加藤)

 

No.9594】  10年05月16日   K.M.
乳がんの手術の選択について

初めてメール投稿しました。よろしくお願い致します。乳がんの手術の選択についてです。ステージUB、しこりの大きさ2.8センチ、場所 右側乳リンから1センチ、触診・エコー検査の結果リンパ節転移あり、38歳、既婚、子供2歳。
主治医の所見  1: 胸筋温存切除術  2: 術前化学療法で腫瘍を小さくして温存手術の選択肢
主治医は1番を勧めています。理由は、しこりの場所が乳輪の近くで乳頭を残せないであろう、手が伸びてきているのでということです。私も1番でお願いしようと思うのですが、他の先生のお考えも拝聴したくて投稿しました。それから、胸筋温存切除術には、手術の方法がいくつかあるのでしょうか?教えて下さい。

以前は乳頭に近い部分は温存術の適応ではないと言われていたこともありましたが、現在ではがんが直接浸潤(進展)していなければ温存可能と考えます。しこりの大きさ等を考慮すると、術前療法を施行しなくても美容性を保った温存術が可能であるかもしれませんので、執刀数の多い(かつ温存術の施行率の高い)医師の意見をきいてみるのも一つの選択肢であると思います(医師によって術式が変わる可能性・・・ある医師が切除術を勧めても、他の医師では温存術が可能となる場合も多くあります)。胸筋温存術は一般的に手術の方法は一つです(皮膚や乳頭、乳輪を残すバリエーションはありますが)。乳がんの手術は、医師によって方法、結果にかなり差が出るのが正直な所です。(文責 加藤)

 

No.9593】  10年05月15日   K.U.
ハーセプチン

初めてメールをさせていただきます。HER2タンパクの値について質問させて頂きます。2年前、左胸全摘しました。ホルモン受容体は陰性で、HER2が+3。FEC:6クール、ウィークリータキソール4クール、ハーセプチン18クール受け、本日治療が終わりました。ハーセプチンは動悸が酷くなり、11回目の後2ヶ月休みましたが、再開し、何とか終えたというところです。前回の血液検査の結果、HER2タンパクの値が16.7と標準より高く、今回で治療は終えるが、様子を見て再度始める事になるかもしれないと言われました。ハーセプチンを1年投与しても値が高いという事は、再発の可能性が高いという事でしょうか? ハーセプチンを続けたら、防げるという事なのでしょうか? やっと治療から解放されると思っていたので、ちょっとショックでした。ポートも早々に抜いてもらうつもりでいましたが、今は、悩んでいます。よろしくお願い致します。

ホルモン受容体陰性、HER2蛋白3+の術後治療としては、十分納得のできる治療法だったと思います。血清でのHER2蛋白の測定は、まだ余りポピュラーな検査ではなく、多くの施設が手探り状態だと思います。一般的に術後の再発のチェックと再発後の治療効果を見るために、腫瘍マーカーというのが有りますが、HER2蛋白3+の患者さんのための腫瘍マーカーになるのではないかと考え始めている段階で、まだ評価が決まっていないのではないかと思います。1回の測定値が高いだけで断定できるものではなく、経時的な変化や画像診断なども加えて、今後の治療を再開するかどうかを決めるのが妥当でしょう。ハーセプチンの治療途中で、動悸がひどかったとのことですので、主治医の先生にはそれを覚えていていただくことが大事ではないかと思います。18回が完遂できて現在健康に問題なければ、ハーセプチンの重篤な副作用である心不全を来たさなかったと考えますが、症状が「動悸」ですので、その症状が何によってもたらされたのかを把握しておく必要が有りそうです。ポートの抜去のタイミングも難しく、このような相談でお答えできる問題ではなさそうです。(文責 久保内)

 

No.9592-1】  10年05月15日   にゃんこ
やはり癌でしょうか?

4月にマンモグラフィー、エコー、針細胞診をしていただきました。その折に出血しており、古い血だといわれました。実は10年以上、胸のころころしたものがあるのは知ってたのですが、別に異常も無く、そのままにしていました。最近 大きくなってるのに気付きました<3.5センチ>。3年前にも3センチぐらいあったのですが・・・。 怠慢と言えば怠慢なのですが、なんとなくそのままできてしまいました。その病院から大きな病院に紹介してもらい、乳腺外来で診て
いただいて、即座にのう胞内がんといわれました。腋は異常が無いそうです<触診>。のう胞内ならラッキーと言われましたが、手術してみないとわからないそうです。入院の申し込みもしています。マンモで押さえられたとき、かなり痛かったのですが、そのとき出血したなんて考えられないのでしょうか。やはり血が出ているのはガンしか考えられませんか? 再びCT、エコー、針細胞診をしてもらって、今待っている状態ですが、入院が決まるまで何も分からなくて、とても苦しいです。

乳頭からの血性分泌は、乳管(ミルクの通る管)内の出血です。あなたの場合は、乳管につながったのう胞の中に癌があり、そこから出血したものと考えられます。マンモでの圧迫は時としてかなり痛いことが有りますが、出血をき来たすことは稀です。もし出血しても乳管内に起こることはなく、乳腺内か皮下でしょうし、青あざになっていずれ吸収されると考えます。また外傷による出血は凝固するので、いつまでも微量出続けることは無いと考えます。またのう胞内乳癌は非浸潤癌(上皮内がん)であることが多く、「しこり」が触れる割には超早期・早期であることが多いので、心配されずに治療をお待ちになるのが良いと考えます。(文責 久保内)

 

No.9592-2】  10年06月01日   にゃんこ
やはり癌でしょうか?(2)

先日は、どうも有り難うございました。検査の結果、「わきの下・腫瘍マーカー・細胞診二回・白血球」のいずれも、何も異常が認められませんでした。明後日、確定診断のための手術ですが、良性の血腫のみとも考えられるでしょうか? 宜しくお願い致します。

ご相談頂きありがとうございます。検査がすべて悪性を否定する結果で良かったですね。前回の相談内容も拝見させて頂きましたが、私にも内容からは診断が思いつきません。もしかしたら「のう胞」(=お水のたまり)の中で出血したのかもしれません。細胞診を多く行っていると、時々のう胞のお水に血が混ざっている方がいらっしゃいます。またご本人がお考えのように、原因は不明ですが、出血し血腫が出来たのかもしれません。確定診断のために手術をお受けになるようですので、その結果を良くお聞きになって頂きたいと思います。また手術後もぜひ定期的に乳房検診をお受けになって下さい。(文責 斎藤)

 

No.9592-3】  10年06月08日   にゃんこ
術後の腫れと痛みについて

ご回答、どうもありがとうございました。手術を済ませ、退院して3日目です。 センチネルリンパ生検も異常なしでした。今は、とった細胞の調査中です。ゴルフボールぐらいの白い丸いものだったようです。腋と上腕が痛いです。腫れてはないですが、どんな注意が必要でしょうか? 宜しくお願い申し上げます。

まだ、術後3日目であれば、痛いのも無理はないですね。痛くなると心配になりますが、傷の周囲が赤く腫れている、熱を持っている、などの症状が無ければ、日柄なものですので、無理の無い範囲でリハビリを続けましょう。お風呂に入って、温まったりすれば、筋肉もほぐれ、リハビリも進むと思います。痛さのあまり、リハビリが進まないと、肩の関節が硬くなりますので、頑張って下さい。(文責 鈴木)

 

No.9592-4】  10年06月28日   にゃんこ
検査結果がでません

いつもお世話になっています。先月手術して5週間になりますが、組織の検査は、いまだ結果がでません。先生はグレーと言われるのですが、こんなに長く分からないものなのでしょうか? 手術前の検査とセンチネルも、すべて良なのですが・・・。宜しくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。早く全ての結果がでて欲しいですよね。病院や施設によりますが、通常でも2-3週間は結果がでるのに、必要です。特に乳腺の診断は難しい場合があり、その時には病理の先生のセカンドオピニオンを病院がおこなっている場合もございます。また、特殊な液体で染めて、さらに精密検査をおこなっている場合もあります。中途半端な結果よりも、詳細に調べていただいた方が安心ですよね。今はあせらずに、「正確に、きちんと調べなさいよね!」なんて思いながらお待ち下さいね。催促して人を焦らせても良い方向には向かいませんからね。でもご心配な時には、またいつでもおいでくださいね。(文責 高橋)

 

No.9591】  10年05月15日   H.S
今後の治療および手術について(HPNo.9589-2

たびたびすみません。今週造影剤を入れてのMRI検査を行います。乳腺症のため10数年定期健診を受けてきた病院(超音波、マンモトーム、マンモグラフィー、造影剤使用MRI)で、広がりが大きいので(マンモトームでは非浸潤癌)全摘が必要と告知され、ER、PGRとも3+、ハーセプテスト(ー)、核異型度 グレード1  顔つきも悪くないし、2、3か月くらいは猶予があるとのことでしたので、再建も含めて考えた末、セカンドオピニオンを受けた病院で手術を受けることに決めました。4月以降に発生している鎖骨や胸骨の痛みについて、今の病院の主治医には話していません。早急に主治医に伝えたいと思います。5月下旬に予定されている手術に向けて、先週はじめてCEA,CA15−3、I型コラーゲンCテロペプチドの検査を受けました。

1) 鎖骨や胸骨への遠隔転移かどうかは、CTをすれば判明するのでしょうか? 
2) 遠隔転移ということになった場合、手術は行わないのでしょうか?  
3) 万一遠隔転移であった場合、5年生存率は2割程度のようですが、まだ子供も小さく、年老いた両親も健在のため、少しでも生存率を上げるためできることがあれば、教えていただけたらありがたいです。
4) 治療先は、がん専門病院のほうがいいでしょうか? 横浜のがんセンターまでなら80分ほどで行けますが…。  

1) CTに写り難い場合も有るかと思います。全身骨シンチで検索するのがオーソドックスだと思います。
2) 遠隔転移がある方の場合、局所療法である手術をしても意味が無いと考え、手術を行わない施設は多いと思います。しかし手術が先行し、術直後や放射線治療中に骨シンチで転移が見られたという場合も少なからず有ります。骨単独転移で病巣が限られるなら、手術しても意味があると考えますので、その場合は小生なら手術します。
3) あくまで骨単独転移の場合ですが、ビスフォスフォネートと内分泌療法が良く効きます。その他の遠隔転移の場合も、いろいろ治療が有りますが、生存時間を延長することは出来ても生存率を向上することは出来ないと思います。
4) 乳腺を専門にしている施設なら、検査・手術も全身療法も再発後の治療もすべて出来るのではないかと思います。治療先を県立がんセンターになさるのなら、診断された段階で決められた方が良かったのではないでしょうか? 多くの方が行かれるので大変混んでいて、検査や治療の待ち時間が長くなると思われます。

以上のご質問は、「骨転移あり」と思われ、不安が心配を呼んでいるのではないかと思います。非浸潤癌が主体の乳がんでは、通常遠隔転移は無いものと考えて手術を早くするように対処するものです。いずれにしろ転移の有無は診断が第一と考えますので、現在の主治医と良くご相談なさった方が良いと思います。(文責 久保内)

 

No.9590】  10年05月14日   S.O. 
ホルモン治療について

52歳、ER+、PgR+、リンパ節転移なし、グレード2。抗がん剤は、持病の為2回で中止となりました。現在タスオミン、ゾラデックスで治療中で、5月で2年経過しました。治療前は、まだ閉経していませんでした。 
1) 自分では2年でゾラデックスが終了すると思っていましたが、主治医より、続けるか止めるか、決めるように言われました。中リスクなので、もう少し続けた方が良いのではないかと思うようになりました。あとどのくらい続けたら良いでしょうか。
2) タスオミンを続けるよりも、途中からアリミデックスなどに替えた方が効果が上がると、本で読みました。私の場合、今後どのように服用していくのが、もっとも良いでしょうか。
3) 先日、めまいと、気持ちが悪くなり、近くの脳外科を受診したところ、血液検査で、血小板が固まりやすくなっていると言われました。ホルモン治療との関係はありますか。

宜しくお願いいたします。

2-3年前までは、ゾラデックス2年・ノルバデックス(タスオミン)5年が普通でした。2007年のザンクトガレンの会議より、再発リスクのやや高い方には、5年以上のホルモン療法が推奨され、最近ではゾラデックスも長期使う方が増えています。
1) 私の知る乳腺外科医は、リンパ節転移なしの方ならゾラ2年・ノルバ5年で良いのではないかと言っている方が多いです。患者さんによっては「生理がない方がめんどくさくなくて良いし、安心だから」と言って、リンパ節転移なしの方でも延長する方もいます。@お金がかかること A閉経にまつわる症状(Hot flushや骨粗鬆症)B子宮体癌のリスク、等を考え、延長するかどうか決められたら良いと思います。
2) タスオミン⇒AI剤(アリミデックス等)のスイッチは適応が有れば有効だと言われています。しかし2つだけ問題が有ります。@(ゾラを止めて)スイッチした場合に、生理が始まる方がいますが、その場合その期間の治療効果が無いことになるので、閉経かどうか不明な方の場合は慎重であるべきです。Aゾラを使っている場合は、AI剤は本来は保険適応が有りません。大学病院や大病院は保険審査のお目こぼしがあって[ゾラ+AI]をしている所が多いのですが、中小施設では査定されるので使えないことが多いのが現状です。(理由はゾラが「閉経前乳癌」に適応で、AIが「閉経後乳癌」に適応なので、併用は矛盾だとして健康保険の審査が認めないのです。そして大病院には文句を言わないのに、中小病院に対して査定してくるからです)
3) タスオミンの副作用に血栓症が有ります。めまいとは関係が無いかもしれないけれど、もしこれが本当なら脳や心臓や下肢(エコノミークラス症候群等)に血栓を起こさないよう、中止する必要が有るかもしれません。少量のアスピリンと併用することで服用が続けられる場合も有ります。主治医と良くご相談ください。(文責 久保内)

 

No.9589-1】  10年05月14日   H.S
肋骨と鎖骨、患側頸部の痛み

先月乳がんの告知を受け、今月末に手術を受ける予定です。両胸の肋骨や鎖骨に、鈍痛やピリピリとした痛みが走ります。マンモトームでは非浸潤の可能性が高いとのことですが・・・。広がっているので浸潤が出る可能性もあるといわれており、もしかし骨転移ではと心配しています。昨年夏の人間ドック胸部レントゲンで異常陰影を指摘され、CTを受け異常なしでしたが・・・。全摘と同時にエキスパンダーを入れる予定があり、心配しています。手術前に、手術を受ける病院でMRIと超音波を受ける予定です。

マンモトーム生検で診断され、全摘後にエキスパンダーを入れる予定の乳がんとのこと、詳細は明らかではないので、あくまで類推で申し上げますが、非浸潤癌かもし有っても浸潤部分が極めて小さい乳がんだと思います。とすれば転移・再発の可能性は極めて小さく、骨転移などは考え難いと思います。確認のためには骨シンチグラフィをするべきでしょうが、手術の準備等で後回しになる可能性が高いと思います。告知を受けた後で不安が引き起こす、心因性の身体の違和感であることが多いと考えます。また胸部X線で陰影が指摘されてCTスキャンで異常なしだった件は、胸部X線がスクリーニングでCTスキャンが精査ですので、普通は異常なしと考えます。ただし、肋骨や鎖骨に転移が無いというお墨付きにはなりませんが・・・。(文責 久保内)

 

No.9589-2】  10年05月15日   H.S
今後の治療および手術について

たびたびすみません。今週造影剤を入れてのMRI検査を行います。乳腺症のため10数年定期健診を受けてきた病院(超音波、マンモトーム、マンモグラフィー、造影剤使用MRI)で、広がりが大きいので(マンモトームでは非浸潤癌)全摘が必要と告知され、ER、PGRとも3+、ハーセプテスト(ー)、核異型度 グレード1  顔つきも悪くないし、2、3か月くらいは猶予があるとのことでしたので、再建も含めて考えた末、セカンドオピニオンを受けた病院で手術を受けることに決めました。4月以降に発生している鎖骨や胸骨の痛みについて、今の病院の主治医には話していません。早急に主治医に伝えたいと思います。5月下旬に予定されている手術に向けて、先週はじめてCEA,CA15−3、I型コラーゲンCテロペプチドの検査を受けました。

1) 鎖骨や胸骨への遠隔転移かどうかは、CTをすれば判明するのでしょうか? 
2) 遠隔転移ということになった場合、手術は行わないのでしょうか?  
3) 万一遠隔転移であった場合、5年生存率は2割程度のようですが、まだ子供も小さく、年老いた両親も健在のため、少しでも生存率を上げるためできることがあれば、教えていただけたらありがたいです。
4) 治療先は、がん専門病院のほうがいいでしょうか? 横浜のがんセンターまでなら80分ほどで行けますが…。  

1) CTに写り難い場合も有るかと思います。全身骨シンチで検索するのがオーソドックスだと思います。
2) 遠隔転移がある方の場合、局所療法である手術をしても意味が無いと考え、手術を行わない施設は多いと思います。しかし手術が先行し、術直後や放射線治療中に骨シンチで転移が見られたという場合も少なからず有ります。骨単独転移で病巣が限られるなら、手術しても意味があると考えますので、その場合は小生なら手術します。
3) あくまで骨単独転移の場合ですが、ビスフォスフォネートと内分泌療法が良く効きます。その他の遠隔転移の場合も、いろいろ治療が有りますが、生存時間を延長することは出来ても生存率を向上することは出来ないと思います。
4) 乳腺を専門にしている施設なら、検査・手術も全身療法も再発後の治療もすべて出来るのではないかと思います。治療先を県立がんセンターになさるのなら、診断された段階で決められた方が良かったのではないでしょうか? 多くの方が行かれるので大変混んでいて、検査や治療の待ち時間が長くなると思われます。

以上のご質問は、「骨転移あり」と思われ、不安が心配を呼んでいるのではないかと思います。非浸潤癌が主体の乳がんでは、通常遠隔転移は無いものと考えて手術を早くするように対処するものです。いずれにしろ転移の有無は診断が第一と考えますので、現在の主治医と良くご相談なさった方が良いと思います。(文責 久保内)

 

No.9588】  10年05月11日   S.U.
骨転移の治療について(HPNo.9194-2)

前回、【No.9194】 で、鎖骨リンパ節再発後の治療についてのご相談をさせていただいた75歳の母ですが、手術後はフェマーラを服用しておりました。11月ごろから鬱症状がひどくなり、抗鬱剤(中程度)を服用、現在鬱は少し良くなっているようですが、昨年11月のペット検査で、背骨に二か所(約2,5センチと1センチ)と肺1か所(ごく小さい)、鎖骨1か所、肺リンパに多数転移が見つかりました。母は抗がん剤は希望しないので、フェマーラはそのまま続ける。あとは、今のところ症状がないので経過観察していましたが、12月末から腰に痛みが出るようになり、座っていても痛いと1月4日に急きょ受診。痛み止めにオキノームが出されましたが、服用後、副作用が強く出て吐いてしまい、つわりのような症状で食べられない・・とのことで続けられませんでした。(今は高血圧、鬱、フェマーラ、胃の薬を服用しています。) 今は痛みを我慢し、家でほとんど横になっています。13日に放射線科受診し、放射線を2週間(入院)受ける予定です。放射線は2週間でいいでしょうか? この日から1カ月ごとにゾメタの点滴予定ですが、ゾメタの副作用で高熱、関節の激痛が出る方もいると聞き、大丈夫かと心配しています。13日に解熱剤、痛み止めなど出していただいた方がいいでしょうか? 病院は電車で1時間半かかり、階段も多いので、今から近くの緩和ケアをしてくれる病院を探しておいた方がいいでしょうか? 今の病院では、最終段階になると、ここに入院はできないので、先生から、「もう少しあとでいいですが、家に訪問看護をしてくれる緩和ケア病院を紹介しますが・・」と、言われています。副作用が今後強く出た場合、相談できるところがなく困っています。母はこちらの先生をとても信頼しており、できるだけ通いたいと痛みも我慢しているようで、言い出しかねています。

ご高齢のお母様の症状の事、拝読させて頂きました。 まず、最初にゾメタの点滴の件ですが、確かに初回投与後に、発熱や骨痛が 一時的に強くなる方もいらっしゃいますが、長くは続かず、また、毎回、と言う事も少ない様です。それでもご心配であれば、消炎解熱鎮痛剤(いわゆる、NSAID)を処方して貰っておいた方が良いように思います。胃のお薬を飲まれているようなので、胃潰瘍などの症状には気をつけて、多用しない方が良いかも知れません。 一つ気になりましたのは、骨転移による痛みとのご判断のようですが、 オキノームが最初からいきなり処方されたのでしょうか、何か他の消炎解熱鎮痛剤 (いわゆる、NSAID)は併用されていませんのでしょうか。骨転移による痛みには、麻薬の前にNSAIDを併用すると、かなり楽に過ごすことが出来るはずです。また、本当に強い痛みなのであれば、麻薬性鎮痛薬として、フェンタニルパッチ (貼ってゆっくりと効果が持続するお薬で、3日ごとに貼り替えるもの。)などは、吐きなどの副作用が少ないので、近頃では、先にモルヒネ製剤を用いていなくても使用するケースも増えてきています。 先に放射線照射なさるとの事ですので、入院中に、疼痛スケールを用いて、きちんとした疼痛の度合いを測って管理して頂けばよろしいのではないでしょうか。 放射線は、2週間程度で痛みが抑えられれば十分と思います。必要であれば追加されるでしょう。また、このほかに、近頃は放射線外照射だけでなく、痛みに対して、ストロンチウムを用いた内照射法もありますが、おかかりの病院で採用していないか、放射線科の先生にお尋ねになってみてください。 ただし、ご入院を契機に、寝たきりのような状態になってしまうと、ご自宅へ戻すのが難しくなり、結局療養型の病院に転院しなければならなくなる場合も考えられますので、きちんと日常生活動作を維持出来るレベルまで、ご本人の意欲と、筋力が保たれ事も大切でしょう。 緩和ケアは、急に思い立っても、中々適切な施設は見つかりにくいものです。訪問看護によるケアや、在宅往診療法など、自宅療養を支援して下さる先生が 地域にいらっしゃるのか等の情報については、早めから準備しておいて早すぎることは決してありません。また、最近では、自宅での看取りまでも視野に入れた往診医の先生もいらっしゃり、 先生によっては、在宅で、ゾメタ投与を終末期までサポートしてくれる先生もいらっしゃるかも知れません。おかかりの病院、ソーシャルワーカーや、末期がんの介護申請等の手続きについて、熟知している専門の事務部門や、看護相談室のようなものがあれば、そう言った情報収集を提供してくれます。そちらを通じて上手に自宅療養を継続すると言う方法もあるかと思います。療養をサポートする医療スタッフは、主治医の先生と、病院の看護師さんだけではなく、地域の訪問看護ステーションや、介護スタッフなど、状況に応じて沢山の助け手はいるはずです。おかかりの病院スタッフに、今度の入院の時に、お尋ねになってみてはいかがでしょうか。 (文責 矢吹)

