No.12905 乳房内リンパ節転移による腋窩リンパ節郭清は必要か?

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2023.01.08 ひまわり 0 Comments

お忙しい中、恐れいります。よろしくお願い致します。

2011年、右側に1.5cm乳がん、全摘手術後、2022年12月、左側に異時性両側乳がんが見つかりました。大きさは2.4cmで、脇と全身の転移は見つかっていませんが、乳房内リンパ節に9mmの転移があるようです。手術はこれから行います。センチネルリンパ節が陰性であれば腋窩リンパ節郭清はしない方針ですが、ネットで調べていると、乳房内リンパ節はレベル1に含まれるという情報を目にしたり、乳房内リンパ節は、センチネルリンパ節を経由せず、腋窩リンパ節に転移する事があるという文献を見つけたりし、不安に感じています。センチネルリンパ節が陰性であれば、郭清はしなくても大丈夫なのでしょうか? ご教示頂けると幸いです。

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2023.01.08 清水 0 コメント

乳房内リンパ節にのみ転移が疑われた場合どうするのか?という問いに対するEvidenceに基づく回答は、“わかりません”です。そのような症例は極めて頻度の少ない状態な上に、乳房内リンパ節どこにあるのか、予定術式はどうなのかなどの状況も様々なので、正解は難しい質問です。それでも敢えて意見を言うならば、乳房内リンパ節が明らかに乳房内にあるならば、乳房内の多発結節と考えて、全摘するか、二箇所の部分切除をして後で放射線をかける選択肢を選びセンチネルリンパ節生検をするか、乳房内リンパ節が腋窩の近くにあると判断された場合、リンパ節転移陽性と判断して郭清をするか、転移が一つであれば郭清の適応はないと判断して、センチネルリンパ節生検をして、そこ以外に転移がなかった場合には郭清を省略するという判断をするなどが考えられます。近年の流れは、腋窩郭清はできるだけ避ける方向に向かっているように思います。主治医の先生とよく話し合って決めて下さい。(文責 清水)

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