No.12808   今後の治療について(HPNo.10806)

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2022.05.09 ヒロ 0 Comments

No.12806で質問した者です。清水先生に返答頂きました。有難うございます。
耐性の質問で、『今のベージニオ+フェマーラ治療に耐性が出来た場合、フェマーラをフェソロデックスに変える方法が勧められる』とありましたが、主治医はフェマーラ変更ではなく、ベージニオの方を抗癌剤に変える治療を勧めて来ると思います。主治医は、ベージニオがメインで、フェマーラはベージニオの補助的薬として使っていると思います。(また、重篤な患者が出たせいで、イブランスは使用しない、と言います。)
私としても清水先生の言われるように、抗癌剤の前に、ホルモン剤治療を試したいと思いますが、私(素人)がプロ(ドクター・主治医)に対して治療方法を提案しても良いものですか? 主治医が「抗癌剤治療をする!」と言うのに、ホルモン剤選択という自分の希望を伝えても良いのですか? 主治医の治療方針に従わなければならないのでは?と不安です。また、もしも抗癌剤治療をする事になった場合でも、出来れば点滴や注射ではなく、内服治療をしたいと思っています。今の私の状態で内服治療が出来る抗癌剤はありますか? また『晩期再発』とは進行がゆっくりしている再発という事と思いますが、私は3回も再発しています。これでも“ゆっくり進行”と考えて良いでしょうか? 何度も質問し、申し訳ありません。宜しくお願い致します。

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2022.05.09 清水 0 コメント

主治医の治療方針に従うという考え方は少し古いと思います。最近は主治医の先生が複数の治療法(無治療も含めて)を、そのメリット、デメリットを含めて提示し、患者さんの価値観や希望も考慮して、患者さんが納得できる治療法を検討していくという方法がとられることが多いと思います(そのためには、患者さんもガイドラインなどを勉強する必要がありますが…)。しかし、患者さんの中には自分で勉強するなんてできないので、先生にお任せしますという方もいるので、どのように治療を受けるかは、主治医の先生と患者さんとの関係なので一概にどのような方法が良いとは言えません。そういった意味でも、転移再発乳癌で使える抗がん剤もいくつかありますから、点滴の抗がん剤の効果と副作用、内服の抗がん剤の効果と副作用についてよく話を聞いて、決めてください。今までの3回は転移ではなく、乳房内再発もしくは対側乳がんではありませんか? そうであれば、やはり晩期再発です。そういう意味では、30代初発で、合わせて3回乳がんができたとなると、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)の可能性も考え、BRCA1/2の検査を考える必要があります。遺伝性を考えないとしても、リムパーザと言われる内分泌療法と化学療法(抗がん剤治療)の間に位置する飲み薬の治療の適応があるかどうかを調べるために、抗がん剤治療を始める前にBRCA1/2の検査をすることをお勧めします。もしBRCA1/2の検査が陽性であれば、リムパーザが使えます。でもやっぱり、まずは内分泌療法(フェソロデックスを中心とした治療)が良いように思います。その治療中に次の治療にリムパーザが使えるかどうかを判断する材料としてBRCA1/2の検査をすることをお勧めします。(文責 清水)

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