初めまして。よろしくお願いいたします。
去年、エコーの乳ガン検査で左腺腫瘤疑いがあり、大きさ3ミリで、良性か、嚢胞の可能性が高いので一年後の検診で大丈夫との事でした。昨日一年後の検診だったのですが、大きさが5ミリ、去年は3ミリだったと思います。検診で行ったので、診てもらった方は専門の先生ではなかったのですが、「悪いものではなさそうで、また一年後の経過観察になると思いますが、先生にちゃんと診てもらってからになります。」と言われました。マンモグラフィも毎年やっていて、私はいつも不均一高濃度です。1年で、3ミリから5ミリになるのは癌を疑いますか? はっきりした結果がまだなので、不安です。どうか返答よろしくお願いいたします。
日本乳腺甲状腺超音波医学会の乳房超音波診断ガイドラインによると、超音波検診における要精査基準は、「①次回の乳がん検診まで受診しなかった場合、生命予後に影響すると考えられるような乳癌を見落とさないこと ②良性病変を拾い上げ過ぎないような基準を作製すること」という基本的考え方に基づき作られています。さらに、「すべての乳癌を100%拾い上げることを目的にしたものではない」ことや、「頻度は少ないが、急速に増大する非常に予後の悪い乳癌は要精査基準や検診そのものをすり抜けてしまう可能性がある」との説明があります。この様な考え方に基づいた要精査基準では、病変の大きさが5mm以下の病変は超音波検診上、「要精査とする所見がない」または「所見はあるが精査不要」との判定になります。
貴女の場合、3mmのものが5mmになっても病変の大きさは5mm以下ですので、おそらく検診ガイドラインに沿った判定がなされ、「所見はあるが精査不要」と言う事になると思われます。不安や心配を取り除くためにも、念のため乳腺外来を受診し、精査して頂くことをお勧めします。(文責 須田)