No.12549 遺伝性乳癌

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2020.10.29 Y.O. 0 Comments

異時性両側乳癌で、4年前に右側乳癌温存術と抗がん剤、放射線、ハーセプチンをしました。今は左側乳癌トリプルネガティヴステージ1で、術前抗がん剤が終わる所です。遺伝子検査の結果、陽性となってしまい、今後の手術方法など教えていただきたいです。

遺伝性と分かり、左側全摘と右側予防切除を同時に行い、同時再建をする予定なのですが、全摘の方法として、乳輪乳頭を残しての全摘は、すべて取ってしまう全摘と命に違いは出るのでしょうか。小さい子が居るので、残せるのなら残したいのですが、遺伝性という事で、乳輪乳頭もすべて取った方が良いのでしょうか。また、卵巣の予防切除も同時に手術出来ると言われたのですが、体の負担は大丈夫なのでしょうか。早めの切除が望ましいようで、何度も入院するより、早めに一度で済ませた方が安心なのでしょうか。

トリプルネガティブで遺伝性と分かりとても不安です。手術が迫っているもので、宜しくお願いします。

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2020.10.29 鈴木 0 コメント

ご質問有り難うございます。異時性、両側、遺伝性、トリプルネガティブと不安な要素が多く、ご心配のことと存じます。さて、乳房全摘の際の、乳頭乳輪温存に関しては、遺伝性乳がんにおけるデータはなく、一般の乳癌においての回答になります。術中に乳頭直下(乳頭の真裏)の病理診断ができる状況なら、整容性の観点から乳頭乳輪を温存して手術をしても、生存率、遠隔転移に関しては、乳頭乳輪を切除した場合と変わりません。ただ、乳頭乳輪への局所再発は1-2%の頻度でありますので、しっかりと経過観察をする必要があります。また、同時に卵巣卵管の切除は、私自身は経験がありませんので、感覚的な答えになります。ご自身への負担はやや大きいと思われるのと、乳腺は悪性疾患に対する手術で、卵巣卵管の切除は良性疾患の手術ですので、悪性と良性を同時に行うのは、慎重になった方がよいと思います。主治医とよく相談の上、判断されて下さい。(文責 鈴木)

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