No.12908 術後治療について

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2023.01.10 Y.I. 0 Comments

初めまして。お世話になります。現在、乳癌手術後の療養中で自宅におります。55歳女性、家族は夫と2人の子供(大学生)の4人家族になります。1度目は2012年12月、ステージゼロ(非浸潤)で温存術を受けています。今回は2度目、昨年初冬の11月下旬に、マンモでは異常は無かったもののエコーにて疑いを指摘され、針生検にて確定診断となり再発が判明、左乳房全摘術を受けました。手術前にはPET検査を勧められ受検、幸い臓器を含め他部位への転移は無いとの事で、摘出した検体からも転移を示すものは見られなかったと医師より聞きました。

ホルモン受容体(+)、HER2(−)、Ki-67 は30% のためルミナールB、現在ホルモン剤を処方され、服用開始から1ヶ月が経ちます。副作用なのかは判りませんが、時折り眠気と軽い目眩がある位で、他に目立つ症状はありません。始めたばかりなので、これから出てくるのかもしれませんが・・・。ホルモン剤の種類はアリミデックスです。ただ、当初はノルバデックスも検討されていました。と云うのも、手術したのが11/24なのですが、直前に生理が(11/16〜11/21)あった事によります。それまで丸々8ヶ月無かった(直近は3/16から6日間)ため、私の中では閉経に近いと思っていました。入院(11/21〜)に際して生理があった事は伝えてありました。アリミデックスを処方されたのは退院の2日前で、翌日より服用(入院中の服用)開始しています。

実は事前に調べていた事もあり、私の中でアリミデックスは閉経後の処方薬だとの認識がありましたので、最初に処方された際に疑問があったため医師に確認、一旦は服用開始にストップがかかりました。「一般的に55歳は閉経の年齢でもあるので、問題ないでしょう」との考えからだったみたいなのですが、私が余りにも不安がったからか、「血液検査を行った上で、閉経に関する数値を見てから改めて決めましょう」と云う事になり、最終的に改めてアリミデックスになった経緯があります。その後、退院した2日後から、またもや生理が始まり、6日間続きました。手術直前の生理と合わせ、環境の変化があるからなのかな.・・・と解釈しつつ、看護師さんを通じて医師に連絡、翌日に電話があり、「話は聞きました。本来は閉経後のホルモン剤ですが、入院中に行った血液検査の数値で閉経に近い状態である事が確認出来ていますし、ホルモン剤の目安も5〜10年の長期ですから、現在生理があり、今後もし続いたとしても、先を見据えた時にアリミデックスの方が良いと判断しました。大事なのは飲み続ける事が一番重要です。」と言われ、その時点で私も納得し、服用を続けています。

ただ、退院して落ち着きつつある頃、乳癌について色々と調べていた中で、「LH-RH アゴニスト」と云う言葉が目に止まりました。閉経前後に跨って治療を行う場合、ルミナールB でアリミデックスを使用する際には併用使用を行い、閉経の状態にする必要がある・・・と載っていました。主治医からはアゴニスト注射の話は出ていませんが、調べれば調べる程に情報が溢れていて、それが不安材料になったりしている現状です。調べた内容が全て正しくて自分の体に当てはまるとも限らないのは頭では理解しているつもりです。が、結果的に判らない状態になってしまいます。現在は、昨日より生理がきてしまった様で、ホルモン剤により誘発されたのか、通常生理なのかは判らない状態であるものの、昨年の手術前後の生理を考えた時、周期を見ても私の感覚では通常にきていると思っています。それでも、「自分の体を理解してくれて薬の処方を判断するのは主治医しかいない」と思う自分がいます。再発の状態を見つけ、最善の方法を考え手術に踏み切ってくれた医師には感謝の気持ちしかありません。とはいえ、アゴニストの件も含め服用薬がアリミデックスのままで良いのか、医師に聞きにくい事でもあります。同時に、主治医を信じて治療に挑む事が今の自分に出来る最善の方法だと理解しつつ、心のどこかで拭えない気持ちもあるのが現状です。だからこそ尚さら、今後の自分自身のためにも今よりスッキリした気持ちで治療に臨みたいとも思っています。どうしたら良いのでしょうか。

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2023.01.10 清水 0 コメント

Mailの内容から察するに、貴女の場合はまだ閉経前であると思います。したがって、アリミデックスをタモキシフェンに換えるか、LH-Rh アゴニスト(ゾラデックス、リュープリン)を併用することをお勧めします(但し、後者の場合は閉経前と閉経後の薬を使うことになるので、理論的には正しいのですが、健康保険で禁忌とされる可能性があります)。アリミデックス等のアロマターゼ阻害剤を投与する時は、60歳以上であれば問題なく投与できますが、50歳代の場合は血液検査で閉経状況を確認することが必要とされています。50歳代の閉経状況を確認するためには、複数回の検査で、常にE2(エストラジオール)が低値であること、かつ、FSH(卵胞ホルモン刺激ホルモン)の値が高値になっていることで閉経を確認します。閉経前でも月経周期によってはE2が低値になることがありますから、一回の検査で判断することは危険です。閉経前の状態でアロマターゼ阻害剤を投与すると月経が再開するので、今回の月経はアロマターゼ阻害剤を内服したことによる月経の再来と考えられます。確かに閉経後の場合、タモキシフェンよりアロマターゼ阻害剤の方が再発を抑える力は強いのですが、貴女のような場合、タモキシフェンを投与して、閉経が確認できてからアロマターゼ阻害剤に変更するというoptionもあるので、私はまずタモキシフェンに変更することをお勧めします(その前にもう一度女性ホルモンの検査をすればbetterですが…)。このことを主治医の先生にどう伝えるかは難しい問題ですが、可能であれば2nd opinionを受けたいと申し出て、他の先生の意見を聞くか、もう一度月経が再開していることを伝え血液検査をもう一度してもらうか、ER(+)の乳がんの治療として月経があることは不利なのではないかと伺ってみてはどうでしょうか。(文責 清水)

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