 

No.9587-1】  10年05月11日   M.Y.
乳房MRIの必要性・切除の問題・術前化学療法について

乳房MRIの必要性・切除の問題・術前化学療法の3点についてお尋ねします。46歳で、出産はしたことがなく、生理は前年の秋に少し間隔があいたことを除いては、まだ順調です。今までのところ、マンモグラフィ、乳房超音波検査、リンパ節超音波検査、針生検を行っています。結果は24×21×15_の浸潤ガン(硬ガン)で、核グレードは1、ホルモン受容体数値はエストロゲン受容体が6、プロゲステロン受容体が8、Her2は0(陰性)で、ルミナルAタイプだと言われました。マンモと超音波検査の結果、今のところ乳房に他のガンはなく、リンパ節超音波でも明らかに腫れたリンパはないそうです。ただ、リンパ節転移は超音波だけでははっきりしないので、センチネルリンパ節生検は必要だそうです。ガンの大きさをいちばんはっきり確定できるのは乳房MRIだと思いますが、最初に問診表で「軽い喘息既往があった」と書いてしまい(自宅に戻ってから改めて調べたら、平成19年末に気管支炎があっただけなのですが)、医師からは「軽いとはいえ、喘息があったのなら、造影剤の関係でMRIはできない」と言われて、代わりにもう一度乳房超音波を行うという予約が入っています。今後は、腹部超音波、肺機能検査、骨シンチで遠隔転移の有無を調べるそうです。さらに、先にも書いたように再度乳房超音波をして、ガンの広がりが大きくないことを確認できたら部分切除、広がりが大きければ全摘と言われました。また、術前化学療法(特に抗がん剤)についてですが、「ルミナルAだから、抗がん剤が効きにくい(?)ので、やらない」と言われました。いくつかの本を読むと、術前化学療法は「リンパ節転移があるか、ガンが3a以上の場合」と書かれているものがあるので、私の場合、術前化学療法は不適用だという意味かなと思いますが…。今日の診察で上記の結果を聞き、その後、看護師の方から「次回の再診で少し突っ込んだ話をするので、家族の同席があるとよいのだが」と言われました。
伺いたいのは、次の3点です。
1) ガンの正確な広がりを確定するのに乳房MRIを行わなくて大丈夫でしょうか。乳房超音波の再検査で代用できるのでしょうか。「気管支炎でした」と強く言って、MRIをお願いすべきでしょうか。既にいろいろな検査の予約も入ってしまい、次回再診の際に話を蒸し返すようでもあり、やや話しにくい先生でもあって、迷っています。
2) 私の場合、今のガンの大きさ(3cm以下)とリンパ節転移の可能性が薄いことが間違いなければ、確かに術前化学療法の適用にならないことはわかります。しかし、ガンの広がりの再検査(現状では超音波だけですが)の結果、ガンの広がりが大きかった場合、普通は「まず術前化学療法(抗がん剤)でガンを小さくする」のではないでしょうか。しかし、上にも書いたように、医師からは「(乳房超音波の再検査をして)広がっていたら全摘」と言われました。これはどういう意味でしょうか。「広がり」ということの理解が、私と医師で違うのでしょうか。
3) 上の質問にも関係あるのですが、「ルミナルAでは抗がん剤が効きにくい(から術前化学療法は行わない)」というような言い方をされましたが、そうなのでしょうか。それとも、私のようなガンの場合、現在遠隔転移がなければ術前化学療法は行わず、「まず手術⇒術後化学療法」というコースで、その術後化学療法にホルモン治療を優先して、様子を見て抗がん剤、というような意味で言われたことなのでしょうか。

以上、細かいことですが(そして連休中に大変お手数をかけますが)、どうかよろしくお願い申し上げます。

1) よく調べておられますね。気管支炎だったといって、MRIを予定された方が、より詳しくガンの広がり具合を確認できるので、主治医に相談することをお勧めします。
2) 「広がり」は、一般的に乳管内進展と言って、非浸潤癌の状態で広がっている部分も含めてのことを指します。「ガンの大きさ」とは浸潤の部分のことで、大きさと転移が相関するので浸潤部が大きい場合は化学療法を先行することがあるわけです。また、適応といって、温存術の目安になるのがおよそ3cmということです。乳房の小さい人は、3cmでも乳房切除をしないと乳管内進展部分まできれいに取り切れない場合がある一方、乳房が大きい人や、乳管内進展のない人は4cmでも温存術をすることがあります。あくまで目安なので、24×21×15_の浸潤ガンの乳管内進展が広くなければ、温存術ができるけれども、手術中に広がりが全摘しないと取り切れない場合もあるということです。
3) 「ルミナルAでは抗がん剤が効きにくい(から術前化学療法は行わない)」のは、事実です。ホルモン治療でも十分に再発を抑えることが可能であり、化学療法が効きにくい可能性が高いために、「まず手術⇒術後ホルモン療法」の流れになる可能性が高い訳です。必要のない術前化学療法や術後化学療法を避けるために、手術で詳しく病理検査をして、最終的な全身治療を決定するわけです。(文責 緒方)

 

No.9587-2】  10年06月23日   M.Y.
抗がん剤感受性試験について

9587でお世話になりました、M・Yです。わかりやすい説明をありがとうございました。
無事乳房MRIを撮ることができ、その結果、ガンはそれほど広がっておらず、乳頭方向へいくつかわずかな飛び地が見られるものの、術式は部分切除(基本は円状部分切除で、その飛び地部分だけを多く切り取る形)で大丈夫と言われました。ガンの大きさや性質等は、9587に書いたものと変更ありません。
今日うかがいたいのは、「抗がん剤感受性試験」についてです。今週末に手術で、その際、採取した組織に抗がん剤感受性試験をするかどうかで迷っています。現段階では、ホルモン感受性のあるガンなので、術後病理検査の結果で、抗がん剤を用いるかどうかはまだわかりません。しかし、ガンが2センチを越えていることや、脈管浸潤があるかもしれないこと、また今後の再発時の治療のことなどを考えると、今の段階で感受性試験を選んでおいた方がよいのではないかと思っています。この試験に関して病院のコーディネーターに尋ねたところ、「タイミングが重要な検査で、後からやりたいと思っても組織が残っていないのでできないから、それを考えて選択してください。ただし、これは今後の治療の参考にするということであって、この検査によって今後使う抗がん剤がすべて決定されるわけではありません」と言われました。この検査のことを知らされて以降、主治医にはまだ会う機会がなく、相談はしておりません。感受性検査は先進医療ということですが、実際にはどれほどの意味があるのでしょうか。お金はかかりますが、やっておくとよいことならば、しておきたいと思っております。金銭的なことは別として、勧められる医療でしょうか。どうかお教えください。

手術で摘出した癌の組織を培養増殖させた上で、いろいろな抗癌剤を投入し、「効く」「効かない」を事前にチェックする方法を、抗癌剤感受性試験といいます。この試験で有効と判定された薬剤が、臨床でも有効であったものを真陽性といい、真陽性率は46%です。また無効と判定された薬剤で、臨床でも無効であったものを真陰性といい、この真陰性率は93%でした。真陽性数に真陰性数を加え、全試験数で割ったものを正診率といい、これは74%でした。真陽性率46%とは、試験で有効と判定された薬剤が、実際の臨床では半分しか効かないということを意味します。また真陰性率93%とは、試験で無効と判定された薬剤が、実際の臨床でも9割は無効であるということです。抗癌剤感受性試験とは、効かない薬剤を、選択する薬剤から除外する検査ということになります。検査費用は3〜7万円です。主治医とご相談の上、納得のいく選択をしてください。(文責 須田)

 

No.9587-3】  10年09月18日   M.Y.
今後の治療について

HPNo.9587でお世話になった者です。わかりやすい説明をありがとうございました。その後、6月20日過ぎに手術(部分切除)を終え、少し遅れて8月半ばに病理検査結果が出ました。結果は以下の通りです。
・UA期の硬癌  ・リンパ節転移なし  ・癌の大きさ 1.5×2.1 ・ホルモン受容性 あり ・核異型度 1 ・Her2 陰性(0) ・脈管浸襲 なし ・断端 軽度陽性(断端から約2oのところにガンの飛び地あり)

これを踏まえて、今後の治療は抗がん剤ではなく、放射線治療とホルモン治療を薦められました(46歳でまだ閉経していません)。抗がん剤の件が心配になりましたが、私の状況で抗がん剤で再発が抑えられるのは100人中0.5〜1人という説明でしたので、なしで行くことにしました。なお、放射線治療は、明日9月17日からようやく始まります。ホルモン治療は、放射線と重ねると放射線の副作用が高まる可能性があるということで、主治医からは、11月上旬からにしましょうと言われています。今回伺いたいのは4点です。
1) まず、もう既に決まったことではありますが、放射線治療は通常術後2ヶ月内には始めると書物などにはありますが、私は3ヶ月過ぎての開始なので、少し心配です。あまり気にしなくてよいでしょうか。
2) 再発率について、主治医からは無治療の場合10%〜20%、ホルモン治療によって、だいたいこれが6%〜14%くらいまで下がると説明がありました。上記のような検査結果の場合、だいたいこのような数値が一般的と考えてよいでしょうか。adjuvant onlineというのがあるのを見つけて、自分でも調べようと思ったところ、やはり使い方がわかりません。お忙しいところ大変申し訳ないのですが、抗がん剤を使った場合と使わない場合の数値も含めて、もしお調べいただければ、本当にありがたく存じます。
3) ホルモン治療が11月まで遅れるのが不安ですが、これも余り心配する必要はありませんか。それとも、放射線とホルモン治療を平行して始めてもらうよう、主治医に相談した方がよいでしょうか。
4) 手術した左胸の、創部そのものは麻酔をした歯茎のような感覚で、ほとんど麻痺した状態ですが(これは術後の状態として了解しています)、創部の付近が時々痛み、夜目が覚めます。また、創部以外の左胸(創部は左脇下ですが、それとは反対側の左胸の右側付近)が、時々ずきずきと痛みます。術後3ヶ月経っていますが、これはよくあることなのでしょうか。

再診時に主治医にも聞いてみるつもりですが、再診がやや先のため、こちらで伺えれば大変助かります。細かいことをたくさん伺って申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いいたします。

1) 放射線治療は、術後早く始めれば始める程乳房内再発のリスクが低くなると言われています。しかし、病理検査の項目が増え時間がかかるようになった現状で、術後2−3か月というのはやむを得ないのではないでしょうか。術後に抗がん剤治療を行なった場合の放射線治療は、術後6か月以上経ってから始める事になります。
2) Adjuvant Onlineをたたくと、術後無治療の場合の再発率8%、ホルモン療法の効果2%、化学療法(一番弱いもので)2%、併用で4%、化学療法(強いもので)3%、併用で5%と出ました。(添付PDF参照)
3) 貴女の場合、使うホルモン療法剤はTamoxifen(ノルバデックス)ですが、Tamoxifenと放射線治療の併用は放射線治療の副作用を強くするのでお勧めできません。ホルモン療法の開始時期は放射線治療後で問題ありません。
4) どのような痛みかは診察しないとわかりません。次回診察時に主治医の先生の診察を受けそこで聞いてください。(文責 清水)

 

No.9586】  10年05月11日   T 
要再検査

母が会社の健康診断の乳ガン検診で要再検査となり、病院でマンモグラフィーによる再検査を受けました。結果は石灰化が見られるものの、黒くなっているので乳ガンの疑いがあるとのことです。連休明けに、CT、針生検があります。母は乳ガンの疑いがあると聞いて、とても落ち込んでいます。石灰が黒くなっているということは、乳ガンの可能性が高いのでしょうか?

マンモグラフィに写る石灰化は、ガンにしろ良性にしろ白い点々です。黒い石灰化は見たことがありません。お母さんは気持ちが動転して、エコーの結果とこんがらがっているかもしれません。今度、受診する際に一緒に受診されて、主治医にもう一度よく結果を聞くことを勧めます。(文責 緒方)

 

No.9585】  10年05月11日   H.S. 
同時再建(HPNo.9559-2)

HPNo.9559です。マンモトームで、がんの診断が出ました。現段階では非浸潤癌とのことですが、MRI検査の結果、染まる範囲が5cmと大きいため、摘出手術後の病理検査で浸潤癌が出ることも考えられるとの説明をうけました。現在、全摘、人工物での同時再建を考えていますが、浸潤、センチネル生検で、リンパ節転移が認められた場合、エキスパンダーを入れたことで、放射線治療ができなくなるなどのデメリットはないのでしょうか。

乳房切除であれば、基本的に放射線治療は必要ありません。腋窩のリンパ節転移が万が一あった場合、腋窩郭清を行いますが、乳房への照射とは関係がありません。もう一度、よく主治医に聞いてみましょう。(文責 緒方)

 

No.9584】  10年05月11日   M.N. 
リンパ節転移について

術後、五年目になりました。粘液ガンの二期A、左乳房でした。もう一ヶ月以上も前から、右鎖骨上に、まったく痛みもなく、痒くもない、赤みの虫にさされたような、平たいようなシコリがあります。急いで主治医に診てもらいましたが、「今時点では硬いシコリじゃないので、経過を診ましょう。」で、終わりました。リンパ節転移で、赤みはないものでしょうか。同じような赤みのあるものは、右乳房の上のほうにもあります。かすかにシコリも感じられます。

いちご状血管腫という皮膚のほくろのようなものが、本当にイチゴのような色で、柔らかく盛り上がってできることがあります。これは、問題ありません。また、リンパ節は、奥の方に触ることが多く、表面に赤みが出来て見つかることはまずありません。様子を見ましょう。(文責 緒方)

 

No.9583】  10年05月11日   OS 
ホルモン療法

いつも参考にしています。昨年温存手術後の冬から、ホルモン療法で、閉経後なのでアリミデックスを飲んでいます。私は数年前よりコレステロール値が凄く高く、高脂血症の薬も毎日飲んでいます。最近「フェアストン」を飲むとコレステロール値が下ると書いてある文を見ました。これは本当ですか? そうであるなら、フェアストンに変更すれば高脂血症の薬を飲まなくてすみます。主治医は、血液検査結果でもコレステロール値が高いことは知っていますが、変更の話はありません。私の場合、リンパ節転移なしでした。次回、主治医に変更を申し出た方が良いのでしょうか? 閉経後の場合、アリミデックスを飲んでいる方が多いですが、このままの方がベストですか?

OSさま、こんにちは。ホルモン療法の副作用と、高コレステロール血症ですね。アリミデックスでは、確かに上がる方もいらっしゃるようですね。ところで、ご質問の中に出て来たフェアストン錠なのですが、残念ながら今のところ、乳癌の術後の標準的な補助療法としての臨床成績はハッキリとしたものがありません。つまり、アリミデックスのように、何年間飲んだら、何%あなたの再発リスクを下げられますよ、と言う数値がない、と言うものなのです。フェアストン錠は、アリミデックスのように閉経後の患者さんに対して用いる適応のあるお薬ではありますが、若干作用機序も違っています。現在の所、標準治療ではない…つまり、転移や再発した時に用いる事もあるものの内の一つ、位に考えてよろしいと思います。それでも、フェアストン錠に変更なさりたいですか?? 高コレステロール血症を解決するのに、乳癌の根本的な治療内容を変更すると言うのは、如何なものでしょうか…? 私は余り好ましい事ではないように思います。むしろ、正しい食生活と、適度な運動療法を続けて体重を3〜5Kg程度落とせる方であれば落とす。高血圧症がなければ、そう言った生活習慣を改善する方法で努力してみる、或いは、内科の先生にご相談なさるのが、正しいのではないかと考えますが…。貴女の主治医の先生に、そこの所を(内科の先生にご相談なさるべきか、否かについて、)きちんと伺ってみてはどうですか??(文責 矢吹)

 

No.9582】  10年05月06日   A.N
嚢胞に関して

お世話になります。今年4月に健康診断(乳がん検診)にて、「右胸に嚢胞散在、6ヶ月後に再検査を」と、診断結果が届きました。今現在、妊娠を希望しているのですが、6ヵ月後の再検査まで待った方が良いのでしょうか?関係ないかもしれませんが、去年5月まで授乳しておりました。お忙しい中の質問で申し訳ないのですが、お教えください。

嚢胞は、病気ではありません。治療の必要がないものなので、実際は経過観察の必要もありません。(文責 緒方)

 

No.9581】  10年05月06日   O
胸のしこり(3)(HPNo.9502-3)

お忙しいところ、お返事をいただきありがとうございました。結局取ってしまう方向でエコー検査を再度行いました。その検査で、気になることを先生がおっしゃいました。
1.脂肪よりは硬いが、癌ならもう少し硬いような気がします。
2.丸い(球状)ですね。ちょっと歪だしとった方がいいでしょうね。(8ミリ×9ミリ)
3.ちょっとだけ石灰化があるのかな?エコーでは確認できないけど。
4.1か月前と比べて大きくはなっていません。

以上のことを今回の検査で仰いました。ただ前回のエコー検査では、丸いし、形も悪くないと、違う病院の先生が言われていたのに、今回丸いが少し歪と言われました。形も変わっていないし、大きさも変化がないそうです。なのに歪と言われ、びっくりしております。また線維腺腫なら粗大な石灰化が見られるとよく書かれていますが、確認できないとはどういう意味なのでしょうか? 先生によって見解が違うのは十分に理解はしているのですが、質問です。

1) 線維腺腫は、脂肪よりは硬く、癌よりは柔らかいものなのでしょうか? また、こういう硬度の癌は頻発するのでしょうか?
2) 石灰化は線維腺腫で確認できないような事はあるのでしょうか? また、癌だと確認できないなどということはあるのでしょうか?
3) 素人の私が見ても丸い映像が確認できたのですが、それでも歪と判断されるのはなぜなのでしょうか?
4) 線維腺腫は球状に発生しないのでしょうか?

「線維腺腫でよいと思いますが、少し歪だし取った方がいいでしょう。」と、診断されました。病院によってここまで判断が違うと戸惑ってしまいます(前回受診したブレストセンターでは、摘出する必要は無いと診断されました)。その他は、エコー検査で異常は見つからなかったようです。度々不躾なメールをお送りし申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

線維腺腫は、脂肪よりは硬いものがほとんどです。しかし、乳癌の固さは組織型によりさまざまであり、固さだけでは診断できません。石灰化や形状においても、乳癌だから必ず伴うというものもありません。線維腺腫でも同様で必ず伴う石灰化や形状の所見はありません。診断を確定するためには組織診断をするしかありません。しかし、ある程度の傾向は少し時間をかけることでわかります。気になって仕方ないなら摘出したり、針生検をするのも1つの選択肢ですが、経過を考えると少し時間をおいて再検査し、変化がないようなら経過観察でも良いかと思います。(文責 志茂)

 

No.9580】  10年05月03日   N 
授乳中の胸のしこり

31歳。7ヶ月の子供を持つ者です。先月、授乳中に右胸の内側に1cm弱の小豆のようなコロコロとしたしこりを発見し、受診したところ、マンモグラフィーには乳腺しか写っておらず、エコーによる診断では「癌ではないと思います」との事でした。しこりが骨の近くにあるので生検はできないのと、もし切除して乳腺を傷つけたら卒乳しなければいけないと言われました。経過観察中なのですが、しこりがひとまわり大きくなってきました。次の受診は2ヶ月先なのですが、早めに受診した方がよろしいでしょうか。あと、授乳中はしこりが大きくなりやすいのでしょうか。もし良性なら温存しておきたいのですが・・・。今は授乳中のため、悪性良性の判断がつきにくいそうです、いっその事とってしまった方がいいのかな、と悩んでおります。できるだけ卒乳は避けたいのですが・・・。エコーだけでは癌かどうか判断しにくいのでしょうか。どうかアドバイスお願い致します。

授乳中には、乳腺の一部分がコロコロと触れたり、母乳がこぶのようにたまる乳瘤という状態になったり、嚢胞(ふくろ)が触れたりしますが、超音波(エコー)で問題なければ、2ヶ月後の診察で問題ないと思います。癌であれば、授乳中でもそれなりの格好を超音波で示します。ただし、大きくなっていることが確実であれば、再度受診して、超音波を受けてみてもいいと思います。(文責 緒方)

 

No.9579】  10年05月02日   K.F.
非浸潤ガンの術後治療について

先月、右側乳房の非浸潤ガンの温存手術をしました。42歳独身です。腫瘍径1.5p、断端陰性、グレード1、ホルモン受容体ありです。術後の治療として、@無治療 A放射線のみ Bホルモン治療のみ C放射線+ホルモン治療 の選択肢を示され(主治医はCを推奨)、ネットなどで調べて、A放射線のみの選択をしました。主治医にその旨伝えたところ、ホルモン治療しないの?といわれましたが、一応放射線のみということになりました。が、その後の診察時に「あなたの場合、放射線なしでホルモン治療というのでもいい」と言われ、戸惑いが生じています。本来は無治療にしたいくらいの気持ちですが、放射線は必要と情報などから判断していました。それと、若いころから生理不順などで婦人科に掛かることも多々あったので、ホルモン治療すると副作用が強そうで避けたいというのもありました。しかし放射線にも不安はありますので、「ホルモン治療のみでも」との言葉に迷っています。放射線治療は、主治医の紹介してくれた病院で、来月より始める予定です。ほかの先生のご意見も伺いたく、相談させていただきました。よろしくお願いします。

非浸潤癌の術後治療についてのご質問ですが、非浸潤癌は基本的に遠隔転移はしない病態です。ですから全身治療の化学療法、ホルモン療法は必要なく、局所治療の放射線照射のみという考え方もできます。しかし新たな乳癌が発症するリスクは、乳癌を発症したことの無い人にくらべて約6倍高いと言われています。現在の非浸潤癌の治療を考える事も大切ですが、今後乳癌(再発、新規の乳癌含めて)になるリスクを最大限少なくする治療は、C放射線+ホルモン治療 と考えます。ホルモン治療は副作用もあり、以前生理不順でホルモン治療に不安を抱いておられるようなので、その点に関しては主治医とご相談されてはいかがでしょうか?(文責 川本)

 

No.9578】  10年04月30日   S.Y.
術後の予後ステージについて

術後の予後ステージの件で、お尋ねいたします。硬癌と小葉癌は当てはまらないと本で読んだ事があります。どういう理由からなのですか? 詳しく知りたいです。

うそです。当てはまります。(文責 緒方)

 

No.9577-1】  10年04月30日   N 
化学療法について

手術が終わり、これから化学療法を受ける者です。化学療法を受けるまでに少し間(2カ月)が有るのですが、最低でもどのくらいの期間内に受けた方が宜しいのでしょうか。とある本で、画像でも映らない小さながんの芽が血液やリンパの中をすでに駆け巡っているので、一刻も早くガンの芽を摘まなければ・・・という記述も目にしたりしましたが、早く受けた方が、やはり宜しいのでしょうか? もし期間が空いても大丈夫、という考えでしたら、その理由もお聞かせ願えたら、と思います。

この期間以上開いてしまったら、効果がない、薄い、という具体的な期間は、分かっていません。知りようがない、という方が正しいでしょう。2ヶ月であれば、1ヶ月で開始した人と大きな差があるとは思えません。2ヶ月開いても、大丈夫です。ちゃんと、治療を受けて下さい。(文責 緒方)

 

No.9577-2】  10年06月01日   N 
化学療法について(2)

先日はありがとうございました。恐れ入りますが、もう2点ご質問させて下さい。
1) 抗がん剤と放射線療法を両方受ける場合、先に抗がん剤を投与する方から行うという記述を良く目にしますが、その理由はなんでしょうか? 順番を変えてもあまり効果は変わらないとも聞きますが、実際のところどうなのでしょうか? 
2) オンコタイプDXという遺伝子検査を勧められているのですが、アメリカでは容認されているようですが、日本では、どのくらい信頼度があるのでしょうか?

