No.12666 オンコタイプDX

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2021.05.30 mika 0 Comments

医師から抗がん剤をすすめられました、AYA世代です。この検査はどこまで治療方針に反映させるべきでしょうか。癌の顔つき?は悪くないと言われています。ただ、リンパなどの転移は無いですが、浸潤範囲が広いことと、まだ若いということで、抗がん剤をすすめられました。オンコタイプDXをする予定ですが、もし、抗がん剤不要と出た場合、行わなくてもいいのでしょうか。例えば、ネットで、リンパ転移してオンコタイプDXしたら抗がん剤不要と出ているかたも見かけます。医師と治療方針が違う内容が出てしまった場合は、どう治療方針に反映する考え方をすればいいですか。

また、乳房温存し、断片陽性で今度全摘予定ですが、全摘までの手術の間が3か月空いてしまっています。妊孕制温存を考えているのですが、次の治療までどれくらい待っていただけるのでしょうか。私は既に全摘までの間に3ヶ月空いてしまっていますが、これは術後に関係しますか。

ホルモン治療のみの場合と抗がん剤治療取り入れの場合と、術後妊孕制をする猶予がどれくらいあるか教えてください。

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2021.05.30 清水 0 コメント

オンコタイプDxでは貴女の癌の組織の中の遺伝子の変化を調べて、転移のリスクを計算します。このスコア(RS)が高い場合に抗がん剤治療を行うと転移の可能性が低くなるので、抗がん剤治療が勧められます。一方、このスコア(RS)が低い場合は、副作用の強い抗がん剤治療を行っても転移の可能性は、抗がん剤治療を行わなかった場合とあまり変わらないことがわかっています。そのため、スコア(RS)が低い場合は、抗がん剤治療が勧められません。オンコタイプDxを行った場合、医師の方針はオンコタイプDxの結果も含めて判断しますから、オンコタイプDxの結果と医師の治療方針が食い違うことはありません。全摘までの時間が3ヶ月空いたことは術後経過には問題ないと思います。妊孕性温存というのは不妊治療のことでしょうか? 不妊治療は手術が終われば可能ですが、問題は術後の補助療法をどうするかです。術後の治療として抗がん剤を選択すると妊孕性が著しく低下しますから、どうしても子供が欲しいと考えている場合は、抗がん剤治療はお勧めできません。一方で、術後の治療としてホルモン療法を選択した場合は、妊孕性には影響ありませんが、ホルモン療法中(標準的には術後5年間)は不妊治療はできません。ですから、年齢、転移再発のリスク、子供が欲しいという思い(ご夫婦で)を総合的に勘案して術後治療を決めなくてはいけません。とても難しい判断なので、主治医の先生とよく相談する必要があると思います。(文責 清水)

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