41歳の時に乳癌になり、除去術後、放射線治療とタモキシフェンでのホルモン治療を開始していて、もうすぐ10年になります。子供がまだ小さいため、再発が非常に怖く、再発の可能性を少しでも減らしたいので、10年経過後もホルモン治療を続けたいのですが、可能でしょうか? 担当医は、標準では10年とのお話しでした。
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タモキシフェンを手術後に5年間内服すると、再発の危険性を最大で半分近くに減らすことができます。更なる投与により再発を減らすことが期待される場合、更に5年間、計10年間投与します。これが現在の標準治療となっています。長期にホルモン療法を行うかどうかは、副作用などのデメリットと、再発予防の効果のバランスで決定します。進行・再発乳癌では、原則として効果がある間はホルモン療法を続けます。副作用としての子宮体がんの発生や血栓塞栓症の発生は、投与期間の長さと共に増加します。
術後の病理検査で判明した癌の生物学的特性や進行度については主治医が一番分かっているので、メリット、デメリットのバランスを考え、貴女の閉経前ホルモン受容体陽性乳がんのホルモン剤投与期間を相談し、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)
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