回答、有り難うございました。テセントリク+アブラキサンを3コース終え、CTを撮ったところ、縮小も見られれば、増大したところもありました。主治医からは2つの選択肢を迫られ、このままの治療を続けるか、次の抗がん剤の候補であるナベルビンかジェムザールに変更するか決めてほしいと言われました。どうしたらいいのかわからないので、アドバイスを頂けたらと思います。宜しくお願いします。
化学療法の効果判定については、CTなどの画像診断で評価するガイドライン(RECIST)の基準で、腫瘍が完全に消失した「完全奏効(CR)」と、腫瘍の長径の和が30%以上減少した「部分奏効(PR)」を効果ありと判定するという指標があります。基準は下記の通りです。
CR :Complete Response、腫瘍が完全に消失した状態
PR : Partial Response、腫瘍の径の和が30%以上減少した状態
SD : Stable Disease 、腫瘍の径の和が30%未満の縮小~20%未満の増大
PD : Progressive Disease、腫瘍の径の和が20%以上増加かつ絶対値でも5mm以上増加した状態、あるいは新病変が出現した状態
CRでなくともPRであれば効いているので、治療計画の薬剤を続けることになります。薬が効かなくなれば順番に新しい薬に変更しながら次々に繰り返していくことが、現在の抗がん剤治療の基本であり、効く可能性のある何種類かの薬を使い切る事が寿命(予後)を延ばすための基本と考えられています。
貴女の場合、CT画像上、腫瘍サイズの縮小も増大も見られているとありますが、病変の大きさが30%以上縮小されていれば、このまま治療を続け、30%未満であればナベルビンかジムザールに変更するのはいかがでしょうか。主治医によく相談し、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)