No.12476 左胸に新たながんが…

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2020.08.11 A.N. 0 Comments

はじめまして。2015年に、右胸全摘→抗がん剤→ハーセプチン治療しました。 定期検査でも良好な状態で、あと少しで5年を迎えようとしていた所、今度は左胸に新たながんが… 。顔付きが前回と異なるので、こういう場合は、再発と言わないんですね。 
さて、今、全摘するべきか、部分切除するべきか迷っています。ステージとしては初期なのですが、5年以内でまた乳がんに罹患してしまった訳だし、温存して、再発してしまったら…。選択肢がある事は、有り難い事だと思いますが、とても迷っています。 学術的には、全摘も温存もリスク的には、変わらないそうですが、それでも、やはり考えてしまいます。尚、温存の場合は、放射線治療、飲み薬になります。 将来的に再建は考えていません。 宜しくお願い致します。

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2020.08.11 鈴木 0 コメント

質問有り難うございます。

術式に関しては、正解がありませんので、以下に判断材料をお伝え致します。

①全摘と部分切除は、基本的に予後は同じ(以下の②-④を踏まえても)

②部分切除の場合は、残った乳腺に10-20%の頻度で、新規の乳がん、今回の乳がんに関連した局所再発が起こり得るので、放射線治療が必須で、放射線治療をしても6-7%くらいの頻度で新たな病変が発症します(10-20%の頻度が6-7%に減少します)

③全摘の場合は、原則放射線治療は不要ですが、術後の病理結果で、病変が広がっていた、脇のリンパ節に転移が見つかった場合には放射線治療が必要になります。

④全摘の場合、切除した胸の皮下、筋肉内に2-3%の頻度で再発のリスクがあります。

上記を踏まえ、切除可能であれば、部分切除も可能だが、全摘も間違いではなく、一方、腫瘤が大きければ、全摘が必要になりますので、あとは、ご本人の判断になります。難しいとは思いますが、ご自身でお考え頂くのが最善の術式と思います。(文責 鈴木)

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