No.12292 乳管内乳頭腫とADHについて(HPNo.12212-2)

7185 views
2019.11.19 J.J. 0 Comments

こんにちは。以前No.12212で相談しました。その際はご返答いただき、ありがとうございました。その後も乳管過形成(右側)は経過観察をしておりましたが、左側にもしこりが2ヶ所あり、今回、右の乳管過形成と左側2ヶ所の細胞診を行い、その後、右0.57㎝が①悪性疑い(乳管過形成だったところ)、左側が②悪性0.49㎝と③鑑別困難との結果だったため、その後生検を行った結果、①右が乳管内乳頭腫、②ADH、③結果待ちとのことでした。それぞれの病理診断結果は下記の通りです。乳管内乳頭腫もADHも、ネットで検索したら前癌状態とのことで、非浸潤や浸潤になるリスクが5年~10年後に高くなるとのことで、とても心配で、そのことばかりで頭がいっぱいになり、食欲もなく、寝ていても目が覚めるとどうして良いものか悩みます。②に関して、先生にも切除できないか聞いたところ、癌ではなくグレーの段階だから今はしなくて良いとの返答。「またリスクが高くなるんですよね?」と聞いたところ、「良性の人が癌になる確率とほぼ同じくらいだよ」と、言われました。先生は切除するにあたって 今の段階では手術の際の体のリスクやお金がかかる心配をされているようで、リスクが高いため3、4ヵ月おきの経過観察をして、万が一癌に変わっても非浸潤だから大丈夫とのお話でしたが、そうなる前に切除して、本当にグレーなのかはっきり分かって気持ちを楽にしたいなという思いがありますが、まだその段階ではないのでしょうか? やはりA D H と同様に乳管内乳頭腫もガンになるリスクが高いのでしょうか? A D H はすでに2㎜以下もしくは2腺管未満のガン細胞があるということでよろしいのでしょうか? ②の病理組織検査結果では鑑別困難と出ましたが、はっきり分かるためには切除以外に検査はないのでしょうか?  長くなり申し訳ありませんが 宜しくお願いいたします。

病理組織検査結果

①乳管内乳頭腫  乳管内と考えられる構造に硝子化繊維増生と上皮増殖病変あり。cD10,p63,ck5,6で減弱減少ながら壁陽性で乳管内と考え、増生細胞はck5,6モザイク状パターンから陽性。上皮増生強い乳管内乳頭腫にとどまり出血成分の上皮成分の断片は二相性免染でもはっきりしないが、細胞はほとんどck5,6陽性である。以上から上皮増生強い乳管内乳頭腫とその断片と考える。

②A D H  繊維増生と軽度の異型乳管過形成があり出血成分の上皮増生の断片が散在している。免染cD10,P63,ck5,6で減弱減少から陰性、また細胞はck5,6モザイク染色パターンから陽性。異型乳管過形成にとどまるようだが二相性はっきりしない点や断片のため確定は困難。

Changed status to publish
2019.11.19 石山 0 コメント

前がん状態であることは間違いないのですが、癌化するのが5年後か10年後か100年後かわからないので、経過観察となることが多いと思います。本当に心配なら、当院でも手術することがありますが、局所麻酔の外来手術でやれば侵襲も少ないはずですが、「体のリスクやお金がかかる」とのコメントは理解できません。また、あくまでもADHは「がん細胞」は存在しないはずですが・・・。(文責 石山)

Changed status to publish
Question and answer is powered by AnsPress.io
  • 会員の紹介
  • 乳がんについて