No.12063 石灰化の増加について

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2017.09.06 O 0 Comments

42歳女性です。H27年4月に、検診センターで、不明瞭集簇性の石灰化が、左上側乳房に見つかりました。精査となり、市内の病院の乳腺外科を受診。「石灰化が増えたら、マンモトームの検査をしましょう。」と、経過観察してきました。H29年3月の定期検査で、石灰化が増えたように見えるという事で、MRIとエコーを実施。異常なしで、先生は経過観察という方向性を示されましたが、私の不安が強く、先生にマンモトームをお願いしました。2年前、石灰化が見つかった際に、マンモトーム検査の希望をしたところ、場所的に、マンモグラフィーで挟むと、乳房が柔らか過ぎて、上手く針が当たらないという理由で検査できなかった為、先生は渋々でしたが、H29年5月に、困難ながらも実施。結果は、微細石灰化は見られるが、癌ではありませんでした。しかし、H29年8月、マンモトームから3ヶ月後の定期検査で、やはり石灰化の増加が、気になるとの事。マンモトームでは採取しにくい場所だから、全てを採取できてるわけではない。良性でも増加するが、癌の可能性もある。毎回の定期検査で、増加した事を話し合うようにもなる。それを踏まえて、経過観察するか、石灰化を切り取って、外科的生検し、白黒ハッキリするか、決めるように言われています。MRI、エコー、マンモトームで癌の可能性を否定されているのに、外科的生検まで行う必要性があるのでしょうか? マンモトームでの結果が、ひとまずの確定診断と考えている為、外科的生検をする事に戸惑っています。よろしくお願いします。

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2017.09.06 久保内 0 コメント

乳腺の石灰化病変の経過観察とのこと、乳腺科医によって結構幅があり、いろいろな対応があろうかと思いますし、今回は全く所見を見ないで質問に答えるため、正しい意見が言えるかどうか100%の自信がないことを前提にお読みください。
このご質問を読む限りは、あなたの主治医の言われることに一理あろうかと思います。あなたの石灰化病変は、多分カテゴリー3と診断されるものと思いますが、この中に乳癌が含まれる割合は6~7%と考えます。マンモトームが出来たての頃は、カテゴリー3の石灰化病変にどんどん行っていましたが、癌の確率が少ないことから、MRIや超音波で乳癌を疑う所見が無ければ、経過観察を行って増加傾向にあるものを後日生検しようという風潮で、現在に至っています。乳癌であったとしても、非浸潤性乳管癌か小さな浸潤癌ですので、発育は緩徐ですし、ほとんどすべてが完治します。一度マンモトームまで行って、その時「乳腺症の石灰化」と診断されたのに、6~7年経過して数が増えてきて、生検しなおしてみたら非浸潤癌だったという症例は2~3経験がありますし、長く診ている先生が、「数が増えてきたので生検をしましょう」と勧められたのであれば、そういうことも十分考えられると思われた方が良いと思います。生検の方法は、超音波で見えれば超音波ガイド下生検も一手ですし、超音波では見えずマンモトームで刺せるのならステレオガイド下のマンモトームでしょうし、マンモトームの困難な部位ならば(その可能性が高いですね)切除生検も検討しなければならないかと思います。まだ「有っても非浸潤癌」という状態なら、期間を短くした経過観察も可能かとは思いますが…。(文責 久保内)

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