2年前に健康診断で、ステージ1 多発性増殖率5%未満 グレード1で、全摘後ノルバデックスを服用中、2年目の検診で反対側にも新たに7ミリ多発性がみつかりました。ステージ1,反対側と同じタイプとのことです。生理が大量に一週間続き、婦人科で子宮頸がん、子宮体がん検査を受けて陰性でした。生理の量にパニックになります。遺伝性乳がん卵巣がん症候群の可能性は低いがゼロではないと言われましたが、可能性はありますか? 心配、不安で苦しいです。
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遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の可能性は全乳癌で5~10%程度ですが、①45歳以下の発症 ②60歳以下のトリプルネガティブ乳癌 ③両側発生乳癌 ④3親等以内に3人以上の乳癌卵巣癌の家族歴 ⑤男性乳癌等では、その確率が増加します。以前は自費の検査で25万位かかりましたが、2年ほど前から健康保険収載となり、上記のような条件の患者様ではHBOCの検査は保険が利きます。あなたの場合も③の両側乳癌ですので、保険で検査が出来るはずです。現時点で子宮癌に罹っていないことでHBOCを免れているとは言えませんし、生理の量が多いことはHBOCと全く関係ありません。「ノルバデックスを飲んでいる」ということと、「第2癌も最初と同じタイプ」ということですので、あなたの乳癌のサブタイプは両側ともルミナールタイプだと考えます。両側乳癌でのHBOC陽性の割合は30%程度と考えられますが、両側ルミナールタイプではもっと低い確率だと考えます。HBOCがご心配なら、主治医の先生にご相談なさって下さい。保険でも7万円ほどかかってしまいますが、心配されるより検査して安心なさった方が良いと思います。(文責 久保内)
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