お忙しいところをすみませんが、よろしくお願いいたします。

ご相談ありがとうございます。私のお返事で今後の治療についてさらに御理解が深まって頂ければうれしく思います。
1) 抗がん剤治療は全身治療であり、手術や放射線治療は局所治療に分類されます。まず手術で乳癌の性質をよく把握します。抗がん剤が必要な乳がんは微小転移の可能性がやや高いために、抗がん剤を投与し微小転移を抑制して治癒を目指すことが重要になります。従って全身療法である抗がん剤を先に使用し存在するかもしれない微少な転移に対する治療を早期に行います。その後放射線で局所の治療を行う、この順番が一般的となっています。
2) オンコタイプDXは日本でも検査可能ですが保険適応ではないため、約48万円の検査費用をお支払い頂きます。ご質問のお返事ですが、人種間で結果に大きな差を認めるような報告はありません。

手術が終わって、これから抗がん剤に放射線治療と、治療終了までの期間は長いですが、ぜひ頑張って頂きたいと思います。(文責 斎藤)

 

No.9576】  10年04月30日   S 
放射線の追加照射について(HPNo.9478)

3月24日のMRIの画像診断について、ご回答いただきありがとうございました。その後、乳房温存手術を受け、これから放射線治療に入るところです。年齢50歳、がんの大きさ 8×8×5ミリ、グレード1、硬がん、ホルモン受容体80%と90%、HER2陰性、センチネルリンパ節生検でリンパ節にがん細胞は無かったので、リンパは掻清しておりません。術後は、放射線治療とホルモン療法を行うとのことで、本日放射線の先生に診ていただきましたところ、切除断端にがん細胞は残っていないが、通常25回の放射線治療だが、追加照射したほうが癌の再発率がより抑えられるとの説明を受け、追加照射をお願いしてしまいました。主治医は、再発のリスクが少ないから、放射線治療の回数も少なくてすむかもといっていたので、果たして追加照射をやったほうが良いのかどうか迷っています。万が一再発した場合、あのときにやっておけばとならないようにと思い、追加することにしたのですが、追加照射をした場合のリスクはどのようなことでしょうか? また、放射線治療を始めてから、副作用がつらかった場合は、通常の照射だけで終了することは可能でしょうか? よろしくお願いいたします。

追加照射は、通常5回です。計30回です。追加を勧められる患者さんは、断端に5mm以内のがんの進展が認められる場合や、顔を出している場合です。照射を追加したことで、患者さんが受けるデメリットは、ほぼありません。もちろん、放射線治療中の副作用で、予定回数を減らすことは可能です。(文責 緒方)

 

No.9575】  10年04月30日   A 
外科的生検について

39歳既婚、子供1人。左乳頭より分泌物(黄色)があり、昨年12月乳腺外科を受診。触診、マンモ、エコーで、しこりなし。分泌物に血清反応があり、細胞診。細胞診は、だいたい月1で計3回実施し、2回グレーで、1回良性でした。エコーも、だいたい月1で、3回実施し、最近の検査で、わずかながら乳管拡張が見られるとのことでした。それまでは、エコーでの異常はないと言われていました。MRI(造影)にて、5mm程の線腫が2か所あり、良悪性半々との見解。次に乳管造影検査を行いましたが、MRIで見られた線腫の場所はわからないとのことでした。外科的生検を行う、または、2〜3カ月後経過観察ののち、再度MRIを行う、、との選択で、悩んでおります。なぜなら、生検は、部分的なものではなく、乳腺の1/4近くを切除することになると主治医に言われたからです。1/4近くを切除することになると、もはや生検ではないのではないかと思いますが、いかがでしょうか? そのような生検の仕方もあるのでしょうか? MRIでおおよその場所が特定できたのであれば、線腫の周辺を切除して、生検ができるのではないかと、素人としては考えてしまいます。MRIだけでの外科的生検は難しいものなのでしょうか? 1/4も切除して、実は良性だった、ということもあるとしたら・・・と考えると、生検に踏み切るべきか、とても悩んでおります。

ご質問の内容では、はっきりしたことは判断しかねますが、いささか診断までのステップが回りくどすぎます。昨年12月の段階での結果で、問題ないと思います。MRIは、良悪性の診断には、あまり用いない方が良い検査です。疑陽性といって、悪くないのに悪いという結果が出やすい検査です。実際は、組織の診断が付いたあとに造影検査を行い、広がりを診断する目的で行う検査です。さらに、仰るとおり1/4を取ったら生検ではないですね。一部分を切除して診断が付くのですから、それは止めた方がいいです。というわけで、乳腺症に伴う乳頭分泌(潜血陽性でも)を、非浸潤癌の疑いとして過剰診断している可能性があり、触診、マンモ、エコーによる経過観察で十分だと思います。ただし、ご質問の内容だけでは、はっきりしたことは判断しかねますので、セカンドオピニオンなども考えて見て下さい。(文責 緒方)

 

No.9574】  10年04月30日   M 
現状のままの治療で大丈夫でしょうか?

47才です。4年前に温存手術、病理結果は、「しこり2.1センチ、リンパ節転移なし」でした。その後、ホルモン療法としてタモキシフェン服用中、ゴセレリン注射は三年間やり、昨年7月に終わりました。先日の婦人科の血液検査で、エストラジオールー血清が848.8pg/mlで数値が高いため、乳ガン治療に支障がないか主治医に聞いておいてくださいと言われました。次に乳腺外来に行くのがまだかなり先なので、ここで質問させていただきました。卵巣機能は復活してるそうですが、生理はまだありません。タモキシフェンを服用していて上記のような数値だと、薬の効果があまりないということでしょうか? それともそれも想定内で、現状のままの治療で大丈夫でしょうか?

大丈夫です。血液中のエストロゲン値が高値でも、内分泌療法を継続しているので問題ありません。タモキシフェンの影響で生理がないことは多いので、これも心配なしです。(文責 緒方)

 

No.9573】  10年04月30日   S
針生検と手術(2)(HPNo.9570-2)

ご回答、ありがとうございます。マンモトームは離れたところから刺さないといけないことがあることは、了解しました。少しでも乳房内再発を減らすことを考えれば、そのようなことも必要になります。というところの、そのようなことというのは、針が通ったところを全部切除することが必要になる、ということでしょうか? それとも、温存術後に、針が通ったところに放射線を当てることが必要になるということでしょうか? どちらと解釈するかによって、大きく変わってくるので、質問させていただきました。私の読解力のなさのためだと思います。お手数おかけしますが、是非ご回答お願いします。

この点は結論は出ていませんが、マンモトームはあくまでも癌かどうかを調べる検査であるので、穿刺部位は遠くても近くても、検査が安全にできれば良いという事で施行します。結果としてがんであれば、一般的には遠くから刺した傷は癌が針の周りについて広がった可能性があり、すべて切除するべきという外科医的発想と、そんなことは無理に切除しなくても放射線をかければ気にならないという放射線科医との考え方の差でしょうか。いずれにしても、温存術は放射線治療の併用で成り立つ治療ですので、放射線治療でも効かないと思うのであればマンモトームの穿刺部を切除する必要が生じ、放射線で治ると考えれば普通に照射すればいいと思いますが・・・。親切な放射線科医は、もしかするとそのようなマンモトーム穿刺経路を心配し追加照射を考えるのかもしれせんが、一般的ではないと思います。あまりにも多くの乳房温存術を行っている施設では、少数の再発例を考え心配し、念のために言ったのかもしれません。その施設で頻度がどれくらいなのか聞いてみたほうがいいと思いますが。1000例に一人の起こりえないことなのか、可能性が高いのか。(文責 石山)

 

No.9572】  10年04月28日   T.K
非浸潤との診断、かゆみあり

先週、非浸潤乳癌と診断され、一ヵ月後の手術(全摘)が決まっている40歳です。3年ほど前から、乳腺症の為、定期的に検診していましたが、今回石灰化の集積により、マンモトーム後、診断が出ました。質問なのですが、検査→診断に二ヶ月を要したのですが、その期間に、患部側の乳頭付近にかゆみが出るようになってしまいました。かきむしるほどではありませんが、痒みがあります。癌の進行具合と直接関係がありますか?また、マンモトーム後に刺したところがしこりのようになることはありますか? 内出血?しているように感じます。非浸潤と言われてはいるのですが、病理が出ないとまだわからないとも言われたため、「一部浸潤していて、しこりになったのでは? かゆみについても乳管内で増殖しているのでは?」と、手術を早めてもらったほうが良いのかと考えています。よろしくお願いいたします。

かゆみは、無関係と考えてください。また、手術が1ヶ月後なら、予定通りで全く問題ありません。余計な想像は、控えましょう。(文責 緒方)

 

No.9571】  10年04月28日   K.T. 
非浸潤性がんの治療方法について

患者84歳。左乳房にしこりを触れ、組織検査の結果、「非浸潤性がん(0期)、ホルモン感受性(+)」と診断されました。切除で完治の可能性が高いことから手術を勧められましたが、高齢のため手術に不安を感じております。手術以外の治療法はありますでしょうか? また非浸潤性小葉がんであれば、経過観察もありうるのでしょうか? 今までに、マンモグラフィ−、超音波と細胞診の検査を受けましたが 、乳管がんと小葉がんの鑑別はできますでしょうか? 御教示よろしくお願い致します。

乳癌の手術は、2時間を超えることもなく安全で、体力の必要なものではありません。今後のことを考慮すれば、手術が最善と考えます。ただし、患者さんの現在の状況が、たとえば寝たきりであるとか、持病を複数お持ちであるとかであれば、話が変わってきます。主治医と要相談ですね。また、非浸潤性小葉がんと乳管がんの鑑別は、細胞診では不可能です。(文責 緒方)

 

No.9570-1】  10年04月26日   S 
針生検と手術

5月の連休明けに、乳がんの温存手術を受ける予定です。検診で見つかったため、早期で、ステージはT期です。先日、主治医から手術の説明があり、がん自体は小さいようで(1〜1.5センチぐらい)で、広がりも小さいようなのですが、がんと確定診断した時に行ったステレオガイド下マンモトーム生検で刺した針が通ったところを全部切除するというのです。普通、生検は、がんがある部分に近いところから針を刺すそうなのですが、私の場合は、がんから5センチ程度離れたところに針を刺した痕があり、そこまで全て切除ということでした。こんなことって、あるんでしょうか? せっかく、がんが小さいうちに発見されたのに、生検で刺した針が通ったところを含めると、広い範囲を切除しなければならないということなのです。検査の仕方がよくなかったのか? 針が通ったところを全て切除するというのは、一般的なのでしょうか?

温存術後に放射線治療を行う場合、あまり気にしないこともありますが、少しでも乳房内再発を減らすことを考えれば、そのようなことも必要になります。マンモトームは離れたところから刺さないといけないこともあります。(文責 石山)

 

No.9570-2】  10年04月30日   S 
針生検と手術(2)

ご回答、ありがとうございます。マンモトームは離れたところから刺さないといけないことがあることは、了解しました。少しでも乳房内再発を減らすことを考えれば、そのようなことも必要になります。というところの、そのようなことというのは、針が通ったところを全部切除することが必要になる、ということでしょうか? それとも、温存術後に、針が通ったところに放射線を当てることが必要になるということでしょうか? どちらと解釈するかによって、大きく変わってくるので、質問させていただきました。私の読解力のなさのためだと思います。お手数おかけしますが、是非ご回答お願いします。

この点は結論は出ていませんが、マンモトームはあくまでも癌かどうかを調べる検査であるので、穿刺部位は遠くても近くても、検査が安全にできれば良いという事で施行します。結果としてがんであれば、一般的には遠くから刺した傷は癌が針の周りについて広がった可能性があり、すべて切除するべきという外科医的発想と、そんなことは無理に切除しなくても放射線をかければ気にならないという放射線科医との考え方の差でしょうか。いずれにしても、温存術は放射線治療の併用で成り立つ治療ですので、放射線治療でも効かないと思うのであればマンモトームの穿刺部を切除する必要が生じ、放射線で治ると考えれば普通に照射すればいいと思いますが・・・。親切な放射線科医は、もしかするとそのようなマンモトーム穿刺経路を心配し追加照射を考えるのかもしれせんが、一般的ではないと思います。あまりにも多くの乳房温存術を行っている施設では、少数の再発例を考え心配し、念のために言ったのかもしれません。その施設で頻度がどれくらいなのか聞いてみたほうがいいと思いますが。1000例に一人の起こりえないことなのか、可能性が高いのか。(文責 石山)

 

No.9569】  10年04月26日   K.N. 
脳転移の可能性

わたしの母(60)が2009年7月に乳がんを発症して、手術、抗がん剤治療後、現在無治療です。ステージ1の早期でしたが、元気の良い癌だったため再発が不安です。以前からそうだったみたいですが 、だいたい夕方頃から、頭痛ではないようだが、なんとなく頭に違和感があるようです。 母いわく、「細胞が戦ってるのがわかるような、ぽこぽこした感覚の症状がある」と言っています。もともと頭痛持ちの母なので、頭痛なら頭痛だというのですが、なんか頭痛でない、なんともいえない違和感があるようです。ちなみに、今年の8月に2年目の定期検査があります。食欲もあり、顔色もとっても良く、家にいるせいか太ったようですが、最近は健康のためウォーキングするほど元気です。健康に気付かって、ヤクルト400も今年から飲んでいます。話が長くなりましたが、わかる範囲でかまいませんので、癌転移の可能性があるのか? 癌転移の症状以外に脳疾患でもこのような症状はあるのか?、ご意見を頂きたく投稿しました。宜しくお願いします。(30代 女性)

定期検査というのが、何を調べたか良く確認してください。脳転移が心配なら、調べたかどうか主治医に良く聞いてください。脳転移の症状があれば検査はしますが、一般的には症状がない時には調べません。(文責 石山)

 

No.9568】  10年04月25日   あんみつ
小葉がんの術後治療について

初めてご相談させていただきます。術後治療でご質問させていただきます。48歳 閉経前です。小葉がんの手術後病理の結果、9ミリ、ステージI、リンパ管侵襲なし、脈管侵襲なし、ER:陽性100%、PgR:陽性90%、HER2タンパク:0、悪性度:3 との結果です。但し、小葉ガンの場合は悪性度は付けられないと言われました。抗癌剤の話しが出ましたが(薬名不明)、私がホルモン剤だけの治療を強く希望したため、今リュープリンの注射を月1回と、「フェアストン40」のホルモン剤を飲み始めました。「フェアストン40」は閉経後に使うものと本やネットに書いてありますが、このまま閉経後用のものを飲み続けてよいのですか? 又、ホルモン受容体陽性、HER2陰性の場合は、抗癌剤は効きにくいと聞きましたが、いつかは抗癌剤も視野に入れなくてはいけないでしょうか? 小葉がんは血液に行く可能性が高いと言われました。よろしくお願いいたします。

日本人に小葉癌は少なくて、一般的にどういう特徴かという事はなかなか統計が取れないので難しいですが、一般の浸潤性乳管癌は肺、骨、肝への再発が多いと言われていますが、小葉癌では消化管、腹膜などへの転移も起こると言われています。ごく早期で、あまり心配ないと思います。フェアストンの組み合わせはあまり一般的でなく、普通はリュープリンにはタモキシフェンの併用が一般的ですが。主治医の好みなのか、そういった治療経験が豊富で良い治療なのか、私にはわかりませんが、一応主治医に確認してください。(文責 石山)

 

No.9567】  10年04月25日   K
浸潤性小葉がんの治療方法について(3)(HPNo.9533-3)

先日、HPNo.9533で相談させていただいたものです。今日、今後の治療方法が決定いたしました。放射線とホルモン療法の治療を行うこととなりました。閉経前で、ホルモンセプターは陽性、ERは陽性、PRは陽性、HER2は陰性という結果が出ました。私がとるホルモン療法は、タモキシフェンを5年と医者から説明されました。このホルモン剤が適切なのかどうか知りたくて、再度メールさせて頂きました。他にも考えられるホルモン療法があれば、教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

タモキシフェンはもっともポピュラーなホルモン剤ですので、適切だと思います。閉経後であればアロマターゼ阻害剤を使うことがありますし、閉経前であればタモキシフェンにLH-RH阻害剤を追加することもあります。すべては再発リスクと閉経の前後で考慮されるべきものですので、その点を主治医に確認してみてください。(文責 石山)

 

No.9566】  10年04月24日   TI
首のしこりについて(HPNo.9560-2)

HPNo.9560にて質問させてもらいました。ありがとうございました。繰り返しご質問をお許しください。5年前に右側の乳がん手術をして、5年後に左側の首筋(首リンパ節?)のリンパ節にシコリが一ヶ月近くあるということは、検査をしないと何とも言えないかもしれませんが、転移再発の可能性は高いのでしょうか? 右側乳癌が左側の首筋にシコリとなると、遠隔転移の気がして不安です。仮に転移じゃなく、炎症だとしても、体調が悪くないのに、一ヶ月もシコリとして残るものなのでしょうか? シコリは一ヶ月前から大きさに変化なく、痛みもありません。たまに指で触って感じられない時もありますが、シコリはやはりあるようです。シコリが大きくなると転移再発の可能性があると言いますが、やはりそうですか? いろいろ質問して申し訳ありません。いろいろ不安になってきましたので・・・。

細胞診は簡単にできるので、早くやって安心したほうが良いと思います。可能性はいくら考えても可能性というだけで、確認すれば済むことです。頚部リンパ節転移は、規約上は遠隔転移の扱いです。(文責 石山)

 

No.9565】  10年04月24日   T 
放射線治療について

温存の手術(左)を受け、近々放射線治療が始まる予定です。実は、手術を受けた反対側の胸(右)にも影があると言われていますが、まだ詳しい検査はしていません。そこで質問ですが、手術を受けた側の放射線治療の際に、反対側にも一緒に放射線を当てることは可能なのでしょうか? 反対側(右)は悪性かどうかはわからなくて、もし悪性でも今後の治療で消えてしまうかもと言われていたのですが、放射線の治療を始めるにあたっての受診では何も言われず、不安になってしまいました。もし反対側(右)も悪性ならば、手術した方(左)と一緒に放射線をあてたほうがいいのでしょうか?

