No.13110 腋窩リンパ節転移

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2024.08.13 T.K. 0 Comments

はじめまして。ご意見をおうかがいしたくメールさせていただきます。2週間前に、「乳房の腋窩リンパ節転移」ステージ3aと診断を受けました。53歳女性です。腋窩リンパ節に3cmほどの腫瘍と、その他小さな腫瘍がいくつかありますが、マンモ、数回のエコー検査では、まだ乳房内の異変見当たらずで、PET検査、MRI検査の結果待ちの状況です。タイプは ER 100%陽性 Pgr 30% HER 陰性  Ki67 80% です。私は5年半前にスキルス胃がんを患い、治療は終了しましたが、その後の後遺症で、食事をとる事への苦痛がほぼ毎日強く続いています。そこへきての乳癌発見で、まだ前向きに受け入れることができません。主治医から今後の治療として、「①乳房全摘出手術、腋窩リンパ節切除手術 ②抗がん剤治療 ③放射線治療」を説明されています。

1)ここまでの情報しかないのですが、乳房の全摘出はどうしてもやりたくありません。ほかの治療方法の可能性はありませんか。

2)ここ2ヶ月で体重が57kgから50kg(身長は162cm)に減少しました。倦怠感とだるさが強く、横になってばかりです。乳癌のステージ3a程度でも、このような感じになるのでしょうか。

以上、よろしくお願いいたします。

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2024.08.13 須田 0 コメント

腋窩リンパ節に乳がんの転移が確認されているが、乳房内に原発巣が同定できないものを潜在性乳がんと言います。貴方の場合、いわゆる潜在性乳がんです。乳がん診療ガイドラインでは、潜在性乳がんの基本治療方針は、腋窩リンパ節転移を伴う乳がんに準じることになっていますので、標準治療は全身療法に加え、乳房全切除と腋窩リンパ節郭清を行うことになります。

乳房内の微小がん病巣検出に有用な乳房造影MRI検査により、潜在乳がんの80%に微小病変が発見されており、MMG・エコー・高精細MRIで乳房内に病変が認められない「狭義の潜在乳がん」は減少しつつあります。最近のデーターでは、「狭義の潜在乳がん」であれば乳房非切除+全乳房照射で局所制御が得られており、乳房全切除せずに放射線療法が選択肢の1つになっています。貴方のMRI検査の結果を含めて、主治医と相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

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