No.13058 異型細胞について

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2024.04.07 ryu 0 Comments

浸潤性小葉がんで、右胸の温存手術を先日受けました(術前の検査ではステージ1)。術中の診断で、正常な細胞でもがん細胞でもない「異型細胞」があり、現在の医学では「異型細胞」は切除しなくてよいことになっているが、がんとのつながりが分からないので、追加で切除しました、と言われました。1ヶ月後の病理診断の結果、異型細胞の状況によっては再手術が必要になるかもしれないと言われていますが、どういう場合に再手術が必要なのかについては、「とても難しいので、結果が出たら話しましょう」と言われています。「断端陽性」でなくても、「異型細胞」が理由で再手術が必要になる場合というのは、どのようなケースがあり得るでしょうか。一般的な例で構いませんので、教えていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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2024.04.07 清水 0 コメント

“異型細胞”とは、乱暴な言い方をすれば、“がん細胞とは言い切れないが良性の細胞とも言い切れない細胞”というイメージです。術中迅速診断は、診断を急ぐために凍結切片といって通常のホルマリン固定とは異なる固定方法で病理標本を作成するので、病理の先生にとっては見づらい(診断しづらい)標本になります。その結果、標本の中にある細胞ががん細胞か良性の細胞か診断がつかないことがあり、その場合に“異型細胞あり“と報告されます。この報告を聞いた術者は、”疑わしきは罰する“というスタンスの医師であれば追加切除しますし、”推定無罪“というスタンスの医師であれば追加切除せずに終わりにして、正式にホルマリン固定した標本での診断結果を待ってから改めて追加切除するかどうか決めます。貴女の主治医は、おそらく”疑わしきは罰する“というスタンスの医師なのでしょう。なので、疑わしいところを手術中に追加切除しています。そして、現在その標本のホルマリン固定後の正式診断の結果を待っている状況で、その疑わしかった細胞(異型細胞)が正式に”がん細胞であった”と報告された場合は、改めて追加切除を提案するか、もしくは術前に思ったよりがんの広がりが広いので再手術として全摘を提案しようと考えているのではないかと推察します。もちろん、異型細胞が“癌細胞でなかった”と診断されれば、このままです。(文責 清水)

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