対側が癌の場合は、やはり手術して浸潤の程度や大きさによって追加の治療が必要なことがあります。照射をすることもあります。副作用は増えることになりますが可能です。(文責 石山)

 

No.9564】  10年04月23日   R
術前ホルモン治療について

51歳、乳癌と診断されたものです。病理検査の結果、浸潤性乳管癌、硬癌、グレード3と診断されました。癌は右乳房に広がっております。温存はできないと言われました。今週木曜日に、より詳しい癌のタイプがわかり、その時初めてこれからの治療方針がわかります。すでに3週間ほど前にCT、MRI、骨シンチなどで 他の臓器に転移がないのが確認され、リンパの転移は画像上は分からないのですが、腫れているとのこと。大学病院ですが、術前化学治療が一般的とのことです。細胞針生検は 全身検査が終わった後にやり、現在詳細結果を待っている最中です。詳細結果が分かりしだい、術前抗がん剤治療にはいるか、ホルモン治療に入るか、というところです。術前ホルモン治療については、いろいろ調べても情報が無く、術前ホルモン治療をしても、その後に抗がん剤治療はしなければならないとのこと。今の私の心配は、とにかく抗がん剤治療です。もしホルモン治療を先にしてから、抗がん剤治療をしても、ただ予定が延びるだけということと、とにかく今後の予定が分からないので、非常にストレスの多い日を送っています。術前ホルモン治療についての詳しい事はわかりますでしょうか? その有効性なども含めて、ご指導いただければと思います。 

最近術前ホルモン療法はかなり有効という事がわかってきて、現在大規模臨床治験中ですが、まだ結果が出ていないので、有効率が抗癌剤と同等になるのか、どうなるか、まだ分かりません。経験的には、効く人にはよく効き、副作用が少ないので悪くないと思いますが、原則はホルモン感受性陽性でないといけませんので、その結果で考えれば良いと思います。(文責 石山)

 

No.9563】  10年04月23日   T
放射線治療について

初めて相談させていただきます。幸い初期の乳がんで、2月末温存手術の後、只今、タスオミンによるホルモン治療と放射線治療をはじめています。放射線治療を受けるにあたり、製図(胸への印)の際は、3時間以上かかりました。自分では動いたりしているつもりはないのですが、緊張していたせいで、微妙に動いていたのだとしたら、技師の方に迷惑をかけたなと思いましたが、帰りに、「これが終われば、次からは着替えもいれて10分位ですよ。」と言われ、安心して帰りました。次の日、やはり微妙な位置の調整で、20分以上はかかりました。寝てから、多少、頭や腰の位置を変えて、すぐに治療開始と思っていたのですが・・・。挙げている両手の位置、足、腰、脇腹の肉を中に入れ込むような調整、あと治療する側の胸を上からおさえたり・・・。(日によって、胸の高さが変わっているのか?)15分以上は費やしていました。その間、(最初の日もそうでしたが)技師の方の溜息と苦笑い・・・、とても苦痛で、次の方も待っておられるのにと思うと、2日目にして、挫折しそうです。ネットでブログ等も参考にさせていただいておりますが、このようなことは皆さん無いようで、なぜなのかと思ってしまします。多少、緊張で力が入っていても、動くなと言われれば動きませんし、製図した後でも、そんなに微調整が必要なのでしょうか? ちなみに乳がんの場所は、右内側下(胃に近い側)です。治療中は、首と両手を固定する器具を使用。ばんざいした状態です(右、左両方に製図)。たわいもない事で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

放射線科医でないので微妙な調整については判りませんが、一般的に乳房が大きい方は反対側の乳房が照射野に入って邪魔になるので、それをよけると皮膚が引っ張られ患側乳房のマークがずれることもあり、毎回の皮膚の引っ張り具合など微調整が必要というのを聞いたことがあります。必要な時間ですので仕方ありません。毎回慣れもあって早まるのが普通のようです。(文責 石山)

 

No.9562】  10年04月23日   M.T. 
乳がん検診の頻度について

初めて投稿させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。現在39歳、あと数ヶ月で40歳です。乳がん検診の頻度について、ご相談にのっていただきたく思います。祖母子宮ガン、実母乳がん、実父前立腺がんと、生殖器系癌家系です。私自身、乳腺が多く、日本人にしては企画はずれの大きな胸、高身長、子宮筋腫で経過観察中、未出産と、さらにリスクをあげております。現在、年に1度マンモ+エコーの定期健診を受けておりますが、異常を指摘されたことはありません(軽い乳腺症であると言われたことはあります)。乳がん検診は、マンモは比較的被爆量が多いので1年に1回、それプラス自己検診で十分であると聞いたことがあります。しかし私の場合、上記ハイリスクに加え、乳房が大きいため自己検診が難しく、40歳を向かえるにあたって検診の回数を1年に1回から半年に1回程度に増やしたほうがいいのかと、考えております。専門のドクターのご意見をお聞かせください。

厚生労働省が推奨するのは、40歳以上の人に2年に一回のマンモグラフィーというのが一般的で、ハイリスクの場合は、年に一回なのか半年に1回なのか判断は難しいと思います。ただ当院でも、年に1回のMMG、エコーをお勧めしていますが、触診所見で乳腺が固いとか、左右差がある場合には半年毎にする場合もあります。(文責 石山)

 

No.9561】  10年04月23日   A 
白血球の低下が気になります(HPNo.9412-2)

いつもお世話になっています。HPNo.9412で相談させていただいた者です。今回血液検査で、白血球が2320(前回は3500ありました)に下がりました。そしてCEAが5.2になりました。化学療法はしておりません。白血球の低下が気になりますが、大丈夫でしょうか。ご回答宜しくお願いいたします。

白血球が低下するのは抗癌剤以外の薬剤性のこともありますし、骨髄の転移で低下することもあります。次回もう一度採血し、低下が一時的なものでなければ、骨髄転移を含め精査したほうがいいと思います。転移では赤血球や血小板も遅れて下がることもあります。また健康食品やサプリメントの影響があることもあります。(文責 石山)

 

No.9560-1】  10年04月23日  T.I. 
首のしこりについて

2005年8月に、32歳で乳癌になりました。右胸に、しこり1.5cm、硬癌、リンパ節転移なし、グレード2、ハーツー1、ホルモン両方陽性で、全摘手術しました。治療はAC4クール、リュープリン3年、ノルバデックスはまだ飲んでいます。現在36歳で、今まで血液検査、マンモ、胸部レントゲン、脇と両胸のエコーをしてきましたが、今のところ無事に経過していました。ですが、ここ一ヶ月まえから、左の首筋あたりにしこりが2つあるのが感じられまして、転移なのか気になります。乳がんの再発や転移で、術後5年近くで左首に転移はあるのでしょうか?

可能性はあるので、浅い所であれば穿刺吸引細胞診で診断がつくので早急に検査したほうが良いと思いますが、扁桃腺炎や顎下腺炎などの炎症のことも多いので検査をお勧めします。(文責 石山)

 

No.9560-2】  10年04月24日  T.I. 
首のしこりについて(2)

HPNo.9560にて質問させてもらいました。ありがとうございました。繰り返しご質問をお許しください。
5年前に右側の乳がん手術をして、5年後に左側の首筋(首リンパ節?)のリンパ節にシコリが一ヶ月近くあるということは、検査をしないと何とも言えないかもしれませんが、転移再発の可能性は高いのでしょうか? 右側乳癌が左側の首筋にシコリとなると、遠隔転移の気がして不安です。仮に転移じゃなく、炎症だとしても、体調が悪くないのに、一ヶ月もシコリとして残るものなのでしょうか? シコリは一ヶ月前から大きさに変化なく、痛みもありません。たまに指で触って感じられない時もありますが、シコリはやはりあるようです。シコリが大きくなると転移再発の可能性があると言いますが、やはりそうですか? いろいろ質問して申し訳ありません。いろいろ不安になってきましたので・・・。

細胞診は簡単にできるので、早くやって安心したほうが良いと思います。可能性はいくら考えても可能性というだけで、確認すれば済むことです。頚部リンパ節転移は、規約上は遠隔転移の扱いです。(文責 石山)

 

No.9559-1】  10年04月23日  H.S 
乳がんと診断されました

乳腺症で定期的に健診を受けておりましたが、残念なことに今回超音波検査で異常が認められ、造影剤を入れて、MRI、MMG、細胞診を行いました。決着がつかず、マンモトームで乳がんと診断されました。非浸潤性の乳管がんのようです。ER,PGRともに3+、ハーセプテスト陰性、核異型度グレード1で、ルミナール1型という比較的おとなしいタイプのもののようですが、染まった部位が5cm近くあり、全摘をすすめられました。検診を受けていたのに釈然としない思いです。造影剤を入れた後、MMGを行った際、患側から茶色い液体が出てきました。浸潤している可能性を示すものではないのか不安です。手術後、浸潤癌であった場合はホルモン療法、リンパ節転移があればホルモン療法になるとのことです。再建に関しては、せんつうし弁法に興味を持っていますが、体への負担や、また技術的に難しいのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、アドバイスお願いします。40代、既婚です。

非浸潤性乳管癌は石灰化がないと診断ができないことがありますので、ある程度の大きさになって初めて見つかることも多く、全摘は仕方ないと思います。乳頭分泌は浸潤の兆候ではないので、心配ありません。せんつうし弁法とは何のことかわかりませんが・・・。(文責 石山)

 

No.9559-2】  10年05月11日  H.S 
同時再建

HPNo.9559です。マンモトームで、がんの診断が出ました。現段階では非浸潤癌とのことですが、MRI検査の結果、染まる範囲が5cmと大きいため、摘出手術後の病理検査で浸潤癌が出ることも考えられるとの説明をうけました。現在、全摘、人工物での同時再建を考えていますが、浸潤、センチネル生検で、リンパ節転移が認められた場合、エキスパンダーを入れたことで、放射線治療ができなくなるなどのデメリットはないのでしょうか。

乳房切除であれば、基本的に放射線治療は必要ありません。腋窩のリンパ節転移が万が一あった場合、腋窩郭清を行いますが、乳房への照射とは関係がありません。もう一度、よく主治医に聞いてみましょう。(文責 緒方)

 

No.9559-3】  10年06月28日  H.S 
術後ホルモン療法

HPNo.9559.9589 でお世話になりありがとうございました。全乳房切除手術も無事終わり、病理検査の結果は、「」大きさ3cmの非浸潤癌、広がりは乳腺、脂肪、ly0,v0、リンパ節転移認めず、断端―、ER・PGRともに3+、ハーセプテストー、核グレード1」でした。医師より、ホルモン療法(LH−PHアゴニスト製剤、タモキシフェン)をどうするか決めるよう言われました。対側の乳がんの発生リスクを減らすことができる。ごく稀ではあるが、5mm間隔のスライス標本なのでその中に浸潤がんが隠れている場合もある。10数年乳腺症(両胸)で定期健診を受けていて、2年半前にMMGで石灰化が認められ、マンモトームでの検査も受けて、その時は白でしたが、今回の定期検診で黒となり手術を受けました。45歳で、閉経前です。全乳房切除術の場合、原則術後療法は不要とされていますが、ホルモン療法は、どのようなケースの場合適用となるのでしょうか。ホルモン療法を受けることにより、発生リスクをどれくらい減らすことができるのでしょうか? また、子宮体癌・骨粗しょう症以外のデメリットについても教えていただけたらと思います。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。 

ご質問どうもありがとうございます。まず大切なことは、たくさんの情報を集めて勉強し、最終的にはH.S.様と御家族様、そして主治医の先生みんなで治療法を決めることです。「わたしがひとりで決めなきゃ」って思う必要はありませんよ。おっしゃるとおり、非浸潤がんで乳房切除をされているのでしたら、予防としてのホルモン療法は不要であろうと考えます。今後発生するかどうか分からない乳がんの抑制率は未知数です。すなわちホルモン療法の適応は、はっきりしたものはございません。予防医学として、高額な薬剤を投与し続ける必要があるのか、何年続けるべきか、答えはありません。定期検査を今後も行っていくことが、何よりも大切です。人がかかる病気は乳がんだけではありません。今後は健康に留意し、それ以外の検診も積極的にお受けになることによって、がんの早期発見をおこなっていくことの方が、はるかに大切であろうと思います。(文責 高橋)

 

No.9558】  10年04月22日  T 
TC療法について(HPNo.9541-2)

TC療法についてもう少しお伺いしたいと思いメールさせていただきました。
1) 現在、効果があまり変わらないのであれば、AC-T療法に比べ期間が半分のTC療法も良いのではないかと思っております。ただ、TC療法を行う場合、保険で使える量よりも多い量を使う(AC-Tの代替として使えるとしたデータの量)そうで、その場合、骨髄抑制の副作用が出やすいと考えているということでした。個人差があると思いますが、TC療法は期間が短い分、薬が強くて、3ヶ月間の治療を終了できないことも多いのでしょうか? AC-Tはほとんど終了することができる、と主治医に聞きました。
2) 一般的に、AC-TとTCの短期的な副作用と長期的な副作用で、差はどのようなものがあるのでしょうか?
3) パクリタキセルとドセタキセルでは、パクリタキセル(毎週投与)の方が効果があるとする記事があったのですが(N EnglJ Med. 2008 Apr 17;358(16):1663-71)、大きな差があるとま
では認識されていないと考えてよろしいでしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。

ご指摘の通りですが、PTXとDTXどちらがいいかという議論はそれぞれ一長一短があり、また製薬メーカーの力の入れ方もあり、本当のところはよくわかりません。短期間に大量に投与する場合はご指摘のような点が考えられますが、各施設で慣れた治療法でやるのが最も安全だと思います。(文責 石山)

 

No.9557】  10年04月22日  Y.F. 
ゾラデックスとノルバデックスについて(HPNo.8139-3)

2年前手術した際にこちらでお世話になりました。その節はありがとうございました。今日はホルモン療法について教えてください。

1) 手術後はホルモン療法としてゾラデックスのみ投与していましたが、「2年経過するので、ゾラデックスは終わりにして、タモキシフェンに変えようか?」と言われました。久し振りにこちらのHPを拝見したところ、同世代で最初からゾラデックスとノルバデックスを併用されている方が複数いらっしゃったので、少し不安になりました。できれば将来妊娠を希望しています。これからの治療方法として、どれが一番良いと思われますか?
 (1)ノルバデックスを服用する(服用するなら何年ですか?)
 (2)あと3年ゾラデックスを続ける
 (3)ゾラデックスとノルバデックスを併用する。

2) また、ノルバデックスは効かない人が30%くらいいるので、CYP2D6遺伝子検査で調べてからの方がよいと聞きました。もし先に検査を受けることにより効果があるかわかるのであれば検査を受けてみたいと思うのですが、本当に確認できるのでしょうか?

お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

ゾラデックスは副作用が多少多いので、最初の乳がんリスクからタモキシフェンにすることが多いと思いますが、再発リスクが高い時は併用をお勧めしています。遺伝子検査はどこでも受けられる訳ではないので、主治医とご相談ください。(文責 石山)

 

No.9556】  10年04月20日  W.M. 
CT、PET、センチネルリンパ生検について

46歳、出産経験なしの女性(本人)です。先週、検診でUB期の硬がんと診断されました(腫瘍系は、マンモグラフィ画像で1.6cm、触診で3cm。核グレードはよく、サブタイプ分類はルミナルA型)。コア針生検もその病院で行いましたが、そこではそれ以上の治療ができないため、データを持って別の病院の初診へ行ってきたところです。新しい病院では、データを見ていただき、画像判定と触診だけを改めて行いました。やはりUB期の可能性が高く、ただ腫瘍系はもっと大きくて、画像と触診ともに3cm、さらにリンパ節転移も、触診の結果、既にあると診断されました。今後の精密検査の予約など既に取りましたが、私としては、これから治療を行う病院を、まだ迷っている段階です。先生にもそれは伝えてあります。

1) まず質問したいのは、今後の精密検査(遠隔転移がないか否か)についてです。「転移は、まず肝臓、肺、骨に生じるから、当院では血液検査、肺レントゲン、乳腺超音波、腹部超音波、乳腺MR、骨シンチは行うが、CTとPETは行わない」と言われました。素人なので、やはり心配になるのですが、CTやPETは必要ないということで大丈夫なのでしょうか。
2) CT、PET以外に、もし行った方がよい精密検査があれば、どうかお教えください。
3) 「まだ治療を行う病院を迷っている」と書いたとおり、もう一つ病院を受診して、それとは別にセカンドオピニオンももらって決めるつもりでいます。ドクターショッピングにならないように気をつけるつもりですが、もし、たとえば精密検査(再度のマンモグラフィ、針生検、肺レントゲン、乳腺超音波、腹部超音波、乳腺MR、骨シンチ、CT、PET等)を2つの病院で重複して受けることになった場合、それは身体に影響を与えないでしょうか。この中に何か影響がある検査があれば、お教えください。
4) 初診での医師の判断は、「センチネルリンパ節生検は、あなたには行う必要がない」というものでした。これは、リンパ節転移が既にあるので、わざわざ生検する必要がないということだと判断してもよいでしょうか。また、今後術前化学療法で、もしガンが小さくなった場合、センチネルリンパ節生検を行うことは、ありうるでしょうか。

以上、細かい質問で申し訳ありませんが、お教えください。よろしくお願いいたします。

1)2) 乳癌の遠隔転移の検査に、CTやPETは必ずしも必要ありません。ここに示されている検査で十分だと思います。特にPETは被曝量が大きいので、他の検査で転移が疑われてはじめて行うべきと考えます。
3) ここに書かれた検査を二箇所の病院で行っても、身体に異常を生じることは無いと思います。しかし、画像は一箇所で行ったものをCDで他でも見ることが可能なので、二箇所で同じ検査を繰り返すことは、経済的ならびに時間的に全くナンセンスです。繰り返してよい検査は、超音波検査と胸部X-P、場合によってはマンモグラフィぐらいでしょう。
4) 触診でリンパ節転移が明らかな場合、センチネルリンパ節の生検は行わないのが普通です。化療後リンパ節が触れなくなった時、センチネルリンパ生検を行うか否かは意見がわかれており、行う施設も多くあります。(文責 吉田)

 

No.9555】  10年04月20日  K
6月の定期健診まで様子をみていいのでしょうか?(HPNo.9262-3)

No.9262-1、2で相談しました。いつも、丁寧な回答ありがとうございます。一昨年の11月に乳がんと診断され、術前化学療法でタキソテール4クール、CEF療法4クール後、昨年6月に右胸を全摘出手術をしました。病理結果は、腫瘍径4*3.3*0.7リンパ節転移なし、グレード1、ホルモン感受性陽性、ハーツ陰性でした。その後、11月に受けた人間ドッグで左胸ののう胞を指摘されました。この相談室で細胞内にがんが見つかることもあるとお返事頂いていたので、3月の定期診察の時に主治医の先生にお話ししたところ、エコーの検査をしました。結果異常なしということで、それ以上の検査はなしでした。最近左肩が凝りだし、胸にも違和感を感じます。のう胞の痛みでしょうか。体重は増えませんが、食欲もあり元気なのですが・・・。6月の定期健診まで様子をみていいのでしょうか? 次回の検査は、主治医の再診だけで、検査は予約されていません。術後1年になるのですが、いいのでしょうか?

乳腺ののう胞の多くは、乳腺症の一部と考えられ、経過観察で十分です。左肩のこりや胸の違和感は関係ないと思います。6月の定期検診まで様子をみて良いと思います。(文責 吉田)

 

No.9554-1】  10年04月19日  YM
抗がん剤とホルモン療法について

初めて質問します。42歳(もうすぐ43歳)、子供無しです。乳がんにかかり、左乳房全摘+センチネルリンパ生検を受けました。センチネルは陰性で、リンパ節隔清はしていません。術後補助療法について、かなり悩んでいます。術後の病理検査結果は以下の通りです。
浸潤性乳管癌(硬癌)、腫瘍径25×21×19mm、脈管侵襲:ly1、v0、組織学的悪性度:グレード3、エストロゲン受容体 3+、プロゲステロン受容体 3+、HER2 陰性、
リンパ節:センチネルの3つのうち2つにIsolated tumor cell もう1個取ったものには0/1 よってpN0とのこと

主治医からは、ホルモン療法で10年無再発生存率80-90%、抗がん剤(FEC100×6または4)を追加すると、5-7%くらい上乗せ効果があるとのことでした。また、ホルモン療法には2種類あり、卵巣機能を抑制するものを使うと出産の可能性がなくなるとのことです(年齢的に今やってしまうと)

1) 出産の余地を残し、抗エストロゲン剤のみとした場合、10年無再発生存率は約何%ですか?(卵巣機能を止めるもの併用と比較して、どの程度落ちますか?)
2) 45歳までの2年間は抗エストロゲン剤のみで、その後卵巣機能も止めて、しっかりホルモン療法をするというのは無意味ですか?
3) 私の場合、抗がん剤は必要ですか? 抗がん剤のリスクより再発抑制のメリットが大きいでしょうか?
4) 抗がん剤でも閉経する可能性が高いので、抗がん剤が必要なら出産はあきらめるしかないでしょうか?

初めに癌と知ったときよりは贅沢な悩みですが、今後の人生を考えたときに、本当にどの選択をしたら良いのか、情報が少なくて決められなく悩んでいます。どうか、お力をお貸しください。宜しくお願いいたします。

1) そのようなデータはありませんが、両者の併用と比べ5%程度落ちるでしょう。
2) 無意味ではないと思いますが、実際にこのようなことを行った経験はありません。
3) 組織グレードが3であること、腫瘍径25mmあること、センチネルにITCが見られることより、抗がん剤を受けた方が良いと思います。
4) 必ずしも閉経になるとは限りませんが、覚悟は必要でしょう。

以上が質問に対する答えですが、出産を希望させるなら何の治療もせず出産を優先させ、その後治療を開始するということはいかがでしょう? 個人の人生観にかかわる問題です。(文責 吉田)

 

No.9554-2】  10年06月28日  YM
抗がん剤の治療について

No.9554で質問した者です。43歳 左乳房全摘+センチネルリンパ生検を受けました。センチネルは陰性で、リンパ節隔清はしていません。術後の病理検査結果は以下の通りです。
浸潤性乳管癌(硬癌)、腫瘍径25×21×19mm、脈管侵襲:ly1、v0、組織学的悪性度:グレード3、エストロゲン受容体 3+、プロゲステロン受容体 3+、HER2 陰性、
リンパ節:センチネルの3つのうち2つにIsolated tumor cell もう1個取ったものには 0/1、よってpN0(i+)とのこと
前回相談させていただき、考えた結果抗がん剤を行うことに決め、FEC100を2クール終了し、来週3クール目を行う予定です。
副作用がきつく、色々悩みが生じてしまい、再度ご相談させていただきたく思います。

抗がん剤の至適回数について
1) 日本乳癌学会のガイドラインでは、AC、ECは4クールで、FEC、CAFなどは6クールとなっています。ECとFECのEC部分は、薬の種類・量・3週毎投与と、そんなに変わらないと思いますが、FがついたFECは、なぜ6クールの必要があるのでしょうか? エビデンスとなる論文でも、3クールより6クールが優れるとしかなく、それもFEC50での比較ですし・・・。また、CAFにおける用量比較の論文(乳癌学会薬物療法ガイドラインCQ28-10)では、CAF300/30/300 4サイクルと、400/40/400 6サイクルと600/60/600 4サイクルの比較で、DFS、OSともに600/60/600 4サイクルが優れていました。FEC100も4クール行えば、6クールと同等の効果が得られるとは考えられないでしょうか?

2) 上記の質問をしたのは、初めに化学療法を行うか検討したときに、主治医との話で、「EC4クールを行っている病院もあり、FECは基本は6クールだが、きつければ4クールでも可」ということではじめたのですが、2クール終わった段階で、毎回投与日には一晩中嘔吐でトイレにこもりきり・10日間くらい倦怠感で寝込む・発熱性好中球減少を起こし、G注射2本打ち、腰が割れそうに痛くなる・血管痛が生じる等副作用が比較的強く、特に血管をなるべく傷めたくないと思い、4クールと6クールでそれほど効果に差が無いなら、4クールで終了したいと思うようになりました。(吐気対策はカイトリル、ステロイド前点滴のほかイメンドも服用し、座薬も出してもらい、高リスクで対応してもらっていますが効かないです。)  (この程度の副作用は普通なのでしょうか? 命の危険があるレベルで途中終了を考えるべきでしょうか・・・) 私の場合、4クールで終了するより、ギリギリまで頑張って6クール完遂する方が良いと思われますか?(またはできる限り、5クールとか)

3) 先日主治医に、「6クールはきつそうだが、4クールで終了しても大丈夫か」と相談しましたら、「4クールでも良いかもしれない」といいつつ、「6回きちんとやった方が無難。4クールで終了するなら、その後タキサンを4クール追加するか、ホルモン療法で卵巣抑制を長くやる(エビデンスはないが)。」と言われました。「4クールで終了するなら追加が必要」ということは、4クールと6クールでは効果の差があるのですか?と聞いた所、「差はそんなに無い」とのことで、混乱しています。目標としているのは治癒を目指す事です。私はどんな治療をすれば良いのでしょうか?  私の病理結果からは、(リスクに応じて化学療法考慮)→ホルモン療法 であり、主治医からは、ホルモン療法で10年無再発生存率80-90%、抗がん剤 (FEC100×6または4)を追加すると、5-7%くらい上乗せ効果があるとのことで、目標は6回、きつくても4回は頑張ろうと抗がん剤治療を始めたつもりです。 
3-1) 4クールと6クールでそんなに効果に差が無いとの事なのに、タキサンを追加しなければならないというのは、私は再発の危険性が高いということでしょうか? 私にタキサンは必要ですか?
3-2) 卵巣抑制を長く(おそらく2年のところを3年とか5年)することによって、無再発生存率の向上は見込めますか?
3-3) 私の場合、FEC6クールと、4クールで終了し卵巣抑制を長く行うのとどちらが無再発生存率の向上に効果がありますか?
3-4) 私の場合、FEC4クールで終了し、予定通りのホルモン療法(卵巣抑制2年+TAM)では不足ですか?
   
