2023年に左温存手術を終え、放射線治療も終え、現在アリミデックスを飲んでから1年半経ったところです。骨密度が低下し骨粗鬆症レベルになったので、タモキシフェンに変更するか、または骨粗鬆症の治療をしながらアリミデックスを飲むか、どちらかを選ぶよう言われましたが、タモキシフェンは子宮たい癌が怖く、骨粗鬆症は顎骨えしが怖いと言いましたら、それならもう治療はできない(💦は出せない)と言われました。
骨粗鬆症が怖いことも理解はしていますが、加齢で女性はなりがちな骨粗鬆症と、あまり聞いたことがない顎骨えしとでは、わたしは顎骨えしになる可能性がある治療が怖いので、次回5月14日の診察で骨粗鬆症が少しでも下がっていたら、もうアリミデックスをもらえません。そこで、下部に記載させていただいた私の術後の数値などから、①手術だけの場合の再発率 ②手術と放射線までの再発率 ③手術、放射線を終えアリミデックス1年半の現在でホルモン療法を止めた場合の再発率 を教えていただくことはできますか? 紙を渡されただけで説明を受けていませんが、ルミナルA、ステージ1だと理解しています。よろしくお願いいたします。
[所見]
①右乳腺;Bp+SN,
腫瘍; 膠原線維の増加を伴って島状~索状に増殖する異型乳管上皮がみられます。浸潤性乳管癌,充実型とします。脂肪組織に浸潤します
[迅速] SLN257 (0/1)
部位;rt, B, 大きさ; 14×11×12mm, 組織型;Invasive ductal carcinoma,
亜型; solid type
[核グレード] 2, [核異型スコア] 2, [核分裂像] 2(7/10HPF), [組織学的グレード] II, 腺管形成;3,核異型;2,核分裂像;2,
f, ly0, v0, pT1c, pNO (sn), Stage I A, [UICC] pT1c, pNO, CMO, Stage I A,
断端;陰性
[免疫染色]10)
ER;(+), (90%程度の腫瘍細胞核に陽性となります。
PgR;(+),90%程度の腫瘍細胞核に陽性となります。
HER-2;(一),細胞膜に陽性となる腫瘍細胞は認められません。
[MIB-1 index] 18.4% Ki
②左乳腺;Tm, 部位;lt, AB, 24)で数個の小乳管で、一層の円柱上皮に覆われた領域がみらます。核は類円形で基底側に整列します。一部小乳頭状構造を呈します。
FEAです。断端陰性です。
乳がん手術を終えて1年半経過、放射線治療のあと、ホルモン療法として現在アリミデックスを服用中ですが、骨密度の低下でアリミデックスを継続するか否か検討中とのことですね。お示しいただいたような具体的なケースにおける各々の再発率は計算できませんが、貴女のようにホルモン感受性の高い乳がんの術後に、再発予防としてのホルモン療法は、それを行うことで、行わない場合に比して40-50%程度再発率を減少させると考えられます。ただ1年半だけ服用した場合の再発率減少のデータはありませんので、我々が想像するしかないですが、再発減少効果は10-30%程度くらいではないでしょうか?貴女のようにアリミデックス(または同様のアロマターゼ阻害剤)を使用して骨密度が低下するケースは我々もしばしば経験しますが、なるべくならばホルモン療法を中止するのでなく、①タモキシフェンに変更して子宮体がんの検査をしっかりと定期的に行う、②顎骨壊死の副作用が心配ならば、骨粗鬆症予防としてビスホスネート製剤でなくVitD製剤を使用する、などが有力であると考えています。主治医の先生と再度よくご相談なさってください。(文責 谷)