No.13097 PgR・オンコタイプDX・線維化・大豆について

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2024.07.20 匿名 0 Comments

いつも色々と参考にさせていただいております。宜しくお願い申し上げます。

1)ER:(PS)5+(IS)3=8、PgR:(PS)2+(IS)2=4 と術後病理結果にありますが、%表記だと、各何%になるのでしょうか? また共に、”MAX100%中の”との解釈で宜しいでしょうか?

2)私の場合、PgRは低発現になるのでしょうか? PgRが陰性や低発現だと、ホルモン療法(私はルミナルAで閉経後のアリミデックス)の効きがあまり良くないとの記事をみかけますが、そうなのでしょうか?

3)ホルモン療法を初めて2週間経ってから、気になりオンコタイプDX検査を依頼しました。化学療法が必要になった場合、ホルモン療法後だと化学療法の効果が薄れるとの記事をみました。化学療法開始の際は、ホルモン療法をストップしてから最低でもどのくらい期間をあけてから開始する方が良いでしょうか。(ホルモン療法はオンコタイプDX検査依頼日からストップしています)

4)線維化は予後が良くないと聞きますが、そうなのでしょうか? 私の術後病理結果文中に 「腫瘍細胞の周囲は線維化している」とありますが、注意が必要でしょうか?

5)大豆は乳癌予防には良いとの記事がありますが、ルミナルA・Bのホルモン系乳癌経験者の場合はホルモン療法中でもありますし、大豆は食べない方が良いのでしょうか?

不安・疑問に思っている事を質問させていただきました。宜しくお願い致します。

 

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2024.07.20 清水 0 コメント

1)このER,PgRの表記の仕方はAllred score(オールレッド スコア)という表記の方法です。ER,PgRが染まっている面積と、染色強度を加味した評価法です。PS(Percent Score:染色されている面積のスコア)は、0(0%)、1(0〜1%)、2(1〜10%)、3(10〜33%)、4(33〜66%)、5(66〜100%)と5段階に評価。IS(Intensity Score:染色強度のスコア)は、1(弱く染まっている)、2(中等度の染まり)3(強く染まっている)の3段階で評価。このPSとISのスコアを合計して8点満点で評価します。ちなみに貴女のAllred scoreを%表記すると、ERは66%以上、PgRは1〜10%です。

2)貴女のPgRは1-10%の細胞が中等度に染まっているという評価ですから、PgRは低発現と言って良いと思います。PgR低発言の場合ホルモン療法の効きが悪いというのは、高発現の場合に比べて悪いという意味です。ですから貴女の場合は、Her2が(-)ならLuminal Bだと思います。Luminal Bの場合はホルモン療法の効果がLuminal Aより落ちるので、術後治療としてホルモン療法に化学療法を加わえた方が良いかどうかを考えます。以前は、腫瘤径、リンパ節転移状況、Ki67のDataなどをもとに総合的に判断していたのですが、最近はそれをがんの遺伝子情報からEvidenceに基づいて判断してくれるオンコタイプDx検査を使います。ですから、オンコタイプDx検査するというのは正しい判断だと思います。

3)2週間程度の内服の影響はほとんどないと思います。

4)乳癌組織の中で繊維化はよく見られる所見です。繊維化の量を定量し、その予後への影響を調べたDATAはないと思います。

5)大豆の摂取は全く問題ありません。文責(清水)

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