4) 血管痛(血管炎?)について
前回の点滴中に血管が痛くなり、今も頻繁に痛みます(漏出は無いです)。血管痛は一生治らないと聞き、治療継続の気持ちがかなり揺らぎました。医師に伝えたところ、「この位は皆硬くなる。6クールやるから、今血管を変えたら潰れる血管が増えてしまうから、後1回同じところを使いたい」と言われました。絶望的な気持ちになりました。たしかにもっとひどい後遺症が残る人も多いかもしれませんが、だからといって、これ以上この血管に点滴されたら、ひどくなるのがわかっているので嫌なのですが、甘いのでしょうか? 4クールで終わる(血管がこれでは6クールはもたない)可能性も高いので、次回は血管を変えてもらうことにはなりましたが・・・。この先、最低2回は点滴がありますし、血管が持てば6回できるかもしれません。しかし、今まで使っていた血管が見た感じ一番太く、良さそうです。この先、安全に行えるのか、とても不安です。この先、血管をなるべく傷めないようにするには、どうしたらよいですか?(毎回血管を変えるとか、どこの血管を使うとか・・・何か良い方法はありますか?) 点滴中ホットパックはしてくれていますが、自分でもカイロで温めようとは思います。漏れも怖いですし、後2回〜4回、安全に後遺症を最小限にする方法があれば教えてください。

とても長く、質問数が多くなってしまい、申し訳ありません。 ぜひお力になっていただけるとありがたいです。宜しくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。大きく分けて、今の治療の妥当性、そしてホルモン治療の必要性、血管炎に対する対処方法にご不安は分類されます。お一つお一つに対するお答えをご用意しても、またさらに次の細かいご不安が増すばかりなので、大きなお話をします。あなたのご不安な気持ちがたくさんの質問に現れていると判断しました。すこしでも、元気に治療に取り組めますようにお手伝いさせていただきます。
問題点は、核グレード3であり、がん細胞の増殖能力があること、そしてリンパ節に微小ではありますが転移があることがあげられます。各施設により考え方は異なりますが、術後補助療法としては、各施設においてタキサンを組み込む傾向にあります。ですから、その場合にはFEC4クールおよびタキサン系を3ヶ月行う方針のところが多いと思います。タキサン系を使用するなら、毎週のタキソールを12クールか、あるいは3週間毎のタキソテールを4クールおこないます。進んでいるからタキサンを併用するのではなく、そのほうが標準治療つまり、より成績が望める治療なのです。EC-T療法は、アメリカのがん治療病院の最高峰MDアンダーソンがんセンターでも術後の標準治療と設定されております。これは先日の日本乳がん学会においてMDアンダーソンの教授に確認してきました。またどんなにつらくても、途中終了すると今までの治療効果はゼロになります。ステロイドの点滴を3日間おこなっていただくなどの対策を立てていただいた方が良いと思います。
ホルモン治療も非常に有効であろうと思われますので、まずは抗がん剤の治療をしっかりとお受けになってから、ホルモン療法も確実にお受けになってください。
血管痛は、点滴終了後しばらくは引きつれ感や痛みとして感じる場合はありますが、徐々に癒えてきますので、ご心配なく。ただし、まだタキサンを使用するとなると、もうしばらく点滴をしなければいけません。是非こわがらずに中心静脈ポート(埋め込み型点滴装置)を主治医の先生にお願いしてください。決してこわい治療ではありません。
以上、ご質問にたいしてのお答えとして、ご満足いただけましたでしょうか。非常に多い情報の中で正解を見つけていくことはとても難しいかもしれません。でも、あなたが決めておこなってきたこと、そしてこれから決めておこなっていくこと。それら全てが正解だと思います。ですから、より良いと思われる治療を主治医の先生とご相談しながらこれからも決めていきましょうね。またお困りの時にはいつでもご相談くださいませ。(文責 高橋)

 

No.9553】  10年04月19日  Y
PET-CTの結果

右乳癌術後4年で現在ノルバデックスとゾラデックスのホルモン治療中です。今年1月7日のPET-CTの検査で次のような結果をいただきました。
op rt. MMK
再発・転移を疑わせるFDGの明らかな異常集積像を認めません。
腸間膜にFDG集積を数箇所認めます(SUVmax=6.22)。CT上は軽度のリンパ節腫大が見られます。
MmKの転移としてはunusualと考えます。炎症性腫大やリンパ腫の可能性を考えます。
腸炎などの腹部症状の既往の有無、造影CT、tumor markerなどの検討や慎重なfollowが望まれます。
脊椎の骨髄の集積もびまん性に軽度上昇しています。
右肺中葉のnoduleは前回と比較して著変ありません。
 
PET-CTを受けた一週間前に発熱嘔吐下痢の症状があったため上記のような症状だったのでは?ということで経過観察をしていましたが、2週間前から右鎖骨のあたりに違和感や痛みがあり今になって骨転移では?と不安になっています。そこで質問ですが、よろしくお願いいたします。

1) 発熱、嘔吐、下痢の症状で、このような結果になることもあるのでしょうか?
2) 上記結果の中のfollowとしての造影CT、tumor markerとは、どこの部位のCTやtumor markerになるのでしょうか?
3) 「脊椎の骨髄の集積もびまん性に軽度上昇しています」とは、どういうことを意味するのでしょうか?
4) この鎖骨の痛みの更なる検査をするとしたら、骨転移かどうか?やはりPET-CTがいいのでしょうか?
5) PET-CTの被爆量の許容範囲を教えてください。前回から4ヵ月しかたっていませんが、PET-CTは可能でしょうか?
6) ゾメタを開始する前に虫歯の治療をしておくのがよいと聞いています。現在虫歯はありませんが、親知らずの周囲の歯茎が痛み、熱を持ち、腫れることがあり、抗生剤を飲むことがあります。親知らずの抜歯をすれば腫れることはないだろう、と歯科医師から言われています。このようなケースでは、抜歯をしておくほうがよいのでしょうか?

1) あると思います。
2) 腹部CTと消化器癌より、婦人科の癌の Tumor makerでしょう。
3) 良く分かりません。今度主治医に聞いてください。すみません。
4) まず鎖骨等のレントゲン写真でしょう。
5) PET-CTの被ばく量は大きく20~25mSvとされております。人体が大量に放射線をうけて影響がある量は、200mSvを超える量です。従って大丈夫ですが、またPET-CTをしなければならない理由がわかりません。
6) 何が起こるかわかりません。出来れば抜歯をしておいたほうが良いでしょう。(文責 吉田)

 

No.9552】  10年04月19日  Y. I.
ホルモン療法(ゾラデックス)の長期服用について

2006年に手術をしました。46歳。右乳がん、Grad3、ステージU、リンパ節転移1つ、ホルモンレセプター2つ陽性(10%と50%)、Her2陰性、化学療法(AC)、タキソテール、放射線療法終了。今現在、ホルモン療法で、ゾラディクスとノルバデックスをやっております。ゾラをやりはじめて今年で4年になります。実は、昨年にはやめる予定でしたが、「もう1年」やりましょうか?ということで、まだ続けています。今の所、すべては順調で、転移・再発を疑うようなものは何もないのですが、主治医が慎重を期して続けている状態です。ゾラデックスの副作用に骨量の低下も懸念されますが、今の所は大丈夫です。ゾラデックスが2年又は3年というのが標準だということはわかっておりますが、4年以上やっている・・というのは、たぶん再発をしている人以外は少ない?又はいないのではないか?と思っています。今年、一応終了する予定ではいますが、もし、骨粗鬆症以外に重大な副作用がないのなら(倦怠感、ホットフラッシュ、軽うつ状態は含まれません)、続けたほうがいいのでしょうか? よろしくお願いいたします。

ゾラテックスについては、何年やれば良いという決まりがないですが、通常2年、長くて3年ぐらいでしょう。もうノルバテックスだけでも十分だと思いますが、続けることを希望されるならば、やめる理由はありません。(文責 吉田)

 

No.9551】  10年04月19日  Y
乳房の赤い発疹について

46才、子供はいません。年に一度、マンモとエコーの乳ガン検診を受けているのですが、ちょうど1ヶ月前、乳ガン検査をした時に、「右乳房にのう胞があります。シコリは無いけれど、マンモに影が映っています。水が溜まっているのかもしれないし、女性ホルモンの関係かもしれないが、念の為、半年後に再検査しましょう。」と言われました。2〜3年前にも、「右乳房にのう胞がある。」と言われましたが、定期的に検査し、昨年の検査では問題ありませんでした。1ヶ月前の検査の時には、多少、乳房が張っている様に感じましたが、検査翌日から生理が始まったので、「そのせいかな?」と思っていました。ここ2〜3ヶ月、生理不順だったのですが、乳ガン検査後の生理が、2週間以上続いたので、婦人科を受診すると、「とにかく生理を止めましょう。」という事で、プラノバールを10日分処方され、それを飲み終わったところです。生理は、1錠飲んだ翌日には止まりました。婦人科では、子宮ガン検診も受けましたが、「薬を全部飲み終わると、2〜3日で生理が始まるので、生理が終わったら、また来て下さい。その時に、子宮ガン検査の結果を話します。」と言われています。長文になってしまいましたが、プラノバールを飲み始めた頃から、乳房に赤い発疹ができた様な気がするのです。毛穴が目立ってきた様な気もしますし、皮膚がざらついている様な気もします。赤い発疹(=小さなブツブツです。)は、右乳房乳輪寄りの内側に、5〜6個できていて、痛みや痒みはありませんが、発疹が治る気配は無く、少しずつ増えている様な気がします。「”炎症性乳ガン”では?」と不安になっています。2年ほど前には、子宮内膜症(=チョコレート嚢胞)の為、右卵巣の摘出手術を受けていますので、乳房と卵巣の密接な関係を考えると、不安感が高まっています。再度、乳腺科を受診するべきなのは、十分承知していますが、その前に、諸先生方のご意見をお聞きしたく、メールしました。よろしくお願い致します。

炎症性乳癌は乳房の皮膚がむくむようになり、その部分か全体的に発赤いたします。赤い発疹は、炎症性乳癌ではなく、プラノバールの薬疹かも知れません。まず婦人科を再受診してください。(文責 吉田)

 

No.9550】  10年04月17日  N.M
放射線治療について

42歳主婦です。今年1月末に乳がんの温存手術をしました。非浸潤癌で、現在放射線治療中です。放射線治療30回と言われ、現在19回終わりました。最後の5回は電子線治療になるそうで、傷部分を集中的に治療すると説明をうけました。放射線治療開始前に、29回目と30回目がゴールデンウィーク後になってしまうことを心配して放射線の先生に相談したところ、最後のほうだから問題ないとのことでした。しかし、今日の診察では、29回目と30回目がゴールデンウィーク後になってしまうので、効果があまり期待できないので、3回で5回分の照射にしましょうとお話がありました。通常なら2グレイを5回やるそうですが、それを3グレイ3回やるとのことでした。放射線でないから心配はないとのことですが、1回に照射する量を増やしても体や皮膚への影響、ダメージはないのでしょうか? 2グレイから1グレイひきあげると、どのくらい体に影響を及ぼすのでしょうか? また放射線と電子線の違いがよくわかりませんので、教えていただければ幸いです。ご多忙中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。(現在放射線治療のみで、薬の服用はしていません。タモキシフェンを飲むか飲まないかは、患者さんの判断でかまわないので考えてきてくださいと、言われています。)

電子線は電子波ですが、エックス線は電磁波で、どちらも放射線です。1グレイ引き揚げても期間が短ければ殆ど影響はないでしょう。詳しいことは放射線科医に聞いてくたさい。(文責 吉田)

 

No.9549】  10年04月17日  S
母の検査結果と治療法に関して(2)(HPNo.6686-8)

HPNo.6686です。ご回答いただきまして誠にありがとうございました。私の質問の仕方に曖昧な表現があり、大変恐縮ですが、以下4点を今一度、教えていただけますでしょうか?宜しくお願いいたします。
1) 手術時にリンパ節転移が無くても、顕微鏡でなければ解らないような微少な転移が周囲のリンパ節に存在していて、後で増大したと考える、とのことですが、手術の際、センチネルリンパ節と腋の下のリンパ節13個を切除し、顕微鏡検査の結果、転移無しでした。ということは、8ミリのしこりが悪性だった場合、切除しなかったリンパ節の方に、顕微鏡検査をすれば解った転移が存在していたということでしょうか?
2) リンパ節は何個あるのでしょうか?
3) 手術時に腋の下のリンパ節を全て切除すれば、腋の下のリンパ節の転移は避けられたのでしょうか? 因みに、主治医からは、リンパ節13個を切除した理由は2つあると聞いていて、1つは、センチネルリンパ節に転移は無かったが、腫れているように見えたから、もう1つの理由は、切除しておけば、後の転移を避けられるから、とのことでした。
4) フェマーラを服用中に再発しましたが、それでも、長く服用することによって、それだけ効果があるということでしょうか?

1) そういうことになります。
2) 人によって様々ですが、腋の下には30個以上あると思われます。
3) 理論的には、すべて切除すれば転移が避けられる可能性は考えられますが、すべてのリンパ節を切除することは技術的に困難なことがあります。
4) 転移・再発した患者さんには、一般的には、アロマターゼ阻害剤(フェマーラ)の効果がなくなった時はタモキシフェンに、タモキシフェンの効果がなくなった時はアロマターゼ阻害剤に切り替えて使用します。それでも効果が認められない場合は、ヒスロンHを使用する場合もあります。(文責 吉田)
 

No.9548】  10年04月17日  K
浸潤性小葉がんの治療方法について

回答、有難うございます。申し訳ございませんが、記述を間違えてしまいました。癌の大きさを、18ミリで、1.8cmの間違いでした。この場合は、やはり抗がん剤の投与が必要になるんですね。この場合、抗がん剤の投与をした場合としない場合の再発率は、どのようになって来るのか、もう一度、回答願いませんでしょうか? 済みませんが、よろしくお願いします。

ホルモンレセプターが陽性であれば、ホルモン剤でだけで見ていくことが多く、陰性の場合は抗癌剤の投与を行うことが多いと思います。いすれの場合でも、ホルモン剤、抗癌剤の治療をおこなうことで、再発のリスクを30%以上減らせます。(文責 吉田)

 

No.9547】  10年04月17日  A.T. 
再発について(HPNo.5385-3)

No.5385でお世話になりました。その節はありがとうございました。またご相談させていただきたいことがあります。
今年4月で術後5年になります(左乳房全摘)。昨年3月のCT検査で、左胸胸膜に5o位の肉芽腫のようなものがあると言われました。その半年後の検査では7o、今年3月の検査では8.5oと、少しずつ大きくなってきています。加えて、今年3月の血液検査では、腫瘍マーカーの値が高かったためPET検査を受けたところ、その肉芽腫のようなものに集積が見られ、これら3点の状況(大きくなってきている、腫瘍マーカーの値、PET検査での集積)から再発だと診断されました。しかしながら以前に、「・悪性でなければ肉芽腫のようなものはあっても問題ない ・腫瘍マーカーの値は一度高いだけでは判断できない ・PETの集積は炎症にも起こりうる」と聞いたことがあるため、今の状況で本当に再発と考えなければならないのか、疑問が残っています。5年間のホルモン治療後に、問題がなければ出産を考えていたこともあり、100%確実に再発だと言える状況でないと気持ちの切り替えが難しく、納得のうえ再発治療に取り組むことができそうにありません。そこで伺いたいのですが、この状況だと、やはり再発と考えるのが妥当なのでしょうか? もし再発でない可能性があるのであれば、どのような検査をすれば確実な判断ができるものなのでしょうか?(針生検は場所的に簡単ではないようなことを言われました。) 恐れ入りますが、ご意見を伺いたく、宜しくお願い申し上げます。

再発と考えるのが妥当と思われますが、再発であるか否かは、組織または細胞を採ってみなければ100%確実とはいえません。細胞診、針生検などが行えればよいのですが・・・。(文責 吉田)

 

No.9546】  10年04月17日  h.y.
Ajuvand Onlineの計算結果について(HPNo.9530-2)

丁寧なご回答ありがとうございました。2回目のメールをさせていただきました。主治医の生存率説明と数値が大きく違ってましたので驚きました。何とか、自分で計算できましたですが、私の計算値とご回答の数値に違いがありました。どこがおかしいのか教えていただきますでしょうか?(データ 略)

パラメータ入力のところでhistologic grade とtumor sizeが違うのだと思います。どの様な値を入れたらよいかは、メールの記載だけでは分かりません。主治医に聞いてください。(文責 吉田)

 

No.9545】  10年04月17日  H.S.
検査結果について

妻の検査結果についてお伺いします。先日骨シンチ、CTを受けたのですが、骨シンチで第一肋骨に集積が見られるとのことでした。主治医によると、放射線科の先生の所見は、悪性(転移)の物ではないだろうとのことでした。主治医は、「放射線科医の所見、また痛みもないとのことなので、転移ではないと思うが、経過観察しましょう。」とのことでした。特にぶつけた記憶もないようです。マーカー値は、多少増減はありますが、ずっと正常値内です。肋骨に集積があっても転移でない場合もあるのでしょうか? 宜しくお願いします。

骨シンチでは、集積がみられても転移でないことが多くあります。経過観察で十分だと思いますが、如何しても心配なら、X-P、MRIなどの検査をしてもらいましょう。(文責 吉田)

 

No.9544】  10年04月17日  C 
胸のしこり(2)(HPNo.9502-2)

先日胸のしこり[9502]で相談させていただいたものです。早々のお返事ありがとうございました。安心して検査結果を聞くことができました。細胞診の結果は「良性、乳腺線維腫」とのことでした。「経過観察で大丈夫」とのことでしたので、不妊治療を始める総合病院で合わせて見ていただこうと、紹介していただいたところ、「細胞診は確実ではないので、経過観察でもいいが、切った方が安心でうしょう」と言われました。

1) 細胞診で良性と言われたのに悪性であるようなことはあるのでしょうか? 紹介状には「DCISの疑いが消えないためABC診断を実施」と書いてありました。
2) 細胞診穿刺吸引細胞診はどれぐらい正確なのでしょうか? また「良性」とでたのに「悪性」である可能性は、どのくらいあるのでしょうか?
3) 胸にしこりがある場合、細胞診断はほとんどの場合行われる検査なのでしょうか?

やはり癌なのではないかと心配で、夜も眠れなくなっております。お忙しいところ誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

1)2) 「良性」であるのに「悪性」である可能性は、乳腺線維腺腫の場合、殆どありません。しかし、乳腺線維腺腫が増大したときは悪性であることもありますので、様子をみて良いと思います。
3) しこりがあれば、良性と思われる場合でも、念のため細胞診は行うことが多いです。(文責 吉田) 

 

No.9543】  10年04月17日  N 
再建手術の時期について

再建手術の時期についてご相談させてください。ハーセプチン(3週間おき)をしている期間に、人工シリコンに入替える手術を受けて大丈夫ですか? ハーセプチンは心臓に負担がくる可能性もあると聞くと、手術をして大丈夫なのか心配です。H22年1月に、非浸潤がん左全摘手術と同時にエキスパンダーを入れました。その後の病理結果、4ミリの浸潤部分がみられ、HER2(+)、グレード3ということで、タキソール12回、ハーセプチン1年になりました。ハーセプチン終了は、H23年2月予定です。 (タキソールはあと1回で終わります。) 私としては、ハーセプチン終了後に再建と思っていましたが、エキスパンダーは1年という目安を聞くと過ぎてしまうので、再建手術の時期を悩んでいます。お忙しいところすみません。ご回答をよろしくお願い致します。

大丈夫だと思います。しかし、ハーセプチンは時に心機能を抑制いたしますので、術前に心機能の検査を行っておくことが必要です。(文責 吉田)

 

No.9542】  10年04月17日  Y 
血性分泌

2年前(4月)に、右の乳管1本から血性乳汁が出て、乳腺外来を受診しました。その際、マンモ・エコーを実施し、3-4mmのポリープあり。乳管内乳頭腫と診断されました。その時の細胞診はクラスUでした。その後、半年毎の定期検診で様子観察。1年経過したところで、ポリープは消失していたようです。その間、透明〜しょう液性の乳汁分泌は止まることなく出ていました。そして(3月)再び血性の乳汁に変わり、乳腺外来を受診(ちょうど4回目の受診)し、エコーのみを実施するが、異常なし。ただ、受診した日は、何故か血性分泌物がなく細胞診はできませんでした。2-3日はほとんど出ていなかったのですが、暗赤色の血性分泌物がまだ続いています。ちなみにしこりはありません。なぜ、乳汁が出続け、血性分泌物に変わってしまうのでしょうか? 再度、血液が出ているうちに受診し、細胞診をしてもらった方がいいのでしょうか? 血液の分泌物が出る原因は、癌と良性腫瘍以外にもありますか? アドバイスよろしくお願いします。

血性の分泌物が二年以上も時々見られるとのことから、やはり腫瘍の存在が考えられます。MRIなどの検査を行ってみるのも良いでしょう。私の経験では、ジョギングして揺れると血性分泌物が出る方がいましたが、他は腫瘍でした。(文責 吉田)

 

No.9541-1】  10年04月17日  T  
術後療法について

3月に乳腺全摘をし、病理の結果がでましたので、術後療法についてご相談させていただきたいと思います。大部分は非浸潤であるが、7箇所に浸潤がみられる(1cm以内)。脂肪組織への浸潤もわずかに見られる。 リンパ管侵襲ははっきりしないが、明らかな静脈侵襲は認められない。断片陰性。リンパ節1/8 、グレード2、HER2なし、ホルモン受容体 陽性(FR(3+)、PgR(3+)

