13年前に乳癌の温存手術をした時、乳房内の組織が壊死して5cm位の塊ができました。何ともないのでそのまま放置していましたが、今年に入り、その箇所を中心に胸が赤く腫れ、そのうちその塊の上の皮膚に穴が開いたようになり、中から滑りのある液体が出てきました。更に時間が経つと液体は止まり、穴の淵から古い血液のような茶色っぽいべたつくものが溶け出てくるような感じで、次第に穴が広がり、皮膚だけでなく皮膚の下までえぐれてきました。心配になり乳腺外科を受診すると、はじめは自然治癒するとおっしゃっていたのですが、途中から、壊死した組織を体の外に出そうとする反応だから塊を全部出し切れば治ると、皮膚に開いた穴を広げて中から壊死した組織を掻き出すような処置に変わりました。それまでは時々痒い程度で痛みはなかったのが、この処置以降、痛みが酷く鎮痛剤が必要になり、穴からまだ新しい赤っぽい血液らしきものが沁み出てくるようになり、辛いです。今診てくださっている先生も、正直なところ初めて見る症状で対応に悩んでいるとおっしゃっていて、今回、この症状に対しては特に検査もしていません。悪性でないとの先生の見立ては信頼していますが、現在の症状の原因を特定するために役に立つ検査などはないでしょうか? 或いは、悪性でないとの判断が出たら、良性の乳腺疾患をよく診ている病院(県内だとどこになるでしょうか?)や、皮膚科、形成外科、婦人科?などを受診した方が良いのでしょうか?
13年前の手術時に、切除部分にできた手術に伴う腫瘤が赤くなり破れたとの事ですが、直接診察していないので、推測の域を出ませんが、おそらく何らかの原因で腫瘤に炎症が起こり、破れたものと思われます。これまでの経過からみると、難治性と思われますので、根治的治療には、腫瘤を摘除する必要があるかもしれません。手術時の摘除標本は、全割の病理検査で、局所再発のないことを確認してもらうことも重要です。摘除するには、乳腺外科での手術になりますが、一度、別の病院でセカンドオピニオンを受けてみるのもいいかもしれません。(文責 須田)