2021年3月、左胸に集簇石灰化があることがわかり(記憶が曖昧ですが、おそらく4〜5年振りの検査だったので、いつからあったのかは不明で、検査を受けたクリニックも別です)、経過観察をしていたのですが、このまま経過観察でいいのか不安になり、白黒はっきりさせたいと思い、マンモトーム生検(マンモグラフィー下での)が出来る病院を紹介してもらい、2023年4月末に検査しました。その結果、「前がん病変なので半年毎の経過観察をしていきましょう」とのことで終わりました。帰宅後調べてみると、外科的生検というものがあるということを知り、このまま経過観察でいいのかなど不安が出てきてしまったので、質問させて下さい。貰った紙には以下のように記されています。
『診断
左乳腺(吸引生検)
indeterminate,breast,biopsy.
所見
提出された検体は乳房から採取された針生検組織です。
1)判定区分
検体適正
鑑別困難
2)所見
FEAないしADHの所見を認める。
分泌型の石灰化を認める。』
結果を聞いたときは知識がなく分からなかったのですが、調べるとADHは癌組織と同じで小さいが癌であるという記事もあり、毎日乳がんのことが頭から離れず不安です。
質問
1)このまま半年後の経過観察でいいのか?外科的生検したほうがいいのか?
2)がんだった場合、すでに浸潤癌である可能性もありますか?
3)経過観察する場合、半年の間で急激に進行してしまうという可能性もありますか?
4)外科的生検とはどのようなものでしょうか? 全身麻酔の入院ですか? 私の場合、胸が小さいのですが、生検の場合でも、摘出することにより変形が大きくなる場合は全摘の可能性もあるのでしょうか?
5)ADHと診断された人は対側乳房を含めて浸潤癌発生リスクが通常と比べ3~5倍あるという記事を見たのですが、本当でしょうか? これはADHだと今回生検した場所以外にも今後癌が発生しやすいということですか? 私は高濃度乳腺で出産経験も無いので、それだけでもリスクが高いと思うので心配です。
癌と診断されるまでは予診医の先生なのですが、経過観察の一点張りで寄り沿ってくれる感じもなく、相談できる場所がなく、不安で質問させて頂きました。よろしくお願い致します。
1)針生検診断でFEAないしADHの診断を受けた場合、臨床医は画像病変で良性を考えている場合は経過観察、画像病変で悪性を否定できない場合は再検・外科生検を行う方針となります。画像所見を見ていないので何とも言えませんが、不安を払拭するためにも、もう一度主治医に今後について提案の説明を受け、外科生検をするかどうか相談されてはいかがでしょうか。
2)ケースバイケースですが、可能性は0ではないと思います。
3)急激に進行する可能性が低いと思われるので経過観察を提案されたのだと思います。
4)画像の病変部を手術により摘出し、摘出標本の連続切片により病理検査をします。病変の大きさ・部位により、麻酔種類・入院の有無・手術の範囲等を決める事になります。
5)乳癌診療ガイドラインに記載があります。(文責 須田)