1) 医師からは、AC-T療法の後、ホルモン療法を薦められていますが、脱毛に不安があり、決めかねております。やはり、効果と副作用を比較した場合に、AC-T療法(または他の療法)を選択するのが標準でしょうか? どの程度再発率等が低下するという統計はあるのでしょうか?
2) CEF-T療法は、AC-T療法と効果が同等で副作用が少ないという情報を見つけたのですが、いかがでしょうか?
3) さらに、TC療法は期間が短い(3ヶ月)が保険が効かないということでしたが、選択を考慮する価値がありますでしょうか? ネットですと効果的な療法だと書いてあるサイトがありました。
4) その他に検討に値する療法はありますでしょうか?
5) 手術の傷が完全によくならないうちに抗がん剤を開始した場合、傷の治りが悪くなることはありますでしょうか?
6) センチネルリンパ節生検で8個中1個に転移があったものの、追加で郭清はしないということですが、これは標準でしょうか? 医師は1個しか転移がないため、」その先に転移がある確率は2%以下である、ということでした。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示のほど、よろしくお願い致します。

1) 主治医の言う通りAC-Tなどの化学療法を行い、ホルモン療法というのが標準的だと思います。これによってホルモン療法だけの場合より4%死亡のリスクが減少するというデータはあります。
2) CEF−Tの方が僅かに副作用は軽いでしょう。効果については諸説があり判りません。
3) TC療法でも保険適応はあります。確かに効果的ですが、やはり副作用もあります。
4) この位でしょう。
5) あまり言われておりません。
6) やはり郭清をするのが標準的ですが、最近ではリンパ節転移が少ない場合、郭清の意義は余りないとの考えも多くなっています。(文責 吉田)

 

No.9541-2】  10年04月22日  T  
TC療法について

TC療法についてもう少しお伺いしたいと思いメールさせていただきました。
1) 現在、効果があまり変わらないのであれば、AC-T療法に比べ期間が半分のTC療法も良いのではないかと思っております。ただ、TC療法を行う場合、保険で使える量よりも多い量を使う(AC-Tの代替として使えるとしたデータの量)そうで、その場合、骨髄抑制の副作用が出やすいと考えているということでした。個人差があると思いますが、TC療法は期間が短い分、薬が強くて、3ヶ月間の治療を終了できないことも多いのでしょうか? AC-Tはほとんど終了することができる、と主治医に聞きました。
2) 一般的に、AC-TとTCの短期的な副作用と長期的な副作用で、差はどのようなものがあるのでしょうか?
3) パクリタキセルとドセタキセルでは、パクリタキセル(毎週投与)の方が効果があるとする記事があったのですが(N EnglJ Med. 2008 Apr 17;358(16):1663-71)、大きな差があるとま
では認識されていないと考えてよろしいでしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。

ご指摘の通りですが、PTXとDTXどちらがいいかという議論はそれぞれ一長一短があり、また製薬メーカーの力の入れ方もあり、本当のところはよくわかりません。短期間に大量に投与する場合はご指摘のような点が考えられますが、各施設で慣れた治療法でやるのが最も安全だと思います。(文責 石山)

 

No.9540】  10年04月17日  A.T.
しこりの検査について

先日、重度の甲状腺低下症のため検査をしたところ、橋本病であることが分かりました。そこで、時間と体調が許せば、自分の症状について調べるようなりました。私の胸も10代の頃しこりが出来、生理前に張ってきて痛いです。
今年32歳になる今まで、しこりは一度も消えたことはありません。ホルモン剤を服用し始めて初めての生理前ですが、いつもより若干痛さが増しているように思います。このHPを見て検針すべきだと確信しましたが、わざわざ生理前のいたい時期にする必要はありますか? 生理が終わって痛みが和らいでからでも検査の精密度は変わらないのでしょうか。 低下症の症状がたくさんで出ているので、重要度の高い順に検査したいと思っています。よろしくお願いいたします。

生理が終わって痛みが和らいだほうが検査の感度は良くなると思います。年齢からして、しこりは乳腺症だと思われます。橋本病の方は甲状腺ホルモン剤でしっかり治療してください。(文責 吉田)

 

No.9539】  10年04月17日  K.T. 
2つ目の癌ができました

2年前(2008年3月)に、左の乳房に2センチ大の癌が見つかり切除しました。フォロ−アップの検査で、今年になって(2010年3月)乳房に乳ガンが見つかり、手術をすすめられています。骨シンチ、CT、血液検査では他に転移がなく、癌の箇所も離れているので、ふたつの癌は全く別のものだと説明を受けています。前回の癌の箇所は左脇に近く、今回は、それとはおよそ正反対の箇所にあります。大きさは約7ミリです。再発・転移ではないということですが、一抹の不安があります。他に何か検査をした方がよいのでしょうか。アドバイスをお願いします。

最初の手術より2年しかたっておりませんが、再発ではなく新たに出来た癌だと私も思います。CT、骨シンチなどで遠隔転移等は見られないとのことですので、後は乳房MRI検査などを行って、癌が多発していないことを確認しておくことぐらいでしょう。(文責 吉田)

 

No.9538】  10年04月17日  N.M
術後の治療について

初めてお便りいたします。42歳主婦です。今年1月末に乳がんの手術をしました。乳管内非浸潤癌で、現在放射線治療中です。30回の照射終了後、ホルモン治療をうけるかどうかで悩んでおります。主治医の先生は、タモキシフェンを飲んだほうがいいかな?程度であり、先生の中には、お薬を飲まなくてもいいと考える先生もいるので、薬を飲むか飲まないかは次の診察までに自分で考えて判断してください、とのことでした。私の母は3年前に乳がんにかかり、(浸潤癌)温存手術をしました(照射後、薬を飲んでいます)。また私の妹も4年前に非浸潤癌の乳がんにかかり、全摘の手術をしました(ホルモン療法の、タモキシフェンとリュープロイド)。タモキシフェンの副作用として、更年期障害の症状と子宮体癌の説明を受けました。昨年末7mmの子宮筋腫が検診でみつかりました。近親者に2人も乳がんにかかっていること、副作用としての子宮体癌への心配。乳がんへの抑止率が50%ということ(主治医からの説明)で、タモキシフェンを飲んだほうがいいのか、飲まなくてもいいのか、判断に非常に悩んでおります。お忙しい中恐れ入りますが、先生のご意見をお聞かせいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。    

非浸潤癌であり、原則的には何もしなくても良いのですが、近親者に乳癌が多いことを考えれば、今後また新たに乳癌できる可能性はあります。婦人科検診を受けながら、タモキシフェンを服用したほうが良いように思います。(文責 吉田)

 

No.9537】  10年04月17日  K.F.
非浸潤ガン温存手術後の放射線治療

初めて相談いたします。先月中旬に温存手術をしました。42歳独身です。これから放射線治療を受ける予定ですが、外科の先生の話では、治療は2Gyを30回だそうです。標準的に25回だと思いますが、放射線医師の方針だそうです。非浸潤ガン(腫瘍1.5p、断端陰性ホルモン受容体あり)の治療としては多くないですか。私としては25回にしたいのですが、放射線医師との話し合いのとき、どのように話したら理解を得られるでしょうか。近日放射線治療の初診を予定しています。また、治療施設は2か所から選べますが、どちらにするか悩んでいます。最良の治療を得るには、何を選択の目安にすればよいですか。アドバイスお願いいたします。

標準的には25回で良いと思います。30回かけるのは、断端のすごく近くまで癌が存在するとか、乳管内進展が著明であるとか、何か理由があるはずです。放射線医師にその理由を聞いてください。最良の治療と思われる医療を受けるには、納得のいくまで話をきいて治療を受けることでしょう。幸い2箇所の治療施設を選べるとのこと、よく話を聞いて納得して治療を受けましょう。(文責 吉田)

 

No.9536】  10年04月15日  A
放射線の副作用 膀胱炎

私の妻が5年前乳癌になり、何度か転移を繰り返しています。現在、左鼠径部リンパ節に転移があり、放射線治療をしています。放射線が尿道あたりに当たっているのが影響か、排尿痛がひどいみたいです。放射線科の先生に鎮痛剤を処方して頂いていますが、なかなか痛みが治まりません。これは放射線性膀胱炎なのでしょうか? もしそうだとしたら、放射線治療が終われば、排尿痛などの痛みは徐々になくなるんでしょうか? 

放射腺性膀胱炎の可能性が高いです。放射線治療が終了すれば、徐々に治まると思います。(文責 吉田)

 

No.9535】  10年04月15日  K 
乳ガン検診について

みなさまとても深刻なご相談の中、このような質問は・・・と思いましたが、どうしても心配でご相談させて頂きました。先日、初めて乳ガン検診を受けました。41才です。触診では異常がないようでした(何もおっしゃらなかったので)。その後マンモグラフィーをとって、1週間後に結果を聞きに来るようにとのことでした。マンモグラフィーの結果は、非対称性の為、エコー検査になりました。エコー検査は、診察してくださった外科の先生がされて、そのままそこで「ほとんど大丈夫です 次回は2年後でいいと思います。」とおっしゃられました。マンモグラフィーでどちらがおかしかったのか尋ねると、「右側です。多分乳腺が重なって写ったんだと思います」とのことでした。長々とわかりにくくて申し訳ございません。お尋ねしたいのは、検診を受けた病院は大きな病院なのですが、エコー検査は外科の先生が直接されることがあるのでしょうか? ほとんど大丈夫ですというのは、異常は無いですということなのでしょうか? エコーの際、何度も繰り返し長く見ていらっしゃって、その後、ピッ、ピッという撮影?しているような音がしていました。左側よりもずいぶん多かったです。異常が無くても、たくさんとるものなのでしょうか? その場で先生にお尋ねすれば良かったのですが、緊張していて聞きそびれてしまい、帰宅してから、だんだん気になってきてしまって・・・。大きな病院なので、このような質問で再診を受けるのも躊躇してしまいまして・・・。お忙しい中、このような質問でお手数を掛けて大変申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。

日本では、昔からエコー検査は担当科の医師がやることが多く、最近になり技師さんがやるところが増えております。ですから外科医がやっていても不思議はありません。殆ど大丈夫というのは、悪性を疑わせる所見が無いということです。異常がないことの証拠として多く撮影したものと思います。(文責 吉田)

 

No.9534】  10年04月15日  S 
母の検査結果と治療法に関して(HPNo.6686-7)

何度かお世話になっておりますNo.6686です。検査結果と治療法に関してご相談させていただきます。長文で恐縮ですが、経過からご説明いたします。2006年9月に全摘出手術。浸潤性乳管癌、しこりの大きさは3センチ、センチネルリンパ節及び腋の切除したリンパ腺13個全て異常無し、ER陽性は50%、PR陰性は0%、HER2は3+、術後はホルモン療法のみ(フェマーラフェマーフ1日に1錠服用)。2007年5月にCT、MRI(頭部)、骨シンチ、PET-CT全身検査の結果、鎖骨上リンパ、胸部付近リンパ、手術側乳腺内に転移。2007年6月から全身療法を開始。フェマーラフェマーフ服用、ハーセプチンとタキソテールの組み合わせ。2007年12月に7クール終えたところでPET-CTによる効果検査の結果、全ての腫瘍が画像上消失。念のため、8クールまで治療し、2008年2月からは、タキソテールのみ中止。2008年7月及び2009年1月にPET-CTによる経過観察は異常無し。2010年4月に胸部をCTによる経過観察で、手術側の腋のリンパ腺に8ミリのしこりが写るが、悪性なのか判断つかず、近日中にPET-CTで検査する予定。また、手術反対側の腋のリンパ腺にも、9ミリぐらいのしこりが写っていたが、これは良性でしょう、と主治医から言われている。教えていただきたいのは以下6点です。宜しくお願いいたします。

1) PET-CTの検査が4年間で5回目になりますが、体に悪影響は無いでしょうか?
2) 8ミリのしこりは良性(リンパ節)の可能性もある、と主治医が仰っていました。手術で13個を切除していますが、それでも、良性のしこりが発生するものでしょうか?
3) センチネルリンパ節に転移はしていませんでしたが、それでも、腋のリンパ腺に転移するものでしょうか?
4) 手術反対側の腋のリンパ腺に悪性のしこりができることもあるのでしょうか?
5) 8ミリのしこりが悪性だった場合、適していると思われる治療法及びその副作用を教えていただけますでしょうか?
6) 8ミリのしこりが良性だった場合、フェマーラフェマーフを中止し、ハーセプチン単剤治療に切り替えてはどうか、と主治医から提案されていますが、効き目が下がることは無いでしょうか?

1) 放射腺被爆量が多くなりますが、実際に人体に悪影響を起こす放射腺量は、もっとずっと大きいもの(100倍以上)です。無いと考えてください。
2) 可能性はあります。
3) 手術時にリンパ節転移がなくても、その後転移が出現することはあります。このような場合、顕微鏡でなければ解らないような微少な転移が周囲のリンパ節に存在しており、後で増大したとものと考えます。
4) あります。
5) ハーセプチンを続けタキソールやナベルビンなど別の抗癌剤を使用するか、ハーセプチンをラパチニブという別の分子標的剤に替えることになると思います。ラパチニブの特異的な副作用として下痢と皮疹があります。
6) フェマーラは、5年服用したからやめるという話が出てきたものと思われます。ホルモン剤は長く服用すれば、それだけ効果はありますので、やめる事ないと考えます。(文責 吉田)

 

No.9533-1】  10年04月15日  K
浸潤性小葉がんの治療方法について

いつも参考にさせて頂いております。現在アメリカで乳がん治療を行っています。2010年3月に乳房部分切除術とセンチネルリンパ節生検を行いました。今後の治療についての助言をお願いしたく、メールさせて頂きます。今までの結果は次の通りです。48歳。ステージ1a、浸潤癌のサイズ1.8ミリ、グレード1、HER2、センチネルの転移なし、遠隔転移なし。一般的には、浸潤性小葉がんの場合、今後どんな治療が行われるか、教えて頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。

1.8mmの浸潤癌とのこと、ホルモンレセプターが陽性であればホルモン剤の服用を行うぐらいで、後は何もしないと思います。大きさが2cm近くあり、ホルモンレセプターが陰性であるなら、抗癌剤の投与が必要でしょう。(文責 吉田)

 

No.9533-2】  10年04月17日  K
浸潤性小葉がんの治療方法について(2)

回答、有難うございます。申し訳ございませんが、記述を間違えてしまいました。癌の大きさを、18ミリで、1.8cmの間違いでした。この場合は、やはり抗がん剤の投与が必要になるんですね。この場合、抗がん剤の投与をした場合としない場合の再発率は、どのようになって来るのか、もう一度、回答願いませんでしょうか? 済みませんが、よろしくお願いします。

ホルモンレセプターが陽性であれば、ホルモン剤でだけで見ていくことが多く、陰性の場合は抗癌剤の投与を行うことが多いと思います。いすれの場合でも、ホルモン剤、抗癌剤の治療をおこなうことで、再発のリスクを30%以上減らせます。(文責 吉田)

 

No.9533-3】  10年04月25日  K
浸潤性小葉がんの治療方法について(3)

先日、HPNo.9533で相談させていただいたものです。今日、今後の治療方法が決定いたしました。放射線とホルモン療法の治療を行うこととなりました。閉経前で、ホルモンセプターは陽性、ERは陽性、PRは陽性、HER2は陰性という結果が出ました。私がとるホルモン療法は、タモキシフェンを5年と医者から説明されました。このホルモン剤が適切なのかどうか知りたくて、再度メールさせて頂きました。他にも考えられるホルモン療法があれば、教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

タモキシフェンはもっともポピュラーなホルモン剤ですので、適切だと思います。閉経後であればアロマターゼ阻害剤を使うことがありますし、閉経前であればタモキシフェンにLH-RH阻害剤を追加することもあります。すべては再発リスクと閉経の前後で考慮されるべきものですので、その点を主治医に確認してみてください。(文責 石山)

 

No.9533-4】  10年08月06日  K
浸潤性小葉がんの治療方法について(4)

再度、教えて頂きたいことがあり、メールをしております。無事放射線も30クールで、6月22日に終わりました。人より肌が敏感な為、酷い皮膚炎を起こしてしまいました。2−3週間程で、皮も剥け、きれいな肌に戻ったのですが、突然放射線終了の1ヵ月後の7月22日から、放射線を当てた部分のみが、又、皮膚炎を起こしました。放射線科の先生に聞いても、乳癌の担当の先生に聞いても、はっきりとした返事が返ってきませんでした。お医者様からは、ステロイドを処方されました。今のところ、ずいぶんと炎症はなくなりましたが、センチネルリンパ節生検をした脇の部分が、未だ熱を持ち、茶色に変化してます。リンパ浮腫が少しある為、マーサージに通ってますが、その先生からアドバイスを頂き、乾燥を防ぐ為にクリームを塗ったり、リンパを流す時にクリームをつけたのが原因なのでしょうか? 元々使っていた物です。このような事は、まれにあるのでしょうか? 他の病気等、考えられますか? 教えて頂ければ幸いです。

クリームが関係している可能性はありえると思います。このような事は稀ですがあります。治るのにかなり時間がかかります。他の病気は考えにくいと思います。 (文責 石川)

 

No.9533-5】  11年01月21日  K
胸のむくみ

以前、HPNo.9533にて相談にのっていただき、ありがとうございました。今回も、ご相談にのっていただきたくて、メールした次第です。
前は浸潤性小葉がんの件で、相談させて頂きました。手術をした先生に聞いた所、私の癌は非浸潤性小葉がんだそうです。アメリカでは非(NON)とは付けないそうです。今回は、術後の胸の部分がふくれ、中身が硬く、パンパンになってしまったのです。少し皮膚が熱く、アンダーバストの毛細血管がくっきりと見えます。ブラのサイズも大きく変えたのですが、まだ、後がくっきりと付きます。これは、手術をした胸の方だけです。胸にむくみがあるみたいです。先生の所に行って、診断したのですが、とりあえず、フィジカルセラピーをして様子を見る事となりました。マッサージ師が言うには、肝臓が飛び出して、リンパを圧迫しているみたいだそうです。色んな原因を聞かれましたが、10月にバスに乗っていたときに、車が接触しそうになり、運転手がキューブレーキを掛けた事により、座席から、体が飛び出し、鉄柱に顔を打ち、床に落ちました。また、日本に帰ったときにスーツケースを持ち上げた事、今40肩で、あまり腕が後ろに回らない、こういった事があった後、11月ぐらいから、胸のむくみが始まりました。4回程、マッサージを受け、少しは中身が柔らかくなりましたが、やはり、手術をしていない胸に比べて、重く感じます。手術した胸の方が、熱いです。放射線は6月15日に終わっていますが、未だ皮膚の色は元にもどっていません。センチネルリンパ節生検をした為、リンパ浮腫があります。マッサージ師も、私のような症状の患者は、初めてだそうです。レントゲン等も取っていないので、少し不安です。ジッとしていると痛みはありません。押すと痛みがあります。お忙しいところ大変恐縮ですが、ご意見お聞かせ願います。今までに、このような事例があったのか、参考意見で構いませんので、教えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。

胸のむくみは放射線治療の影響だと思います。胸のむくみがとれるには、放射線治療が終了してから一年はかかります。心配なものではありません。(文責 清水)

 

No.9532】  10年04月14日  EM
右乳房全体の痒みについて

39歳、既婚、出産経験なしです。2日位前から、右乳房全体が痒くて困っています。痛みはありません。乳癌の自己チェックですが、しこりもありません。乳頭からの分泌物もありません。ただ、痒いだけでなく、右乳房全体が赤くなり、発疹はありませんが、何となく熱を帯びて腫れている(いつもよりサイズが大きい)気がします。市販の痒み止めを塗ると、痒みは消えますが、赤みはそのままです。3日前に、風邪(咽頭炎)で耳鼻咽喉科を受診したのですが、そのときに漢方薬(三和麻黄附子細辛湯エキス細粒)を処方され、それを服用し始めてから痒み、赤み、腫れの症状が出てきたように思いますが、この漢方薬と現在の症状に因果関係は考えられますか? すでに服用期間が終わっていますが、まだ痒い、赤み、腫れは見られます。また、今回の漢方薬とは別ですが、以前にも漢方薬で痒みが出たことがあり、そのときは、身体前回が痒くなりました。体質としては、アレルギー体質で、よく湿疹や蕁麻疹もでるのですが、今回のように右乳房のみ、という局所的なものは初めてです。乳癌健診は、毎年マンモグラフィーとエコーの両方を受けています。左右両方に石灰化と嚢胞がありますが、それが今回の症状と関連していることはありますか。どのように対処すればよいか、受診するとしたら何科を受診すればよいか、ご指示のほど、よろしくお願いいたします。

右乳房のみでもあり、服用の漢方薬との因果関係は考えにくいと思います。石灰化と嚢胞が今回の症状と関連していることはありません。受診するとしたら、乳腺科か皮膚科になると思います。(文責 石川)

 

No.9531】  10年04月14日  Y.K
フェマーラ

術後の補助療法でフェマーラを1日1錠服用していますが、基本的に朝でないといけないのでしょうか? 同じ時間帯であれば、昼食後でも問題ないのでしょうか? 

朝でないといけないということはありません。昼食後でも問題ありません。(文責 石川)

 

No.9530-1】  10年04月14日  h.y
術後の再発率と経過観察の受け方について

41歳閉経前。40歳9ヶ月で、左胸全摘。タモキシフェン服用4ヶ月目(無治療でもよいと言われましたが)です。
病理診断 : pT1a(推定)、pN0(mol-)(i-)(sn),cM0,pStage 1
病理所見 : 乳管内の腫瘍径:1.0x1.0x1.5(p)、1mm未満の浸潤巣が複数箇所、浸潤癌の最大径:5mm未満(推定)、浸潤癌の大きさ不明、乳管内癌の広がり不明、G,g,papillotubular ca,ly0(HE)、v0(HE) 、ホルモンレセプター:ER:+3 PgR:+3(病院独自方法で最高数字の高度ホルモン反応らしい)、HER2:0、センチネルリンパ節:0/2、乳管内組織型 solid,NG2 necrosis(-),comedo necrosis(-),HG1,石灰化なし

1) 主治医に「低リスクの10年再発率5%」と説明されております。Adjuvant onlineにアクセスできましたが、自分で計算できませんでした。よろしかったら10年再発率、10年生存率とタモキシフェンを追加した時の上乗せ%を算出してもらえないでしょうか?
2) 主治医は「浸潤1mm未満、最大浸潤径5mm以下では転移の可能性は少ない」と言われましたが、一般的にはどうなのでしょうか? 血行性転移の可能性など教えてください。
3) 「6ヶ月後に腹部エコー、胸部X線、1年後にマンモグラフィー検査する」と言われているのですが、そんなに検査するものなのでしょうか? 低リスクだから、視触診のみと考えておりました。

1) 10年再発率25%、10年生存率92%で、タモキシフェンの上乗せ効果はそれぞれ40%、32%となっているようです。日本人の場合はもっと予後はよいと思われますが・・・。
2) 最大浸潤径5mm以下では転移の可能性は一般的にはかなり少ないと思われます。血行性転移についても同様です。
3) 一般的にはしないと思います。主治医によって検査間隔が違うことはよくあります。(文責 石川)

 

No.9530-2】  10年04月17日  h.y
Ajuvand Onlineの計算結果について

丁寧なご回答ありがとうございました。2回目のメールをさせていただきました。主治医の生存率説明と数値が大きく違ってましたので驚きました。何とか、自分で計算できましたですが、私の計算値とご回答の数値に違いがありました。どこがおかしいのか教えていただきますでしょうか?(データ 略)

パラメータ入力のところでhistologic grade とtumor sizeが違うのだと思います。どの様な値を入れたらよいかは、メールの記載だけでは分かりません。主治医に聞いてください。(文責 吉田)

 

No.9529】  10年04月13日  Y.H. 
今後の治療について(2)(HPNo.9416-2)

2回目のメールになります(1回目は2010年2月20日です)。宜しくお願いします。乳頭腺管癌で、2回目の手術で、断端陰性になりました。センチネルリンパ生検も陰性でした。今後の治療の件でご意見を伺いたく、ご連絡しました。放射線治療とホルモン治療を平行して行う予定です。ホルモン治療は、リュープリン注射2年とタモキシフェン5年だが、今後、子供を産む可能性を残したいのであれば、タモキシフェンは省略し、注射2年だけで良いと言われました。

1) タモキシフェンは妊娠に悪影響があるのでしょうか?(妊娠出来なくなるのでしょうか?)
2) リュープリン治療だけで、効果はあるのでしょうか?
3) リュープリン注射2年とタモキシフェン5年の場合と、リュープリン注射2年の場合では、再発率はどのくらい違うのでしょうか?
4) タモキシフェンは5年続けなければ効果が無いのでしょうか?
5) タモキシフェンとジェネリック商品のタスオミンは、どちらも効果は同じですか?

