No.13106 抗がん剤の正常細胞への悪影響とその回復について

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2024.08.04 R.H 0 Comments

術後補助療法で、ホルモン療法開始前に抗がん剤治療(AC/EC → タキサン12週)を受けるか検討中です。

1)上記の抗がん剤は、がん細胞以外の正常細胞にどのような悪影響があるのでしょうか? (例えば、傷ついたり、正常細胞も数%は死んでしまうのでしょうか)

2)また、①で受けた正常細胞のダメージは抗がん剤治療が終えると回復する(元に戻る)のでしょうか? (例えば、傷ついた程度なら回復していくが、死んだ細胞は元に戻らない。すなわち、身体は抗がん剤を打つ前より治療後は多少なりとも必ず弱体化する。)

現在、54才です。それぞれの抗がん剤の副作用等は調べて理解しているつもりです。抗がん剤治療のメリット・デメリットを把握し治療の判断が出来ればと思っております。宜しくお願いいたします。

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2024.08.04 0 コメント

1)2)ご質問ありがとうございます。再発予防目的で行う抗がん剤療法が身体の正常細胞にどのような影響があるかといったご質問ですね。これらには組織の差や個人差が大きいため、一括りに申し上げることは困難ですが、少なからず影響の出る部位も多いと考えます。例えばAC(またはEC)→タキサンによる治療をお受けになる場合は、脱毛は必発であり、白血球の減少など造血機能にも必ず影響が出ます。これらは増殖の活発な身体細胞が一時的に大きなダメージを受けたことを意味します。しかし抗癌剤が終了していくらかすればほぼ完全に症状は回復することが多く、細胞も元通り(か或いはそれに近く)回復していると考えられております。しかしながら抗がん剤が終了してしばらくしても、しびれが残っていたり白血球が施行前よりも通常の値が低くなったり、頭髪の質が変化したりなど、抗癌剤によって受けたダメージがいくらか残る可能性があることも事実です。よって、再発率を減少できるというメリットと、これらの障害が残るデメリット(の可能性)とを鑑みて、補助化学療法施行の是非をご自身でもよくお考えになっていただきたいと思います。(文責 谷)

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