いつも相談室を拝見させていただいております。タイトルの件ですが、今年2月にトリプルネガティブT1N1M0、ki67は70%程度、核グレード3と診断され、術前にキイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチンと、キイトルーダ+AC療法を行いました。10月に部分切除とリンパ郭清を行い、術前の画像診断では消失したように思われましたが、術後の病理では脇のリンパは消失しておりましたが胸に1ミリ以下の残存がありypt1mi,ypN0、ki67は3%、核グレード1となりました。ガイドラインにはnac後に残存がある場合はゼローダを推奨するとありますが、主治医からは放射線とキイトルーダのみを提案されました。再発の不安があり、可能であればキイトルーダをした後にゼローダも飲みたかったのですが、ほぼpCRなのでゼローダは必要ないと言われました。このままゼローダなしで治療を進めて行って良いのでしょうか? ゼローダを使うことにより再発率が下げられる可能性があるなら、必要であれば転院も考えています。
キイトルーダによる術前の化学療法を施行したのち手術施行、ご存じの通り病理結果で腫瘍(浸潤癌)が消失しておればキイトルーダの単剤のみを施行する、腫瘍の残存があればキイトルーダの単剤が終了後ゼローダを上乗せする、といったガイドラインがあります。貴女の場合の1mm以下の腫瘍が残存していた結果を「腫瘍の残存」と判断するか、「浸潤癌の消失」と判断するか、といった判断が問われることになります。現実問題として、貴女の場合にゼローダを上乗せすることでどの程度再発率が減少するかのデータは無いので、あとは本人の希望が重視されるべき部分であると考えます。ちなみに私自身は主治医の先生と同意見で、ゼローダ追加は行わないことを優位にご説明すると思います。これらを踏まえてゼローダ上乗せを希望するのであれば、再度主治医の先生とよく話し合って頂きたく思います。(文責 谷)