お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

1) タモキシフェンを服用している時に妊娠するのは良くないと考えますが、タモキシフェン服用をやめた後ならば問題は無いと思います。勿論妊娠出来なくなることもありません。
2) 効果はあるでしょう。
3) この両者を比較したデータはありませんが、再発のリスクが低い乳癌の場合、差は僅かでしょう。
4) そんなことは有りませんが、2年よりも5年続けた方が効果があることは確かです。
5) 同じと考えて良いでしょう。(文責 吉田)

 

No.9528】  10年04月13日  S 
しこりの数

私は乳腺線維腺腫と乳腺症のしこりが、合わせて3つほどあります。その他に子宮内膜症の手術をしています。毎年 子宮がん検査をしているのですが、 その時に子宮がん予防のワクチンの話になったのですが、そのワクチンを打っても、しこりが大きくなったり悪くなったりはしないのでしょうか? 毎年、胸の検査の度にしこりが増えていくので、まったく関係のない話かもしれませんが、不安になり質問させて頂きました。どうぞ 宜しくお願いいたします。

子宮がんのワクチンと乳房のしこりとは何の関係もありませんので、ご心配のようなことは起きないと思います。(文責 吉田)

 

No.9527】  10年04月13日  A 
マンモグラフィ検査後は?

市町村委託の乳ガン検診を受け、視・触診とエコーで、右乳房の外側上部と外側下部の境界に、5ミリのMasrと2箇所の乳管拡張を指摘された為、大学病院レベルの医療センターの乳腺外来へ精査紹介で、マンモグラフィ検査を受ける予定です。1年前に乳ガン専門のブレストクリニックで、視・触診、エコー、マンモグラフィを受け、特に異常所見は認められませんでした。その頃は卒乳後約1年程経過したものの、圧乳程度の母乳が出ていました。現在は母乳は出てませんが、2ヶ月位前は絞ると1滴ほど滲み出てした。マンモグラフィ検査後は、どのような経過をたどるのか知りたいのですが・・・。もし手術となれば、仕事のシフトや、離婚後1人で育てている3歳の子供の生活も考えなければなりません。現時点で5ミリの腫瘍があるので、細胞診や生検をする事になりますか? 1年前に経験豊富な乳ガン専門医が見つけられなかったものが、この期間で5ミリに成長しているので気になっています。

マンモグラフィの検査後考えられる経過としては、悪性を疑わせる腫瘤影や微細な石灰化が診られれば、マンモトームやコアーニードル(太い針)を使用した組織診が行われると思います。腫瘤の大きさが小さく組織診が無理な場合、細胞診を行うかも知れません。悪性を疑っても、マンモトームやコアーニードルではっきりとした診断がつかない場合は、切除生検を行います。また明らかに良性を疑う場合は、経過観察となることもあるでしょう。どの様にするかは、実際の画像と医師の経験などによりますので、一概には言えません。(文責 吉田)

 

No.9526】  10年04月12日  T.U. 
黄疸?

昨年2月に手術をしました。49歳の主婦です。ステージ1の早期発見でしたが、病理検査の結果、HER2が陽性で、今年2月まで12回のタキソールと3月までの1年間のハーセプチンを終えました。今月よりリューブリンの注射が始まる予定ですが、3月ごろより皮膚がとても黄色いのが気になり、主治医にも言ってみたのですが、問題ないとのことで様子をみていました。ところが、おととい花粉症の治療で行った耳鼻科で、黄疸のような皮膚の色と言われ(手足の甲と裏はすごく黄色、顔はすごく黄色くて浅黒い)、その足で内科に駆け込み、内科の先生も疑うほど黄色い手と顔色だったらしく、すぐエコーと血液検査を受けました。昨日結果が出て、数値的には肝臓にも腎臓にも問題がない正常値だと言われ、考えられるのは、抗がん剤の副作用か何かで色素沈着を起してるのでは?とのことでした。ひとまず安心していたところ、今日になって白眼も黄色くなっていることに気づき、もう一度同じ内科の先生に電話で聞いたのですが、データ的には昨日お話しした通りなので、こちらではわからないと言われました。乳腺の主治医も来週まで診察はなく、とても不安です。

1) 一昨日行った血液検査で異常がなく(ビリルビン値など)、2日後の今日になって急に数値的に悪化したりすることはあるのでしょうか? ちなみにT-Bill 0.5  D-Bill 0.2です。
2) 肝臓に転移していた場合は、やはりビリルビン値が高くなるのですか?

一番心配なのは肝臓への転移なのですが、黄色くなってる他は、おなかの張り(ステロイドで肥ったと思っていましたが)があり、2月まであった生理がぴたっと来なくなっているのが気になりますが、他にはこれといって変化なく、食欲もあるし、倦怠感もありません。白眼はどのくらいを持って黄疸の黄色というかわかりませんが、明らかに昨日より黄色いと思います。不安です。よろしくお願いします。

1)2日間で急に数値が悪化することは有り得ます。
2)肝臓転移の場合、よほどひどくならないとビリルビン値は高くなりません。

明らかに昨日より黄色い(黄疸が進行している)なら、念のため、万一のことを考え、もう一度受診してみるべきと思います。(文責 石川)

 

No.9525】  10年04月12日  Y.I. 
血性分泌

現在、1歳3ヶ月の第二子に、就寝時と夜泣き時のみ授乳を継続しています。1週間ほど前、急に胸の痛みを感じ、子に飲んでもらいました。張りはとれたのですが、痛みが継続していたので、自分で少し搾乳してみると、左胸の一箇所から鮮血が出ました。その後、高熱も出たので、乳腺炎にかかっていたと思うのですが、熱もおさまり、胸の張りもおさまった後も3日間、鮮血が一箇所から出ていました。今は鮮血も出なくなったのですが、鮮血が出ている間は、乳癌なのか?と心配になりました。もし、乳癌でも、痛みや血乳などが一旦治まる事はるのでしょうか? 今は安定していますが、胸の痛み・血乳などが数日間の事であっても、何か病気の可能性はありますでしょうか?

乳癌で血乳などが一旦治まる事は有り得ます。授乳中の乳癌もありますので、また乳腺疾患の可能性は否定し切れないので、受診されてみてはいかがでしょうか。(文責 石川)

 

No.9524】  10年04月12日  K
非浸潤性乳管がんの病理内容について

47歳既婚、閉経前です。術前の針生検では、「三本採取したサンプルの組織診断の結果が、一本目と二本目がnoninvasive ductal carcinomaの像を見ます。」でしたが、三本目は、「大部分がnoninvasive ductal carcinomaですが、一部で浸潤を見ます。」でした。ところが術後の病理結果は、浸潤がんの成分は確認できませんということでした。リンパ節転移無し、サイズ17o×12o、Histological grade not determind ( architectural grade not determind  nuclear grade 2  mitotic figures 2 )、HER2FISH増幅比6.20のプラス、ER90%の陽性、PR1%〜5%の陰性。

1) 非浸潤がんの病理内容はどれほど重要視されるのでしょうか。
2) HER2が強い陽性なのではないかと思いますが、どこかに微少浸潤を否定できない場合、治療方法としては、化学療法やハーセプチンは選択肢に入って来るのでしょうか。
3) 主治医からは、タスオミンと卵巣機能抑制の注射をすすめられています。妥当な治療方法でしょうか。

よろしくお願い致します。

1) 非浸潤がんであれば遠隔臓器転移の可能性は無く、肉眼的・病理組織学的に取り切れていれば、まず九分九厘治癒するということです。
2) HER2が陽性で微少浸潤を否定できない場合、治療方法として化学療法やハーセプチンは選択肢に入り得ます。
3) タスオミンと卵巣機能抑制の注射は妥当な治療方法のひとつです。(文責 石川)

 

No.9523】  10年04月10日  T-ka 
ホルモン療法について(HPNo.8991-2)

前回(8991)は、親身なご回答有難うございました。今回は、ホルモン療法について質問させて下さい。リンパ転移が有り、ミクロパピラティタイプの為、再発リスクが高いと説明を受けていますが、現在(来月で術後4年)再発兆候はありません。ホルモン療法が良く効くタイプなので、ノルバデックス5年の後、アリミデックス5年を追加し、10年計画でがんばりましょう!と言われていましたが、今月生理が再開しました。化学療法で閉経すると予想していましたが、再度ゾラデックスをした方がいいのでしょうか? 閉経しない場合、ノルバデックスを10年服用しても大丈夫なのでしょうか? 現在47才です。以上、よろしくお願いします。

化学療法で閉経するとは限りません。再度ゾラデックスをした方がいいと考えます。閉経しない場合でも、ノルバデックスを10年服用して大丈夫と思います。その場合、定期的な婦人科検診を受けてください。(文責 石川)

 

No.9522】  10年04月10日  N.T.
ホルモン治療の副作用について

現在42歳です。2005年に手術を受け、右全摘『胸筋・乳頭温存(乳頭内乳管切除)』。病理結果は、「微小(1ミリ)浸潤性乳管癌、リンパ転移なし0/13、ホルモン依存性、T期」と診断され、ノルバのみ服用していました。2007年に手術跡近くに米粒よりも小さなしこりを自分で発見し、エコーやCT・MRI等にも写りませんでしたが、手術結果は癌細胞でした。局所再発手術は、乳頭含め大きめに皮膚・皮下・筋肉も切除しました。その後、放射線治療をし、リュープリンを加え治療を続けています(ノルバ→2005年〜、リュープリン→2007年〜開始)。当初は今年でホルモン治療は終わる予定だったのですが、学会でのリュープリン5年の成果が発表になった為、ノルバも含めホルモン治療はあと2年やった方がいいと言われました。そこで質問があります。本日、婦人科検査にいったところ、子宮内膜が腫れている(厚くなっている)といわれ、ノルバの影響だろうとの事です。

1) 子宮体癌検査結果は3週間後ですが、結果が白だとしても、このままホルモン治療を続けていても問題ないものなのでしょうか。婦人科の先生は『乳癌治療が優先だから』と言いますが、内膜の増殖が更に増え、癌化しないか心配です。
2) このような患者の場合の治療法はどのようになりますか? ノルバは5年、リュープリンは3年になりますので、どちらかを中止する、又は、別な薬に変更するなど選択肢をアドバイスいただけますか。ただ、ホルモン治療中止も、今まで抑えられていたものが転移・再発として出てくるのではないかと、かなり不安もあります。
3) 次に主治医に会う6月の定期検査まで、ノルバを服用していても問題ないでしょうか。

何卒、よろしくお願いします。

1) 婦人科の先生が言われるように、乳癌治療が優先なので、普通ホルモン治療を続けることになると思います。ただ定期的な子宮体癌検査は必要となります。。
2) 閉経ではないので、ホルモン治療としては、さらにノルバデックス系統とリュープリン(またはゾラデックス)の両方か片方を続けることになります。化学療法を行うという選択肢が無いわけではありません。
3) ノルバデックスを服用していても問題ないと考えます。(文責 石川)

 

No.9521】  10年04月10日  Y.T.
高齢者の乳癌

いつも相談室の先生方のお答、ありがたく拝読しております。母のことでご相談させてください。母は89歳4カ月です。母は先日右のお乳にしこりがあるといい、総合病院に見ていただきました。マンモ、エコーの後、たぶん乳癌に間違いないということで、今針生検の結果待ちです。実は私も乳がん患者です。私は4年前にステージUで全摘手術、抗がん剤、ホルモン療法中です。抗がん剤はとても辛い思いをしましたし、ホルモン療法は、関節痛や骨粗しょう症などの副作用に悩んでいます。母は高齢なので、負担になる治療は受けさせたくないと思う一方、できるだけのことはしなくてはとも考えます。ほかに持病はありませんが、最近全体的に弱ってきたという感はあります。一般的には90歳ぐらいの高齢の患者の治療は、どのようになるのでしょうか。また母にはどのように接するのがいいのでしょうか。先生のご意見伺いたく、よろしくお願いいたします。

一般的には80歳より高齢の患者さんの治療は、副作用が辛い、きつい治療は避ける傾向にあります。しかし、最終的には患者さんの体力、ご家族を含めた希望を考慮して、個々に相談して決めることになります。主治医と率直にお話されたらいいと思います。(文責 石川)

 

No.9520】  10年04月10日  Y.M
薬の服用

乳がんの術後治療でフェマーラを服用しています。薬で太ってしまい、3日間のファスティング(断食用のミネラルやビタミンが配合された専用のドリンクを飲む)をするにあたって、薬は継続して服用しても大丈夫でしょうか? 3日間中断したほうがいいでしょうか? 

薬は継続服用しても大丈夫で、中断しない方がいいと思います。(文責 石川)

 

No.9519】  10年04月09日  O
乳癌では?

今日夕方頃に、ちょっと横になって右胸の乳首をちょっと触ってみたら、痛いと感じて、触っているうちにシコリのような物が出来てしまい、左の乳首と比べ、右乳首の乳輪が大きくなってしまいました。触って押すと、痛みが感じます。これは乳がんの症状なんですか?

乳癌の症状ではないように思われますが、念のため受診されることをお勧めいたします。(文責 石川)

 

No.9518】  10年04月09日  S 
術後、傷口付近のしこり?(2)(HPNo.9511-2)

回答ありがとうございました。もうひとつだけ、相談させてください。今回、線維腺腫を切除する目的で手術を受けたということは、腫瘍の周囲の組織を十分にとっていない可能性もあると考えられると思うのですが、その場合、もう一度早めに手術を受けて、広範囲を切除したほうがよいのか、再発するかどうかを何ヶ月か単位で検査してみていったらよいのか、どちらが良いのでしょうか? 再発するごとに悪性になっていく・・・というのを聞くと怖くなって、前者のほうがよいのかしらと思ってしまったのですが・・・。どのくらいの確率で再発、悪性化していくのでしょうか。何度も申し訳ありませんが、回答いただけますと助かります。

線維腺腫のつもりで切除した場合、腫瘍の周囲の組織を十分にとっていない可能性はかなり高いと思います。病理組織学的に(顕微鏡でみて)、癌の取り残しが疑わしいのなら、追加広範囲切除は必須で、万一そうでなくても追加手術はしたほうが良いと考えます。どのくらいの確率で再発するかのは、状況により異なるのではっきりお答えできません。(文責 石川)

 

No.9517】  10年04月09日  K.K.
全摘後の治療について

初めてご相談させていただきます。44歳既婚出産経験無し閉経前です。2月中旬に左胸全摘術を受けました。病理検査の結果を聞きに行き、主治医から以下の情報を得ました。
腫瘍径:2.2x1.1x2.0(p)、がんの種類:浸潤性乳管がん(乳頭線管がん)、切除断端:陰性(−)、波及度:f:脂肪 fat、脈管侵襲:ly:0 v:1、ホルモンレセプター:ER:+7 PgR:+8(高度ホルモン反応性だと説明を受けました)、グレード1、HER2:+、リンパ節転移:0/5

主治医より今後の治療方針について、低リスクに近いけれども、がんの大きさと静脈侵潤が若干あったということで、中リスクなので、@FEC ACMT いずれかで治療した後、ホルモン療法を行うという話を提示され、検討するようにといわれました。自分としては、調べた限りではホルモン感受性が高い場合の治療法として、抗がん剤治療はせず、ホルモン療法のみという選択肢も伝えられるものと思っておりました。また、卵巣機能抑制剤を使用するとCMFやACと同等の治療効果があるという記述を見て、それはいかがなものかということを主治医に尋ねましたところ、抗がん剤とホルモン治療は別物だと説明されました。この治療における再発率等についての返答がいただけなかったので、自分自身どうしたらよいか迷っています。ご意見を伺いたく、ご相談させていただきました。どうぞ宜しくお願いいたします。

ご本人が述べられているように、抗がん剤治療はせず、ホルモン療法のみという選択肢もあると思います。確かに卵巣機能抑制剤を使用するとCMFやACと同等の治療効果があるという報告も多いようです。グレード1、リンパ節転移:0/5なのでホルモン療法でいいように思いますが・・・。術後補助療法はガイドラインに準じるのが一般的ですが、医師によって治療法の選択が経験と考え方で異なるのも事実です。(文責 石川)

 

No.9516】  10年04月09日  A
術後の運動について

38歳です。2009年4月に左胸を非浸潤癌で皮下乳腺全摘術、センチネルリンパ生検をうけました。術後は無治療です。健康のために加圧トレーニングをやりたいのですが、術側の腕はやらないほうがいいでしょうか。ほんの数分間ベルトを巻いて、血流を悪くし、筋トレをするのですが・・・。他にもエステやマッサージ、整体はどの程度までならOKなのでしょうか。最近痛みもほぼなくなり、手術したことを忘れるほどなので、できればいろいろなことがしたいです。お答えいただければと思います。よろしくお願い致します。

センチネルリンパ生検のみの場合、私は運動制限はなしで、エステやマッサージ、整体なども禁止していません。いろいろなことに挑戦して構わないと思います。(文責 石川)

 

No.9515】  10年04月09日  K
放射線治療中の浸出液について

いつも勉強させていただきありがとうございます。よろしくお願いします。2月に右乳房温存手術をし、現在放射線治療中です。50グレイが終わり、明日より10グレイ追加照射の予定です。今までの照射で、乳輪と乳頭の境目が割れて浸出液が出てきました。液が乾いて下着に付き、剥がす時に剥がれます。痛みやバイ菌の心配があったので、土日曜は市販のバンソウコ(体液を吸収保持して湿潤状態にするタイプ)を貼っていました。本日診察だったので、放射線治療医に申しますと、「そんなことはしてはいけない」「これからの追加照射部分にかかる箇所だし、治療が終わるまでダメ」「さわないように」「シャワーで洗い流すように」との事でした。しかし、現実は、洗い流した後、また体液が出てきてジュクジュクして、下着がひっつきそうです。あと一週間ですが、毎日治療後こっそりバンソウコを貼ろうかと思いましたが、剥がすと湿潤状態なので放射線技師にばれそうです。今は服に付くのを防ぐためサランラップを貼っています(医師には言っていません)。こんなものなのでしょうか。

個人差がありますが、放射線治療で皮膚がただれて浸出液が出でてくることは珍しくはありません。クリームを塗ることを勧めてくれる放射線治療医もいます。(文責 石川)

 

No.9514】  10年04月09日  M.K. 
反対側の乳房の痛みについて

平成21年1月に右乳房に癌発覚し、同年2月に温存手術。腫瘍径2センチ、リンパ節転移なし、ホルモン受容体陰性のトリプルネガティブ。その後、EC化学療法+放射線治療を行いました。現在3カ月ごとに定期検査を受け、経過観察中です。最近ここ数日風邪を引いて寝込んでいると、反対側の左乳房に、ときたま針で刺すような痛みがあり、違和感を感じることがあります。右乳房に癌が見つかったときの症状と似ているので心配です。再発の可能性が高いでしょうか? 次回検査は6月ですが、早くに検査を受けるべきでしょうか? よろしくお願いします。

一般的には乳房の痛みや異和感は乳癌の症状ではありません。トリプルネガティブとはいえ、腫瘍径2センチ、リンパ節転移なしで、術後1年3ヶ月程度で反対側の左乳房に再発する確率は少ないと考えます。しこりが無ければ6月まで待ってもいいように思いますが、気になるなら受診して安心するのも悪くないと考えます。(文責 石川)

 

No.9513】  10年04月09日  K.T.
ハーセプチン+ナベルビン

乳がんが肝臓に転移し、局所治療を何度か受けました。乳がんの方はしこりがわからない程度までよくなり、肝臓はもう少しと言われております。乳がんに関して、再発転移の予防の為放射線をと勧められましたが、大病院では放射線のみやってくれるところがなく、専門医に相談したところ、ラジオ派治療で焼いてしまえば放射線もいらないのではと・・・。 ところが、その後生検の結果を見て、HER2タンパクが3+だったので、「ハーセプチン+ナベルビンの効果が高いので、それがいいでしょう。」となりました。ただこのお薬は漏れたら大変なので、私のような血管が細く、点滴が入りにくい人は、ポートを埋め込まなければ無理とわかりました。そこで質問ですが、HER2タンパクが陽性の私の場合、やはり局所治療で終わるより、ポートを入れても点滴治療を受けた方が、後々転移・再発の可能性が低いのでしょうか?

HER2タンパクが陽性なので、局所治療で終わるより、やはりポートを入れてでも点滴治療を受けた方が、後々転移・再発の可能性が低くなると考えます。(文責 石川)

 

No.9512】  10年04月06日  H 
茶色の分泌物があります

29歳、女、妊娠歴無、可能性も無。生理不順で、3ヶ月くらいきていません。乳首をつまむと、乳首の先から茶色い少しドロっとした液体?ができてきます。数年前にも一度出たことがあって、その時は自然に治ってしまって気にしなかったのですが、今回は長い間でているので、気になってしまって仕方ありません。これは乳癌なのでしょうか。とても怖くて病院になかなか行けずにいます。

乳腺はもともとミルクを分泌するための組織ですので、ホルモンのバランスで分泌物が出ることはあります。しかし、いつも同じ場所から出たり、赤や濃い茶色の場合には、乳管の中に腫瘍ができている場合もあるので、注意が必要です。一度乳腺外来で相談してみることをお勧め致します。(文責 浜口)

 

No.9511-1】  10年04月06日  S 
術後、傷口付近のしこり?

