No.13181 癌治療中の顔のシミ取りレーザー

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2025.03.08 W 0 Comments

全摘手術、放射線治療が終了して、ホルモン剤のタモキシフェンを服用しています。顔のシミ取りレーザーをしたいのですが、何か影響がでることはありますか? まだホルモン剤を飲み続けるのですが、問題なく受けられるでしょうか?

 

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2025.03.09 須田 0 コメント

一般的に、「シミ」とは皮膚の内部で生産されたメラニン色素が、紫外線や加齢による生理的変化で、皮膚に増加し皮膚の一部の色が濃くなるものをさします。「シミ」は病名ではなく、肌トラブルの1つで、「シミ」の多くは他の症状もなく治療の必要はありません。しかし、好発部位の顔にできた「シミ」は、美容上の観点から、深刻な悩みの原因となります。

タモキシフェンを内服すると、ホルモンバランスの異常による皮膚新陳代謝(タ―ンオバー)の滞りや、エストロゲンの低下によりコラーゲンが低下するため、シミ、肌荒れなどが出やすくなります。タモキシフェンの添付文章には、副作用として、色素沈着や「シミ」についての記載はありませんので、タモキシフェンの薬による直接の作用でメラニン色素が増加するものではないと考えられます。

皮膚の病気が原因での症状としての「シミ」については保険適応となりますが、肌のトラブルとしての「シミ」に対する治療は自由診療となると思いますので、治療医に「シミ取り」全般について、費用を含め十分な説明を受け、納得したうえで美容的な問題を解決してください。(文責 須田)

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