No.12439 葉状腫瘍について

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2020.05.31 T.K. 0 Comments

本日、診察にて葉状腫瘍(境界型)と伺いました。結果、手術が決まったのですが、全摘した後に、あらためて良性or悪性の判断となるとの事です。ここで、質問なのですが、悪性の場合は、いわゆるガンという事なのでしょうか?

 

 

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2020.05.31 須田 0 コメント

癌が上皮細胞(体の外とつながっている表面の細胞)から発生する腫瘍であるのに対し、葉状腫瘍は結合織(乳腺の上皮と上皮の間の細胞)性及び上皮性の混合腫瘍の1つですので、腫瘍が発生する母地が異なります。悪性葉状腫瘍は、乳癌とは別のものですが、再発や転移を起こします。葉状腫瘍の標準治療は、外科的な完全切除です。完全切除した切除標本を全割し、病理検査で、良性・境界病変・悪性の3つに分けて最終診断をします。2015年の報告によると、5年局所再発率は、良性で5%、境界病変で13.1%、悪性で18%となっています。もし、貴女が、針生検で、良性ではなく境界病変と診断されているのであれば、摘出された標本では、境界病変か悪性かを病理診断することになります。手術後は、良性や境界病変であっても、局所再発のことを考慮してフォローしていくことになると思いますが、疑問な点は主治医によく伺って、納得のいく治療を勧めてください。(文責 須田)

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