トリプルネガティブ乳がん。手術:乳房全摘。浸潤性乳管癌充実腺型、浸潤径6mm、核グレード3、組織グレード 3、ki67 60%、Ly(-)、v(-)、BRCA1陽性。 化学療法:dd-EC4回+dd-PTX4回
「トリプルネガティブ乳がんは早期で見つかっても再発する。予後不良。」との悪い情報しかないです。先生方のご経験から、5年後の再発率、生存率を教えて下さい。
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標準的な抗癌剤治療をしなければ、トリプルネガティブ乳癌の場合、全体の30~40%の患者さんは再発すると考えられています。また、再発の時期は手術後2~3年前後で起こることが多いと報告されています。
標準的な抗癌剤治療を受けた場合は、抗癌剤治療を術前に行い摘除標本で乳房のがんが完全に消えたことを確認できた患者さんのグループでは5年無再発生存率が90%だったのに対し、消えていなかったグループでは50%と下がっていたとの報告があります。また、抗癌剤治療を受けたstage1のトリプルネガティブ乳癌での10年無再発生存率は80%前後ではないかと考えられています。なお、抗がん剤治療を受ける場合、術前でも術後でも全生存率の治療成績は変わりがないとされています。抗がん剤治療を受けた場合のメリット、デメリットを考慮しながら、主治医の先生とも十分ご相談し、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)
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