No.12084 骨折と癌治療

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2017.12.12 M.S.  0 Comments

52歳です。15年夏手術後、フルコース治療を行い、16年2月頃からアリミデックスを服用しています。これまでに骨密度検査を2回ほど行いましたが、年齢相応の数値で、特に骨の異常はありません。この夏、何げなく歩いていたら、つまづき転び、軽く右肩を打って骨折してしまい、完治まで4週間を要しました。そして本日、家の中で足の指を家具の角にぶつけました。足の腫れ具合や痛みから、これも多分骨折と思われます。いずれのケースもそれほど強打した覚えもなく、今までにも同じようなケースはあったと思われますが、いとも簡単に重症化するのは、がん治療と何がしかの影響があるのでしょうか。また、そうだとして、今後の日常生活で治療前より気をつけた方がいい行動、または運動などあるのでしょうか。ご教示願えますと幸甚です。

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2017.12.12 斎藤 0 コメント

ご相談ありがとうございます。私のお返事でM.S.さんの不安が少しでも減ればうれしく思います。現在アリミデックスを内服中であり、骨密度を内服後約2年の間に2回測定され、異常は無かったにも関わらず、2度の骨折を経験されてしまったのですね。アリミデックスの影響で骨折が多いのではないかと心配ですね。一般的に骨密度検査を行う部位は、腰椎(腰の骨)や大腿骨頚部(太ももの骨の股関節に近い位置)です。この部位の測定結果と、肩や足の指の骨の骨密度が一致するかどうかは私は存じ上げません。しかし極端な差は無いと考えますので、アリミデックスの影響は少ないと考えます。頂いたご質問からは、M.S.さんの体格や食生活や普段の活動の状況はわかりませんが、何気ない動作でつまずいたりぶつけたりされている事から、運動器全体の衰えが年齢以上に進んでいる可能性があります。これをロコモティブシンドロームといいます。骨だけで無く、筋肉や関節や軟骨などの機能が低下している状態のことです。これを予防するためには適度な運動とバランスのよい食生活が大切といわれています。詳しくは、日本整形外科学会ホームページの「一般の方へ」のページにある「ロコモティブシンドロームとは」をご参照下さい。結論を申し上げますと、現在のがん治療はお続けになり、日常生活では適度な運動とバランスのよい食生活を心がけて頂くのが良いと思います。(文責 斎藤)

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