No.13084 術後化学療法後の経口抗がん剤の必要性について

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2024.06.19 匿名 0 Comments

こんにちは。昨年10月末に右乳房全摘手術を受けました、50歳閉経前です。術後の診断結果とオンコタイプの結果は下記の通りでした。

浸潤硬がん、ER陽性8.8、PgR陽性7.0、HER2陰性9.0、Ki-67 22、核グレード1、腋窩リンパ節転移1/11、PVl(広めの浸潤はなし)、PT(2.1cm) 、オンコタイプRs28、遠隔再発率22% でした。

結果、化学療法AC療法(ドキソルビシン、エンドキサン)4回、ドセキタキセル4回を受け、5月に終了しました。今後の治療として、タモキシフェンを用いたホルモン療法と、経口抗がん剤Ts-1をすすめられています。私の場合、再発率が高いからということだそうですが、経口抗がん剤は効果があり、必要なのでしょうか? 他の先生のお考えも知りたいです。よろしくお願いします。

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2024.06.19 須田 0 コメント

ER陽性HER2陰性に対する術後のホルモン療法の一環として、内分泌療法にTS1を併用することの有用性を検証した試験にPOTENT試験があります。

対象は、①再発リスクが中等度または高度 ②ER陽性かつHER2陰性の患者さんです。5年間の標準的術後内分泌療法単独の患者群と5年間の標準的術後内分泌療法に1年間のTS1を併用した群に分けて、浸潤性の病変のない生存が延長するかを比較しました。結果は、TS1を併用することにより浸潤性の病変の発生のリスクが37%低減されたとなりました。この結果について、乳がん診療ガイドライン(2022版)では、再発のリスクが高い場合は内分泌療法にTS1を1年間併用することを強く推奨しています。ガイドラインに基づいて、主治医はタモキシフェン+TS1を提案したのだと思います。(文責 須田)

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