No.12324 リンパ節郭清の手術後について

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2020.01.02 匿名 0 Comments

よくネットなどで、リンパ節郭清の手術後に思うように腕が動かない、リンパ浮腫で苦しんでいるなどの体験談を見かけますが、医師から、「そのようなことは滅多にない。500人に1人くらいで、ほとんどの人は手術前と変わらない。」と説明がありました。本当でしょうか?

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2020.01.02 須田 0 コメント

人体には、血管と同じように、リンパ管が全身にネットワークになっています。リンパ管を流れるリンパ液は、栄養や老廃物を運ぶ働きをしています。乳癌では、癌細胞が、このネットワークに入り込んで、全身に広がる危険性がありますが、このような場合、やむを得ず腋窩リンパ節を含むネットワークを切除(郭清)し、結果的にネットワークを壊すことになります。このようなことが原因でリンパ液が上肢に停滞して腕が腫れた状態になることを、リンパ浮腫と呼びます。

センチネルリンパ節生検を含め、腋窩リンパ節を切除した方は、リンパ浮腫を発生するリスクを伴いますが、最近では、腋窩リンパ節手術は縮小傾向にあり、重症の上肢リンパ節浮腫が起こる頻度は減少しています。(文責 須田)

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