乳がん再発転移し、ベージニオとファマーラ内服治療をしています。セカンドオピニオンを考えています。今の薬に耐性が出来た場合、主治医が次にやろうとしている治療以外の方法も知りたいのと、他の先生の治療法や考え方も知りたいと思うからです。「セカンドオピニオンは第二の意見を聞く」という事で、転院とは違うという事は分かっていますが、セカンドオピニオンを受ける病院は、転院も考えて選ばないといけないでしょうか? セカンドオピニオンを受け、その医師の意見を主治医に持ち帰った場合、それについて話し合える主治医なら良いのですが、普通は自分の治療法を変えないのではないでしょうか? そうであれば、第二の意見を聞くだけではおさまらず、結局は転院を考慮してのセカンド先の病院を決めないといけないのでしょうか? ただ意見を聞くだけとは言われますが、持ち帰った意見を聞く主治医か、そうでないかで違いますか? 一般的に、転院の事も考慮して、セカンドオピニオン先の病院選びをしないといけないのでしょうか?
現在乳癌が再発なさっていて、ベージニオとフェマーラで治療中とのことですが、治療法変更の時期では無いと思われるので、セカンドオピニオンの受け方が難しい時期だと思います。一つの治療法を提示されて、それに対する意見では無いので、これから受けられる治療法の羅列で終わってしまう可能性が高いからです。
再発治療の場合、元の乳癌の組織型やサブタイプだけで決まるのでは無く、現在まで施行された療法とその有効性や有効期間、再々発臓器や部位等の状況、その時の患者さんの身体コンディション等により、選択する薬剤が違ってくる可能性が高いものです。セカンドオピニオンをお受けになっても、一般論として治療法の候補を挙げるに留まり、次に何を為すべきかまでは言及できないと思います。それでもどんな治療法があるのかを患者側として知っておきたいので有れば良いでしょう。しかし現在の主治医も乳腺外科を標榜している医師でしょうから、ガイドライン等で治療法の候補はご存じのことと思われるので、新規の治療法を知る可能性は少ないと思います。
現治療が有効であれば(病変が縮小しなくても、長期間その状態が続けば有効の範囲に入ります)、セカンドオピニオンをお受けになっても次の治療法を提案されることはないと思いますし、現在の主治医に再々発の時の治療を問われても「ケースバイケース」としか言いようのないことを理解して、受けられた方が良いかと思います。
ただ一つだけ言えることは、再々発の場合にセカンドオピニオンが主治医の対応と異なって第二の意見の治療法を希望されれば、その時点での転医は許されるとは思います。(文責 久保内)