2021年1月に、BRCA2陽性の為、両側全摘手術、リンパ転移1個かくせいしました。放射線治療やRS21の為、抗がん剤治療もせず、レトロゾール2.5錠、朝1錠飲んでいました。しかし、2023年5月に両側人工関節の手術をし、術後3週間後の6月5日、左足が深部静脈血栓症の為、カテーテル手術。その後、治療薬剤イグザレルトを飲んでいます。6月5日よりレルトゾール錠は止めていますが、ホルモン治療をしないままで乳ガンが悪化したりしないか、不安で仕方がない日々を送っています。宜しくお願いします。
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一般に、乳癌に限らず癌の患者さんは、癌の圧迫・長期臥床などによる血流の停滞、手術・中心静脈カテーテル・がん薬物療法での血管内皮障害や血液凝固機能亢進がみられ、血栓症に成り易いリスクが、がんでない人の4倍高いと言われています。癌治療に関連した血栓症を総称して、「がん関連血栓症」と呼ばれています。
乳癌の薬物療法で深部静脈血栓症を合併しやすくなる薬には、抗癌剤タキサン系・分子標的薬で血管新生阻害薬のベバシズマブ・ホルモン療法タモキシフェン、トレミフェン、メドロキシプロゲステロン、レトロゾール等があります。がん関連血栓症は生命を脅かす病態でもあり、しばしば、がんの治療の中止・延期が必要になります。レトロゾールは、活動性の血栓がある場合は禁忌となっており、服薬はこのまま中止と言う事になると思います。乳がんや乳がん治療に伴う血栓症に対するイグザレルトによる抗凝固療法は、血栓症の治療および再発抑制に有効であり、可及的長期に施行していくことが推奨されています。貴女の状態を把握してくださっている主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療法を選択していただきたいと思います。(文責 須田)
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