No.12626 アポグリン乳癌の今後の治療

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2021.03.15 さくら 0 Comments

アポグリン癌の抗がん剤治療について悩んでいます。腫瘍径6ミリ前後 リンパ転移なし HER2陰性 ステージ1 ki67 5%未満 乳房全摘 断片陰性  トリプルネガティブなのでTC療法4回を薦められています。抗がん剤の上乗せ効果は期待出来ないようか気がするのですが、再発、遠隔転移の予防の為にやった方がいいでしょうか? 5ミリまでなら無治療ときいたので、やってもあまり意味がないかも知れないかもと思うと、生活の質を落としてまでやる意味があるのか?と思ってしまいます。副作用もとても怖いです。どうか的確なアドバイス、よろしくお願いします。

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2021.03.16 久保内 0 コメント

アポクリン癌は、そのほとんど全てがトリプルネガティブですが、Ki67の低値が示しているように極めて予後の良い乳癌です。転移・再発は少なく、(浸潤)腫瘍径が6mmですので、化学療法は不要と考えます。

10年前のザンクトガレン国際会議以来、サブタイプで術後(術前も含めて)全身治療の方針を決めるようになってきていますが、「トリプルネガティブには化学療法」と云う図式が出来上がってしまっているように思われます。実はトリプルネガティブはいくつかの細分化されたタイプに分かれ、アポクリン癌はそのうちのLuminal androgen typeという予後の良いものに含まれるのです。この件に関しては、最近私が論文を書いていますが、よろしかったら主治医の先生にお見せください。(文責 久保内)

Technology in Cancer Research and Treatment

doi: 10.1177/1533033820943246

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