約10年前に乳がん手術(右乳房全摘、リンパ節転移あり)をし、抗がん剤6か月プラスホルモン療法2年の治療をしたのですが、約5年前に咳き込むことが多くなり、検査したところ、肺転移が見つかりました。このため、イブランス(3週服用1週休薬)プラスフェソロデックス(月1回注射)の治療を開始したところ、咳も止まり、主治医の説明によれば、CT画像上の陰影も落ち着いているとのことです。先日、主治医より、治療が5年経過したので、いったん治療を休止するという選択肢もあるとの説明を受けました。今のところ、白血球が低めなこと以外、気になる副作用はないので、このまま治療を続けた方が安心なような気もするのですが、いったん休止して、また自覚症状が出たら治療を開始する方が合理的なのかもしれないとも思います。この点について、ご意見を伺えればと存じます。
10年前に乳がんの手術をお受けになり、その5年後に肺に転移再発が出現、その後イブランス+フェソロデックスの治療を開始したところとても効果的で、治療開始後5年経過した現在も肺転移が画像上消えている状態とのことですね。とても喜ばしいことですが、この段階で治療を中断できるかどうかとなると、とても悩ましいところです。現在も治療を行っているから再発病巣がじっとしているだけかもしれませんので、その場合は治療を中断すると再発病巣が再度増大してくると思います。もちろん5年間の治療により再発病巣が完全に消失してくれているのであれば、治療を中断しても大丈夫ということになります。
結果的にこのいずれかの判断ができないことと、もし再度再発病巣が増大したときに同じ治療を再開しても、今度はあまり治療効果が上がらない可能性も充分に考えられますので、私個人的には今の治療を中断せず、このまま継続したいと考えます。(文責 谷)