No.12848 イブランスかベージニオの選択

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2022.08.21 匿名 0 Comments

70歳母の治療について質問です。術後2年半で骨転移しました。内分泌療法をアナストロゾールからレトロゾールに変更し、これにCDK4/6阻害薬をプラスして行うことになりました。イブランスにするか、ベージニオにするかの選択で悩んでいます。

主治医にどちらを勧めるか聞きましたが、どちらでもいいとの回答。それぞれに副作用はあるし、効果も同じくらいあると言われています。そうなると悩んでしまい、決めかねています。判断材料となるのは副作用かと思いますが、代表的な骨髄抑制か下痢かとなると、自覚症状の少なさでイブランスの方がいいのかなという気がしています。(ちなみに母はストーマなので、下痢でもトイレに駆け込むといった心配はないのかなと思っています)

ただ決めきれないでいるのは、イブランスはPALOMA-2試験でOS改善を認めなかったという結果や、術後補助療法としてベージニオのみ承認されている点で、ベージニオの方が効果があるように、素人の私には見えてしまう点です。直接対決の臨床試験結果がないので比較しようがないと思いますが、現時点で、こうした結果は臨床の場ではどのように受け止められているのでしょうか。また、使い分けはどのようにされているのでしょうか。

上記の点を含め、母が判断する上でのアドバイスを頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。

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2022.08.21 石川 0 コメント

イブランスとページニオはともにCDK4/6阻害剤で、奏効率の直接比較のデータは乏しく、使い分けにはっきりした規準は現在ないと思います。副作用では、確かにイブランスの方が好中球減少などの血液毒性が、ページニオより頻度が多いようですが、ページニオは非血液毒性、特に下痢作用が強いのが特徴といえると思います。ご指摘のとおり、イブランスはPALOMA-2試験でOS改善を認めなかったという結果や、ベージニオは術後補助療法として承認され、製薬企業の副作用などの相談窓口が充実している点などから、またストーマ装着されている点から、私ならページニオを選択するかと考えます。(文責 石川)

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