45歳です。 乳がんの病理検査で 、「湿潤性小葉癌、非湿潤範囲が8×8センチ、湿潤範囲が7×5センチ、リンパ節への転移なし、遠隔転移なし、ホルモン受容陽性、HER陰性、ki67 20、顔つき 少し悪性」でした。術後化学療法ACまたはFEC 3カ月+DOC3カ月とホルモン療法予定ですが、化学療法の副作用が怖く、大きさは大きいですが、化学療法は効きにくいのかなという印象で、できればやりたくないのですが、やらない時のデメリットはどの程度なのでしょうか。また、6ヶ月は長いと感じますが、短い効果的なお薬はありますでしょうか。主治医は生存率の向上という事でしたが、どれくらいの向上なのかはわからないという事でした。是非アドバイス頂けると幸いです。
ご相談、どうもありがとうございます。手術治療を頑張られましたね。これから大切なのは、乳がんの再発をいかに予防していくかということです。そのためには、乳がん診療のガイドラインがございます。このガイドラインは患者様にも公開されており、とても参考になります。ご相談の内容としては、ホルモン受容体陽性、Her2陰性、増殖指数であるKi-67が高値、浸潤系5cm以上であることから、化学療法の追加を前向きに考える要素は揃っております。抗がん剤治療の候補としては、先生がおっしゃるとおりだと存じます。それ以外には、TC療法が約3ヶ月で終了いたしますので、先生ともご相談くださいませ。いずれにしても大切なのは、患者様ご自身が徹底的にがん治療を撲滅するのだという強いお気持ちがないと、抗がん剤治療は乗り切れません。抗がん剤治療をやりたくないのは、どなたも一緒です。しかし再発してしまったときに、後悔しない選択肢を選ばれることが何よりも重要です。もちろん抗がん剤治療をおこなったからといって再発をゼロにできるわけではありませんし、どれぐらい有効なのかも、おひとりおひとり異なってきます。あらゆることを想定し、最善の対策をしておくことが大事です。主治医の先生とも良くご相談くださいませ。応援しています。(文責 高橋)