線維腺腫の疑いのあるしこりを、先日、手術でとりました。そのしこりを検査した結果、線維腺腫ではなく、良性の葉状腫瘍であることがわかりました。手術から2週間ほどたっており、傷口はかさぶたができている状態ですが(おさえるとまだ少し痛みを感じる程度です)、傷口付近を触ってみると、腫れたような、ぷくっとしこりっぽい感覚が一部にあり、心配になってしまいました。確かにしこりは取ったはずなのに・・・。また新たにできているということでしょうか。それとも内部の傷が腫れて、しこりっぽく感じられるだけなのでしょうか? ご回答お願いします。

しこりを手術で取ったあと、傷口が瘢痕で硬くなるのは珍しいことではありません。しかし、葉状腫瘍は良性であっても、腫瘍の周囲の組織も十分に取らないと局所に再発してくることがあり、再発を繰り返すうちに悪性度が高くなっていくことがありますので、注意が必要です。2週間で局所に再発ということは考えにくいですが、傷口のしこりについては、もう一度主治医に相談することをお勧め致します。そして、今後も局所の再発には十分気をつけてfollow upしていくことが必要です。(文責 浜口)

 

No.9511-2】  10年04月09日  S 
術後、傷口付近のしこり?(2)

回答ありがとうございました。もうひとつだけ、相談させてください。今回、線維腺腫を切除する目的で手術を受けたということは、腫瘍の周囲の組織を十分にとっていない可能性もあると考えられると思うのですが、その場合、もう一度早めに手術を受けて、広範囲を切除したほうがよいのか、再発するかどうかを何ヶ月か単位で検査してみていったらよいのか、どちらが良いのでしょうか? 再発するごとに悪性になっていく・・・というのを聞くと怖くなって、前者のほうがよいのかしらと思ってしまったのですが・・・。どのくらいの確率で再発、悪性化していくのでしょうか。何度も申し訳ありませんが、回答いただけますと助かります。

線維腺腫のつもりで切除した場合、腫瘍の周囲の組織を十分にとっていない可能性はかなり高いと思います。病理組織学的に(顕微鏡でみて)、癌の取り残しが疑わしいのなら、追加広範囲切除は必須で、万一そうでなくても追加手術はしたほうが良いと考えます。どのくらいの確率で再発するかのは、状況により異なるのではっきりお答えできません。(文責 石川)

 

No.9510】  10年04月06日  Y.S. 
男性乳房のしこりについて

男性乳房のしこりについて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。男性、27歳で、三年ほど前から左乳房の乳輪下に5mmほどのしこりがあり、時折、その部分上から分泌物が出るようです。痛みはなく、しこり自体の大きさも今のところ変化はないようです。また、彼の極て近い血縁者が二名、四十代で乳癌を患っております。本人は、乳腺外来の診察室の前で待つのが恥ずかしいようで、受診するように言うのですが拒否します。若年の男性乳癌は非常に稀ということですが、様子を見ても大丈夫でしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。お返事、お待ちしております。

男性乳癌は女性の約1/100と稀な疾患で、男性乳房の腫瘤の多くは女性化乳房といって、ホルモンのバランスや薬の影響、肝機能障害などに伴い乳腺の増殖が起こり、腫瘤を触知することがほとんどです。大丈夫な可能性は高いと思いますが、心配であれば一度専門医の診察を受けたほうがいいでしょう。(文責 浜口)

 

No.9509】  10年04月05日  S.M
乳がんの疑いが強いとのことです

マンモグラフィ : スピキュラを伴う腫瘤 カテゴリー5。乳がんの疑い。
超音波検査 : 周囲に高エコー帯を伴う低エコー腫瘤、内部に点状高輝度エコーを認める。乳がんの疑い。
穿刺吸引細胞診 : 判定できる細胞は、認められない。
針生検 : 悪性の細胞は認められない。膠原線維の増生や間質の石灰化を伴う繊維化あり。異形細胞や悪性所見なし。
MRI : :明らかな腫瘤性病変なし。腋かに明らかなリンパ節腫大なし。

主治医は、「マンモグラフィと超音波検査では、乳がんを疑う。」とのことで、3ヵ月後に超音波検査をする予定です。マンモトーム生検およびマンモグラフィで見えている腫瘤を取り、確定診断をすることも提案されました。ただ、確定診断して、悪性の場合、日をおいて、がんの手術ということでした。

1) MRIで「腫瘤なし」と出ていますが、やはり、がんの疑いはなくならないのでしょうか?
2) セカンドオピニオンを受けた方がよいでしょうか?
3) 悪性の場合、腫瘤の摘出と同時に、がんの手術はできないのでしょうか?

乳がんの診断確定には疑わしい部分の組織を確実に採取して、病理診断する必要があります。同様に乳がんを完全に否定するためには病理診断が必要であり、MRIで腫瘤が写らなくても乳がんを完全に否定することはできません。セカンドオピニオンは患者さんの権利ですから、今の経過に納得しているのであれば必要ありませんし、もし、疑問を感じるのであれば、受けることをお勧め致します。マンモトーム生検で組織を採取しても、病理診断結果が確定するまでには数日かかるのが一般的であり、その場で手術は難しいです。(文責 浜口)

 

No.9508】  10年04月05日  K.T. 
母の乳癌について

初めてご相談させて頂きます。過去の相談一覧で検索し、たくさん読ませて頂きましたが、やはり個別で相談させて頂きたく、メールさせて頂いております。インターネットや本で乳癌について勉強したつもりでしたが、まだまだ勉強不足で、大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。相談させて頂きたいのは、私の母(現在54歳)のことです。4年ほど前、左胸の左上の部分に約2センチの癌が見つかりました。その後、温存手術をし、わきの下のリンパ節に転移がないかチェックをしたところ、一番手前のリンパの3分の1個のみ転移が見つかりました。念のため、リンパ節はすべて取り除きました。(摘出したものを再度調べてもらうと、やはり転移はそれだけでした。) ステージUaと診断されました。癌が見つかったことにより、全身の検査をしたところ、同時に子宮筋腫がみつかり、かなり大きかったので、子宮ごとすべて取りました。その後は放射線治療と抗がん剤治療をしました。定期的に、近くのかかりつけのお医者様でみてもらい、血液検査・肺の検査・骨の検査など、乳癌再発を見逃さないために病院へ通っています。術後、3年ほどは特に大きな変化なく、すべての検査も異常ないと、母からきかされていました。しかし、つい最近ですが、「お乳が張る感じがあって、母乳が出そうな感覚に似ている。」と、母が言い出しました。気になりましたが、いつもの検査結果では、異常はないと言われたと言っていました。それでも母に元気がなく、お医者様からつけてもらっているノートをざっと盗み見しましたら、すごく気になることが書いてありました。

・胆石(すごく小さいのでほっといて大丈夫でしょう)
・右腎臓から出血 (大丈夫そうな感じで書いてありました・・・)
・血便と粘液がみられる。血液検査では異常なし。(心配ですねと書いてありました)

母はノートを見せようとしないので、隠れてみていました。ですので、あまりじっくり読めなかったのですが、このようなことが書いてあり、大腸に関しては、今月病院から紹介され検査を受けに行くようです。乳癌が腎臓や大腸に転移することはあるんでしょうか? 心配でたまりません。肥満には程遠いほど痩せていますし、食事もにかなり気を遣ってます。胆石で肝臓から出血すると書いてあるのを見たことがありますが、見えないほど小さい胆石で、出血はするものでしょうか? どのようなことが考えられるのでしょうか。乳癌との関係性はありますか? 血便も同様で、乳癌からの転移など考えられるのでしょうか。母が隠すので、さらに心配ですが、基本的知識のない私では、なにも出来ないのが現状です。詳しい方々にお話をすこしでも聞ければと思い、ご相談させてもらいました。長々と本当に申し訳ありませんが、どうかお願いします。

乳がんが腎臓や大腸に転移をすることは稀であり、あまり心配しなくてよいでしょう。血便があるのであれば、大腸がんが見つかることもあるので、大腸の検査を受ける必要があります。胆石も症状がないのであれば、すぐに治療する必要はありません。もし心配であれば、可能なら診察の際に一緒についていって主治医に質問することをお勧め致します。(文責 浜口)

 

No.9507】  10年04月05日  H.S.  
手術方法について

2〜3年程前から、時々左胸に痛みがあるので、定期的にエコーとマンモ検査を受けていました。1月の定期検査の結果、右乳房下部に1p程のしこりが見つかり、組織検査を受けた結果、ステージTの乳がんと告知されました。乳房温存の方向で、手術とホルモン療法・化学療法の組み合わせで治療することになりました。4月下旬に手術予定です。入院前の諸検査の結果、MRI検査で、しこりの周りに小さな影が広範囲に数個みつかりました。主治医の先生の話ですと、「がん」かもしれなし、違うかもしれないので、手術でしこりの周りを大きめにとり、右乳房全体に放射線をかけるか、右乳房を全摘するか、決めてくださいと言われました。形成外科の乳房再建の先生のお話を聞くよう、予約は取ってあります。55歳とはいえ、全摘するのはためらいがあり、迷っています。

乳房温存手術と乳房切除して乳房再建術を比較した場合に、乳房温存手術はメリットとして正常の乳腺を温存できること、デメリットとしては局所再発の可能性があり、放射線治療が必要なことがあげられます。しかし、両者とも生存率に差はでないと考えられ、どちらを選択するかは患者さんの希望を考慮し決定することになります。形成外科の先生によくお話しを聞いて決めて下さい。どうしても決められないのであれば、今回は再建せずに、改めて再建手術を行うという選択もあると思います。(文責 浜口)

 

No.9506】  10年04月05日  O 
検査後の出血

49才です。1年に1回、乳がん検査を受けてます。3年前、乳管拡張が1本だけあり、針を刺して液を抜いて検査し、異常なしでした。今回、また同じような乳管拡張が1本だけありましたが、先生は、「乳管内乳腺症で、分泌物がたまるのでしょう。」と言われ、また針をさして検査してもらいました。検査結果の電話待ちですが、検査後3日経ったころ、なんとなく乳頭を絞ってみたら、血がでました。少しずつの血液ですが、絞ると血が出ます。乳頭から血がでるのは良くないと聞きますが、針を刺した検査後だから、傷口からの出血のせいでしょうか? 針を刺した検査の後、そのような症状はありえますか?

針を刺した検査の影響も考えられますが、症状が続くようであれば、検査して下さい。(文責 浜口)

 

No.9505】  10年04月05日  N
左非対称性乳腺疑

先日、母が乳癌検診をし、マンモで、左非対称性乳腺疑という結果をうけました。これは何でしょうか? 乳癌の可能性もあるのですか? またどんな治療が考えられますか?

マンモグラフィでは乳房にX線を当て、投影された影を見て、がんの疑いがあるかどうかを見ています。明らかにがんであることがわかる場合もありますし、良性を疑うががんの可能性も否定できない場合など様々です。非対称性乳腺組織というのは、構造は乳腺組織そのものですが、左右差があることを指します。多くは精密検査不要と判定しますが、その中に病変が潜んでいる可能性も否定出来ない場合には精密検査にまわることもあります。(文責 浜口)

 

No.9504】  10年04月05日  N
浸潤性小葉癌

45歳閉経前、子供2人です。今年3月、12mmの浸潤性小葉癌で、右乳房全摘出しました。病理の結果は、「エストロゲン80% プロゲステロン60% HER20 リンパ転移3/14個」という結果でした。術後の治療としてTC療法を行いましたが、過敏反応にて中止となり、CMF療法6クールに変更しました。再発のリスクとしては中間リスクになるのでしょうか? CMF療法は副作用はマイルドですが、効果はあまり高くないと見聞きします。化学療法終了後は、ホルモン療法を5年といわれています。私のようなケースで、CMF療法は再発率を下げる効果は期待できるのでしょうか? とても不安です。よろしくご指導お願いします。

ホルモン感受性乳癌は非感受性に比べて、化学療法の効果が低いですが、化学療法の上乗せ効果があるのも事実です。タキサンが副作用で使用できないのであれば、アンスラサイクリン系の化学療法が標準的と考えますが、CMFも術後補助化学療法として確立された治療法です。Adjuvant onlineによれば、ホルモン療法単独に比べて、約20%程度再発リスクを軽減する効果が期待できます。(文責 浜口)

 

No.9503】  10年04月01日  M.K.
乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361-5)

母は、3月18日に1回目の抗がん剤治療(FEC)で入院し、3月26日に退院しました。今の所、大きな副作用は出ておらず、吐き気がして食べることができないようなことにはなっていないのですが、胃が重かったり、便秘気味になったりする状況が続いています。ここ数日前位から、顔に吹き出物が出て来たり、口内炎が酷くなったりしているようで、37度近くの微熱があるようです。
今一番心配しているのは、病理検査の結果が悪く、ホルモン剤治療と放射線治療が始まるまでの間に肺や肝臓等に遠隔転移しないかどうかです。母はホルモン剤治療に効果があると言われており、インターネット等で検索するとホルモン剤が効くタイプのがんは、抗がん剤の効果があまり期待できないと言うことが掲載されていたりします。また、67歳と言う高齢者では、若い世代よりも抗がん剤治療の効果が期待できないようなことも掲載されていたりします。図書館で借りて来た本等では、抗がん剤の比較試験のことが書かれており、3回で辞めた人も6回で辞めた人も生存率がほぼ同じであったと言うようなことが記載されていました。
高齢者の場合、無理をしてAT療法8クールもしてしまうと、体力が消耗したり、何年も副作用で苦しんだりしないかとも不安に思ったりもします。転院前の病院では6クールの抗がん剤治療も行っていると言うことを聞いています。8クールでも6クールでも効果がある人には2クールの差はあまり大差がないと言うことなのでしょうか? インターネット上でも、抗がん剤は最初の数回は大きな効果が期待できるが、徐所に効果が期待できなくなって来ると言うようなことも、掲載されていたりします。また、もし8クールも体力的に無理と言う場合は、A(FEC)とT(タキソテール)をバランスよく3クールずつする方がよいものなのでしょうか? インターネット上には、A(FEC)の方に効果があり、T(タキソテール)はホルモン剤に効果があるがんには、あまり効果がないようなことも掲載されていました。まだ、抗がん剤治療は始まったばかりで、当面治療を続けるかとは思いますが、抗がん剤治療についてのご意見を伺えれば幸いです。

現在FEC化学療法中とのことで、4回終了後にタキサンを4サイクル予定しているということでしょうか。病理の結果ハイリスクということであれば、ホルモン感受性であっても、化学療法の上乗せ効果は期待でき、基本的にはアンスラサイクリンを含んだ化学療法を行い、リスクに応じてタキサン化学療法を追加し、その後はホルモン療法をしていくというのが標準的な治療と考えます。アンスラサイクリン→タキサンの治療はいくつかありますが、直接比較した試験は少なく、どの治療がよいとは一概に言えません。確かに、ホルモン感受性の場合にはタキサンの追加効果が期待できないという報告もあれば、逆の報告もありますし、高齢者には化学療法の効果が低いとの報告もありますが、年齢だけで抗癌剤の効きが悪くなるとは考えにくく、年齢とともに他の病気も増えたり、様々な要因が絡むため、それほど単純に結論は出せません。67歳でも、お元気であれば若い患者様と同じ化学療法は十分に可能と考えます。副作用が許範囲内であれば、化学療法を受けるメリットはあると考えますし、現在の副作用は予測の範囲内と思われ、可能であれば治療を続行することをお勧め致します。(文責 浜口)

 

No.9502-1】  10年03月31日  C
胸のしこり

はじめてメールさせていただきます。既婚、出産歴有、29歳です。先日胸を触っていると硬く、押さえるとグリっと動くしこりを見つけました。すぐに、乳腺外科を受診し、確かに8ミリぐらいの円形のしこりがありました。先生はエコー画像を見て、”悪いものでは無いとは思いますが、細胞診をしておきましょう”と言われました。”癌はギザギザした形をしていることが多い”と言われましたが、
1) 円形をした癌も、やはりあるのでしょうか?
2) 8ミリというのは、癌だった場合、初期と考えてよいのでしょうか?
3) 8ミリでも転移の可能性はあるのでしょうか?
4) 癌は動かないと言いますが、全く動かないのでしょうか? 私の場合は、押さえると横にズレル感じに動くのですが・・・。

よろしくお願いいたします。

乳がんの可能性は低そうで、あまり心配しないでよいと思いますが、境界明瞭な乳がんもあり、大きさが2cm以下で転移がない場合には早期の乳がんと言います。1cm以下の乳がんは転移する可能性もゼロではないですが、可能性は低いです。(文責 浜口)

 

No.9502-2】  10年04月17日  C
胸のしこり(2)

先日胸のしこり[9502]で相談させていただいたものです。早々のお返事ありがとうございました。安心して検査結果を聞くことができました。細胞診の結果は「良性、乳腺線維腫」とのことでした。「経過観察で大丈夫」とのことでしたので、不妊治療を始める総合病院で合わせて見ていただこうと、紹介していただいたところ、「細胞診は確実ではないので、経過観察でもいいが、切った方が安心でうしょう」と言われました。

1) 細胞診で良性と言われたのに悪性であるようなことはあるのでしょうか? 紹介状には「DCISの疑いが消えないためABC診断を実施」と書いてありました。
2) 細胞診穿刺吸引細胞診はどれぐらい正確なのでしょうか? また「良性」とでたのに「悪性」である可能性は、どのくらいあるのでしょうか?
3) 胸にしこりがある場合、細胞診断はほとんどの場合行われる検査なのでしょうか?

やはり癌なのではないかと心配で、夜も眠れなくなっております。お忙しいところ誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

1)2) 「良性」であるのに「悪性」である可能性は、乳腺線維腺腫の場合、殆どありません。しかし、乳腺線維腺腫が増大したときは悪性であることもありますので、様子をみて良いと思います。
3) しこりがあれば、良性と思われる場合でも、念のため細胞診は行うことが多いです。(文責 吉田)

 

No.9502-3】  10年05月06日  C
胸のしこり(3)

お忙しいところ、お返事をいただきありがとうございました。結局取ってしまう方向でエコー検査を再度行いました。その検査で、気になることを先生がおっしゃいました。
1.脂肪よりは硬いが、癌ならもう少し硬いような気がします。
2.丸い(球状)ですね。ちょっと歪だしとった方がいいでしょうね。(8ミリ×9ミリ)
3.ちょっとだけ石灰化があるのかな?エコーでは確認できないけど。
4.1か月前と比べて大きくはなっていません。

以上のことを今回の検査で仰いました。ただ前回のエコー検査では、丸いし、形も悪くないと、違う病院の先生が言われていたのに、今回丸いが少し歪と言われました。形も変わっていないし、大きさも変化がないそうです。なのに歪と言われ、びっくりしております。また線維腺腫なら粗大な石灰化が見られるとよく書かれていますが、確認できないとはどういう意味なのでしょうか? 先生によって見解が違うのは十分に理解はしているのですが、質問です。

1) 線維腺腫は、脂肪よりは硬く、癌よりは柔らかいものなのでしょうか? また、こういう硬度の癌は頻発するのでしょうか?
2) 石灰化は線維腺腫で確認できないような事はあるのでしょうか? また、癌だと確認できないなどということはあるのでしょうか?
3) 素人の私が見ても丸い映像が確認できたのですが、それでも歪と判断されるのはなぜなのでしょうか?
4) 線維腺腫は球状に発生しないのでしょうか?

「線維腺腫でよいと思いますが、少し歪だし取った方がいいでしょう。」と、診断されました。病院によってここまで判断が違うと戸惑ってしまいます(前回受診したブレストセンターでは、摘出する必要は無いと診断されました)。その他は、エコー検査で異常は見つからなかったようです。度々不躾なメールをお送りし申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

線維腺腫は、脂肪よりは硬いものがほとんどです。しかし、乳癌の固さは組織型によりさまざまであり、固さだけでは診断できません。石灰化や形状においても、乳癌だから必ず伴うというものもありません。線維腺腫でも同様で必ず伴う石灰化や形状の所見はありません。診断を確定するためには組織診断をするしかありません。しかし、ある程度の傾向は少し時間をかけることでわかります。気になって仕方ないなら摘出したり、針生検をするのも1つの選択肢ですが、経過を考えると少し時間をおいて再検査し、変化がないようなら経過観察でも良いかと思います。(文責 志茂)

 

No.9501】  10年03月30日  A.O
今後の治療方針について

私は4月で37歳になるバツイチ女性です。2月18日に乳ガン乳房温存手術を受けました。病理結果により、リンパ節転移1つ、脈管侵襲高度、ER(+)、HER2(1+)ということで、担当医より抗がん剤(AC3週1×4クール×パクリタキセル週1×12クール)+ホルモン療法5年+放射線をすすめられました。再発の可能性を考えると、抗がん剤も実施すべきとの判断でした。ホルモン療法は、とても効くタイプとの事でした。私としては、また結婚し、出産もしたいと考えているので、抗がん剤はさけたく、ホルモン療法のみにした方が良いのか、再発を考えると、どうすべきか迷っていての質問です。それを考慮して、少しでも抗がん剤によるダメージを軽減するには、この組み合わせはどうなのでしょうか? HER2(1+)は陰性? 色々調べたところ、HER2陰性でホルモン感受性乳ガンなら、パクリタキセルを追加しなくても効果は同等とのことですが、私の場合、ホルモン感受性乳ガンになるのでしょうか? 今後出産希望を考えると抗がん剤のみにするのがよいのか? ホルモン療法のみ5年間、妊娠を考えるとやるべきなのか? やらない場合の再発率は? 全部行った場合、もう妊娠は無理なのでしょうか? 色々解らないことばかりで、長くなってしまいすみません。不安でいっぱいです。出来ましたら、ご返答宜しくお願いします。

ホルモン感受性乳がんだと思いますが、リンパ節転移1個、脈管侵襲高度であり、再発を考えると、主治医のplanがbestと考えます。抗がん剤後の生理の回復の確率は70−80%ですが、ホルモン療法中は妊娠できませんので、すべて終了してから妊娠すると、計算上42歳になります。どうしても出産を考えるのであれば、化学療法前に受精卵を保存しておくのがいいのですが、日本の法律上、配偶者がいないとそれはできないようです。この点については、不妊専門の産科医にご相談ください。(文責 徳田)

 

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