よろしくお願いいたします。4年前に血性乳汁から乳がんが発覚し、2mmの乳頭腺管がんで温存手術をしています。乳管内進展も6cmほどありました。過形成も多く、コメドタイプも二割ほどあったようです。T1aN0M0,グレード2、ルミナルA、ki67は8.9。 断端から2mmの所にもありましたが(乳管内、4本)、追加ブーストで処理しています。お薬はノルバデックスを服用しています。
今回、定期検診のマンモグラフィーで、患側の石灰化が見つかりました。今回見つかったというより、昨年の画像にもあったのですが、先生からは何も言われていませんでした。レントゲン画像を見ていてハッキリと白い部分があったので、「マーカーですか?」と尋ねたところ、石灰化だといわれました。白い部分は丸い物と、縦に細長い部分の二カ所が隣接してありました。先生は、大丈夫とは思うが定期検診ごとに経過を見ていきましょうという感じでした。昨年のレントゲンと並べて見ましたが、あまり変わりはないように見えました。レントゲンは拡大表示ではなかったので、大きさは数ミリのように思います(マーカーと同じくらい)。あと、乳がんになる前から高プロラクチン血症で、じわりと乳汁分泌もあったので、その影響かもしれないともおっしゃっていました。長細い石灰化像やはっきりと映っている物は、ガンの可能性が高いと知って不安です。乳汁分泌と石灰化は関係あるのですか? 石灰化を定期的にみていくとしたら、どれくらいの間隔でマンモグラフィーを撮ればいいですか?
ご相談ありがとうございます。 私のお返事でKKさんの不安が少しでも減ると嬉しいです。現在のKKさんの状態は、乳房温存手術後4年、少なくとも術後3年から患側乳房に石灰化が見つかっている状態です。まず乳房温存術後のマンモグラフィの効果ですが、新たに発生した乳癌を定期的なマンモグラフィにより見つける事が可能と言われています。 ただし乳癌を見つけても生存への効果はありません。その撮影間隔ですが、年1回が有用と言われています。しかしKKさんの場合は所見があります。所見がある場合の撮影間隔についての明確な指針は、私の知る範囲ではありません。今回の石灰化と手術で切除した部分との位置関係が、ご質問からは不明です。しかしハッキリとわかる石灰化で昨年とあまり変化無いとお書きであることから、ご担当の先生も良性を疑っているのではないかと推察します。なお分泌物が結晶化して石灰化になることはございます。ご担当の先生にどのような石灰化を疑っていらっしゃるのか、お尋ねになってはいかがでしょうか。そしてぜひ不安を解消して頂きたいと思います。(文責 斎藤)