2005年8月、当時34才、左乳癌、温存手術、腋窩リンパに1個転移、ER(+1) 、PgR(+1)、 HER2(+1)、grade2、硬癌。術後残存乳房に放射線50Gy? →FEC100×6クール→weeklyTaxol9回→ゾラテックスを2年とTAMを5年服用し、2011年3月終了。
2017年8月、47才、局部再発、乳頭温存全乳腺切除、硬癌、DICS、 ER(+1)、 PgR(+1)、HER2(1+)、 grade3、Ki67は8%。 その後TAMのみ1年服用しましたが、私情で中止しまた。10か月後、再開。現在も服用。
2020年1月、咳症状で単純CTをとり、肺と肝臓に転移の疑い。2月に造影CTでも疑いあり。3月にPETCTで転移決定。 ①肝臓23ミリの中等度集積はじめ多発病巣あり ②腹部リンパ節 上膵頭後部リンパ節と腹部大動脈周囲に集積 ③右肺中葉に結節12ミリ軽度の集積異常をはじめ両肺に病巣が散見 ④左鎖骨下リンパ節に軽度な集積
今後はフェソロデックス筋肉注射のみを開始することになりました。現状かなり厳しいので、抗がん剤治療をお願いしましたが、まずはやさしい治療からはじめて、だめなら、分子標的薬、最終は抗がん剤と、ステップアップするとのことでした。そこで素人的な質問で申し訳ございませんが、
①最初からきつい抗がん剤で、できるだけたたいてしまうというのは、ふさわしくないのでしょうか? やはり上記のマイルドから始めて、時間を稼いだ方が良策ですか?
②フェソロデックスにイブランスもしくはページニオを足して、少しでもパワーアップできないでしょうか? なんとか3年生き延びたいのです。
この相談室の先生方には2005年の初発の時にも相談させていただき、勇気をくださいました。ありがとうございます。その当時の先生方が、今もご活躍されて、とてもうれしかったです。心より感謝しております。私はその後も、紆余曲折ありましたが、医学の進歩で今まで生き延びてきました。残念ながらいよいよ終幕に入ってしまいましたが、まだ頑張って生きたいのです。今49才になりました。どうぞよろしくお願いいたします。
ご相談どうもありがとうございます。いっぱい頑張って来られましたね。3年は頑張りたいという強いお気持ち。良くわかります。主治医の先生のおっしゃるとおり、副作用の少ないホルモン治療から開始し、症状を見ながら抗がん剤治療に変更していくのが一般的です。ホルモン治療が先か、抗がん剤治療が先かによって命の長さの違いないとされておりますので、主治医の先生のおっしゃるとおりの治療方針でよろしいかと存じます。御指摘のとおり、フェソロデックスとイブランスあるいはページニオの併用療法による有効性が
認められておりますので、主治医の先生にご相談なさるのも良いかと存じます。まだまだ様々な治療がございます。毎年新しい治療薬が開発されていきます。一日一日を大切にしながらも決して諦めることなく前向きに治療に取り組んでいってくださいませ。応援しています。(文責 高橋)