48歳 閉経前、 LuminalB、 浸潤型、 ホルモン受容体陽性、 HER2陰性、 ki67 :48% 脈管侵襲なし、 核グレード 2、 微小転移1個0.4m、 ステージ2a
オンコタイプDXの結果は、再発スコア「6」、5年遠隔再発率「3%」、上乗せ効果「2.3%」でした。上乗せ効果の意味は3%から2.3%を差し引き、再発リスクが実質0.7%に低減するという理解で良いのでしょうか? 主治医からは、化学療法に加え1年のエスワン内服治療、10年のホルモン療法(タモキシフェン)を提案されています。オンコタイプDXの結果が低リスクに分類されるため、化学療法を受けるべきか悩んでいます。再発リスクが低減することは理解出来ますが、化学療法の短期的な副作用だけではなく、中長期的な影響の有無など考慮して、それに見合う治療なのか等、悩みが尽きません。化学療法を行なわず、エスワン内服とホルモン療法での効果など、ご意見をお聞かせ下さい。どうぞ宜しくお願いいたします。
オンコタイプDxの解釈の仕方は正しいです。RSが低値なのに化学療法の上乗せ効果があるというのは一見矛盾しているようですが、多分Ki67が高いことが、このような結果に繋がったと思います。この辺がオンコタイプDxの特徴でしょうね。一見おとなしそうに見えても中には化学療法が有効である例もあるということです。貴女の場合は、ベースの5年遠隔再発率 3%と低いので、それが0.7%に減少することが大きなメリットになると考えれば抗がん剤を選択し、副作用と比較してメリットが小さいと判断すれば抗がん剤を選択しないということだと思います。そこは誰も教えてくれません。貴女ご自身の人生観、価値観に基づいて、ご自分で決めることです。ただし、参考までにオンコタイプDxの化学療法のなかにエスワンは含まれていません。エスワンで同じ効果が得られるかどうかは不明です。(文責 清水)