以前No12038で質問をさせていただきましたものです。初発から20年となり、まだ何とか頑張っています。まず先生からの質問にお答えします。20年前ですので、少しはっきりしないところもありますが、当初の抗がん剤はCEF療法(?)と書かれています。しかし脱毛は多少あったものの、髪はほとんど抜けずにすみました。また2年間リュープリンを使用し、その間にゾラデックスの内服をし、アロマターゼ阻害薬の時にはリュープリンは使用していません。
2017年2月からアフィニトール+アロマシンを開始していますが、当初から徐々に、CEA:6~8 CA15-3:23~28と上昇がみられたのですが、とりあえずこのまま薬を続けましょうと継続していたのですが、2018年8月に頭部MRIを取ったところ、脳転移しているのが発覚したのです。左頭頂部・側頭部に各1~1.2センチ、小脳部に至っては3.2センチとなっており、小脳部はガンマナイフで対応することはできないので、今月中に手術をしましょうということになってしまいました。
そこでお尋ねしたいのですが、昨年2017年9月にもMRIを取っており、その時には転移を認めなかったとのことですが、
1 .それ以降に急激に増大する脳転移は認められることがありますか?
2. 今回の脳転移に対しては、手術が最適でしょうか?
3. 術後の小脳部は全頭照射が必要だと言われましたが、副作用・再発などを考えると躊躇してしまいます、先生ならどのようにお考えですか?
4. 今後の内服薬、抗がん剤はどのようなものが使用できますか?
5. 全身精査(骨・肺・頭・消化器など)はどれくらいの割で定期的に行われていますか?
粘液がんなので予後は良いと当初から言われてきたものの、粘液がんは抗がん剤や放射線が効きにくいとの記事を読むと、とても落ち込んでしまいます。再発・転移があってもまあ仕方ないかと思う反面、まだまだあきらめたくありません。よろしくお願いいたします。
転移巣の発育速度は一定ではないので、1年前の所見と比べて、前回のわずかな病変の有無は確認してください。小脳がガンマナイフの適応でないというのはあまり聞かないので、脳外科より放射線専門医に聞いてみて、そういわれているのであれば手術となると思います。範囲が広ければ手術後の全脳照射はやむを得ないのでしょうが、手術でどれだけ取り切れるのかが問題だと思いますので、今から考えても仕方ないと思います。今後の治療といっても、脳に達する抗がん剤などはないので、基本は手術と照射だと思います。そのほかの部位についての検査予定は、一般的には半年に1回ですが、この1年の進み具合を考えると、初回3か月後、その時にあまり変化がなければ、半年ごとでしょうか。(文責 石山)