No.12624 マンモグラフィ後の乳房のへこみについて

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2021.03.14 K.S. 0 Comments

お世話になります。マンモグラフィ後の乳房のへこみについて質問です。

2011年3月に左乳房温存手術を受け(今でいうところのルミナルAタイプです)、レントゲン、タモ5年で終了、現在は年1回定期検査を受けています。満10年で最後の検査を3月3日に受けたところ、マンモグラフィ後に左乳房が不自然にへこんでしまいました。痩せ形の現在59歳で、年齢的にも乳房の上部がそげてきておりますが、検査前に比べ更にひどくなり、脇から乳頭にかけて三角に平らな部分ができてしまいました。

左はクリップがはいっているせいか、マンモは毎回激痛で、青アザになったり、1か月以上痛かったり、医師に言って1回パスしたりしてきました。ここ2回は技師に、「激痛なので必要最低限の圧迫で」とお願いし、慎重に少しずつ圧をかけてもらい、それほど痛みがなく撮影できたのですが、今回の技師は、同じにお願いしたのに、不機嫌な態度をとられて問答無用でグイグイ押されました。最初の3日間は入浴などで体温が上がると熱を持ち、保冷材で冷やしました。1週間経ちましたが、今も痛みますし、揺れると痛いので、寝るときもブラジャーをしています。

お聞きしたいのは、時間が経てばへこみが治るのかどうかです。実際に診察されていないのでお答えできないかもしれませんが、一般的にどうなのでしょうか? へこみが復活しない場合は形成手術を受けるしかないのでしょうか。その場合、どのような手術になりますか?今後の乳がんのフォローアップに影響はありますか? もうマンモグラフィはやりたくないのですが、気管支喘息の持病があり、造影剤MRIはできません。代替の検査方法についてもご教示賜れば幸いです。3月18日に担当医師に検査結果を聞きにいくときに視触診してもらいますが、その前に知識を得ておきたいのです。よろしくお願いいたします。

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2021.03.15 久保内 0 コメント

私も術後の乳癌術後の患者さんを10年間はfollow upしますし、術後のマンモ・エコーは1年に1度施行しています。術後の方ではない健常者には2年に1度のマンモとその合間のエコーの検診を勧めていますが、術後の方の場合は局所再発をいち早く発見するためであり、他側等の新規発生乳癌が健常者より頻度が高いからです。術後は創部ですので痛がる可能性があり、最初は1年目にエコーを行い、マンモは1年半目にしていますし、技師には創部なので圧迫圧を加減するよう指示しています。代替の検査についてのご質問ですが、石灰化病変はマンモでしか判らないことがあるので、(10年経てば局所再発の可能性は少ないでしょうが)新規発生乳癌の早期発見のためにマンモグラフィは重要な検査で、厳密には他の検査での代用はできません。

本来マンモでの乳房圧迫は、「乳腺の厚みを薄くして病変を検出しやすくする引き延ばし」であり、認定評価の高い技師さんはこれをきちんと守って「痛くなく鮮明なマンモ」を撮影しますが、中にはかなりの圧迫圧なのに画質の良くない画像を提供する技師さんも居り、撮影された画像に印字されている情報で大凡判ります。

しかし何万人ものマンモグラフィを見てきましたが、『マンモ後の不自然なへこみ』というのは見たことも聞いたこともありませんし、『揺れても痛む』とすれば血腫の形成等も考えないといけないので、早いうちに撮影された機関での受診をお勧めします。(文責 久保内)

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