No.13185 オンコタイプdxの結果と治療方針について

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2025.03.09 匿名 0 Comments

44歳。浸潤性乳管癌の為、今年1月に右胸の全摘と腋窩リンパ節郭清しました。転移は1個ありました。

病理検査の結果: 

pN1、ステージ2A、浸潤径:6mm、浸潤径+乳管内進展巣:6×5cm、核グレード1、組織学的グレード1、ER:95% 、PgR:60% 、HER-2:スコア1、MIB1陽性率:5%、センチネルリンパ節:pN1 (1/1)6mmの転移巣、郭靖リンパ節に新たな転移は認められない。

上記の結果からオンコタイプを主治医に勧められました。

オンコタイプdxの結果: 再発スコア(RS)15%、5年遠隔再発率 6%、化学療法(CT)上乗せ効果 2.7%

主治医からは、

①1%でも再発率を下げたいと、TC療法やTS-1をプラスする人もいる。

②副作用の内容から、CT療法は使わずTS-1を選択する人もいる。

③抗がん剤は使わない決断をする人もいる。

「どれを選択するか1週間考えてきてください。閉経前なのと、1個とはいえ転移があったので、抗がん剤は受けた方が良いかなとは思います。」と言われ、各薬剤の冊子を渡されました。主治医の見解をあまり聞けず、どう判断して決めていけば良いのか悩んでおります。CT療法とTS-1の効果の違いや、私のような結果の場合、どのような治療法が多いのかなど、少しでも判断材料が欲しいと思い投稿させて頂きました。

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2025.03.09 0 コメント

術後の追加治療のどれを選択するべきか悩んでいる時期ですね。主治医の先生がお示しになった選択肢は、おそらく多くの乳腺専門医も似た内容の選択肢を提示すると思います。すなわちどれも正解だと思います。乳がんで使用するTC療法はドセタキセルとサイクロフォスファマイドの2種類を点滴治療する方法で、再発予防効果は十分に証明されており、かつアンスラサイクリン系薬剤(アドリアシン、エピルビシンなど)を使用しない分、嘔気は比較的軽度であるという特徴があります。しかし完全脱毛は必発であり(治療が終わればもちろんまた生えてきます)、何回か治療を重ねるうちに浮腫みが出ることもあります。TS-1は飲み薬の抗がん剤で、消化器症状(吐き気、下痢、口内炎など)が出ることがあるのと、女性の場合は色素沈着(手足が黒くなる、シミが増えるなど)も気になる副作用であると思います。もちろん抗癌剤は使用せず、内分泌療法(おそらくタモキシフェンを5-10年服用)だけでも決してそれほど高い再発率ではないと考えます。冒頭で申し上げましたが、どの選択肢も正解ですので、自分のこれまでのライフスタイルに照らし合わせてみて、どれが一番合っていると思うのかご自身で判断していただき、その方法を主治医の先生にお話しなさってください。(文責 谷)

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