No.12656 リンパ郭清の範囲および必要性について

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2021.05.13 匿名 0 Comments

2点ご教授いただけますと幸いです。乳癌治療ガイドラインには、明らかな腋窩リンパ節への転移がある場合はレベル2まで郭清する旨記載されています。

BQ4.臨床的に明らかな腋窩リンパ節転移陽性乳癌ではレベルⅡまでの腋窩リンパ節郭清が勧められるか?

1.これは、「手術時」に明らかな腫瘍がある場合を指しているのでしょうか。
私の場合、「初診時」にはリンパ転移(レベル1、14m)が存在したものの、術前化学療法により消失して、「手術時」には明らかな転移がない状態なので、上記レベル2までの郭清が当てはまるのか気になっています。

2,医師からはリンパ郭清ではなく、センチネルリンパ生検とその周辺のサンプリング生検を勧められました。
この方法でも、術後に放射線をすればリンパ郭清したのと同じ効果が得られると聞いたのですが、私のような状況(トリプルポジティブ、術前化学療法によりMRI上は腫瘍喪失)でリンパ郭清を省略する選択肢を提示することは、一般的なことなのでしょうか。郭清省略してリンパ浮腫の危険性が少なくなるのはメリットですが、省略したことで腋窩再発の危険性が高まるのは避けたいと考えており、どうするべきか迷っています。

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2021.05.13 石山 0 コメント

一般的には術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検は勧められません。治療開始前診断で病理学的に腋窩リンパ節転移陽性であれば腋窩リンパ節郭清が必要です。ただ初診時に細胞診や針生検でリンパ節転移を確認していない場合は、センチネル生検でもかまいません。郭清する場合はレベルⅡまで郭清するのが一般的です。(文責 石山)

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