No.13055 不正出血と術後経過観察について

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2024.04.06 R 0 Comments

2023年10月、49歳、左全摘出。50歳になり、リュープリンとタモキシフェンでホルモン治療しています。タモキシフェン2023年11月下旬、リュープリン12月下旬から開始、1月下旬から不正出血が続いています。量は少なく、日常生活に問題のない程度ですが、ナプキンは必要なくらいです。婦人科での子宮体癌検査も大丈夫でした。この不正出血は、長くてどれくらい続くものでしょうか? 主治医は、個人差が大きいので出血が止まるまでどれくらいかは分からないとおっしゃっていました。

それと、術後の経過観察ですが、私の主治医は、術後1年間はエコーと腫瘍マーカーはやらず、術後1年経ったらマンモとCTのようですが、間隔が空きすぎ心配です。腫瘍1.1cm、術前Ki67   38、術後Ki67   15 、リンパ節転移なし、オンコタイプRS17で、閉経前でホルモン療法のみです。ご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。

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2024.04.06 清水 0 コメント

50歳で、リュープリン、タモキシフェン治療開始後の不正出血というのは難しいですね。最初に心配なのは子宮体癌なので、それが否定されていると、それ以外の原因を確かめるのは難しいです。婦人科の先生と主治医の先生に診てもらいながら、経過を見るしかないように思います。乳がん術後に行う検査については、乳がん診療のガイドラインでは一年に一度のマンモグラフィーのみが推奨されています。ガイドラインが基準としているのは、その検査を行うことによって生存率が上昇するかどうか?という視点です。マンモグラフィーは新しい乳がんを早期に発見することで2回目の乳がんによる死亡を減少させ、結果として生存率を上昇させるので、一年に一度の検査が推奨されています。それに対して、CTやRIのような全身の転移の検索(腫瘍マーカーも含めて)については、その検査を毎年行うのが良いのか行わなくても良いのかを比較した臨床試験があって、その結果、検査を行なっても行わなくても生存率に差がないことが証明されたため、これらの検査は推奨されません。エコーについては、そのような臨床試験が行われていないので生存率が上がるかどうかわからないので推奨されていません。しかし、貴女が検査をしても生存率が上がらないことは理解したが、転移があるかどうか心配なので検査したいというのであれば検査することは可能です(中にはガイドライン通りの診療にこだわり、症状がなければ全身の検査はしませんという頑な医師もいますが…)。(文責 清水)

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