46歳、子ども1人です。先日、人間ドックでマンモ、エコーを受けたところ、1センチの腫瘍があり、グレード4 悪性の疑いとのことで、乳腺外科を紹介してもらいました。そちらでまた、マンモ、エコー、マンモトーム生検の結果、DCIS 非浸潤性乳管癌 Van Nuyグループ1 ER+ PGR + と言われました。非浸潤性乳管癌とのことで、早期発見となるかと思うのですが、気になるのは、非浸潤性乳管癌だと腫瘍を伴わない場合が多いと聞きますが、腫瘍1センチの大きさでも非浸潤性乳管癌という場合もあるのでしょうか? 先生は、生検でうまく採取出来ていないと正しい結果が出ない場合もあるが、向きを変えて3回採取したとおっしゃっていました。近々、MRIとCT検査をするので、それできちんと判明するのでしょうか? また、検査までの期間で非浸潤性乳管癌が浸潤性になってしまうことはありませんか? よろしくお願いします。
乳がんの確定診断は、病理組織での診断で行います。MRIやCTでの画像診断は、確定診断とはなりません。癌細胞が浸潤しているかどうかは、病理標本のプレパラートを用いて顕微鏡で確認し、診断することになります。近々、MRIとCTの検査をするのは、転移のないことの確認や、手術のための病変の範囲の確認のためであり、浸潤の有無のきちんとした情報は得られません。現時点で分かっているのは、術前のマンモトーム生検で、病変の一部を3回採取して調べた範囲では、非浸潤性の乳管癌であったということです。今後手術をして、摘除した標本で連続切片を作製、病変を再構築し、顕微鏡検査を行って、浸潤の有無を確認することになります。これが、最終確定診断となり、非浸潤性乳管癌かどうかが判明することになります。前向きに治療に取り組むためにも、疑問や不安がある場合は、主治医の先生に充分お話を伺い、納得のいく選択をしてください。(文責 須田)