先日はご回答いただき、ありがとうございました。とても勉強になりました。お忙しい中、申し訳ありませんが、追加でご質問があります。よろしくお願いいたします。私のご説明が足りず失礼いたしました。主治医からは、ゼローダの後、ホルモン療法10年とアベマシクリブ2年と提案されております。アベマシクリブがとてもよく効くとネットで知り、期待しています。転移の可能性が高いため、主治医もとても親身に考えてくださっているので、ゼローダのエビデンスを知りたいと思いました。
私は再発やトリネガでもないのに、ゼローダを使用しても、保険適用になるのでしょうか。ゼローダをアベマシクリブより先に服用することで、メリットはありますか。まだ若いので、転移を少しでも防げるのであれば、追加の抗がん剤でも頑張りたいと思っています。ゼローダの他に推奨される抗がん剤はありますか? ルミナールAの場合は、転移を防ぐためにはアベマシクリブをホルモン療法に追加するだけで充分ですか? 先生でしたら、放射線治療の後、ホルモン療法10年+アベマシクリブ2年→ts1を1年→ゼローダ半年をお勧めされますか? 何度も申し訳ありませんが、ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
おっしゃる通り、ゼローだは転移再発の治療薬としてしか保険適応はありません。また、手術後に使って結果が良いかどうかというエビデンスもありません。最近、類似薬であるTS-1が手術後の治療薬としての適応追加申請がされたようですが、まだ承認されていません。私はAC->PTXが済んでいるので、Liminal Aであれば、あとは内分泌療法で良いと思うので、Abemaciclib(ベージニオ)を併用する内分泌療法をお勧めします。もう一つ最近保険承認がとれた治療薬にOrapalib(リムパーザ)があります。BRCAの検査をして変化が認められれば有効な治療になります。こちらを検討されてはいかがでしょうか?(文責 清水)