No.12210 首リンパ節再発転移の今後について

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2019.06.07 M.M. 0 Comments

右乳房全摘手術から8年目に、先日、首のリンパ節に1.5cm程の再発転移が見つかりました。59歳です。内臓、骨にはまだ転移が見つかったていません。8年間ホルモン療法でアロマターゼ治療を続けていましたので、再発後まずは注射のホルモン治療が始まりました。今まで8年間、再発転移の可能性も考えて来ましたので、 今回の告知には自分でも驚くほど冷静で、今は何も症状がないせいもあり、落ち込まず、今まで通りの生活をしております。でも、今後どうなっていくのか、あとどのくらい普通の暮らしが出来るのか、不安が頭から離れません。

ガンの詳しい性質がわからない限り、愚問だとは思いますが、首のリンパ節に転移し、ステージ4と担当医に言われたのなら、早いか遅いかは別として、やはり可能性としては、今後は内臓または骨に転移していくのが普通でしょうか。今後の心の覚悟や身の回りの準備をするのが、今私のするべき事でしょうか。冷静さにやはり欠けている質問になっているかもしれませんが、なかなか主治医にはそのよう事が聞けず、よろしくお願いいたします。

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2019.06.08 久保内 0 コメント

術後8年目、アロマターゼ阻害薬使用中の頸部リンパ節転移とのこと、残念な経過ですが、次の治療に移らなければなりませんね。注射薬ということでしたので、多分フェソロデックスの投与を受けていると思いますが、順当な治療法でしょう。最近ではCDK4/6阻害薬とホルモン治療の併用も良いとされ(2種類あります)、更にm-TOR阻害薬とホルモン治療も有るので、化学療法(抗がん剤)に行く前にいろいろな治療が出来ます。現時点で内臓・骨への転移が無いのが救いですが、いずれは起こるかもしれませんが、その時期を先送りするためにも、TTPの長い治療法を選択してもらうことが重要な気がします。

ホルモン治療で長期再発が無かった方ですので、治療さえ有効であれば、かなり長期に病気をコントロールできる可能性も有ります。私が長く診ている患者さんでは、術後3年で再発したのに30年近く社会生活を営んでおられる方がいますし、術後4年で再発したのに25年以上埼玉から横浜まで通い続けている患者さんもいます。「今後の心の覚悟や身の回りの準備」は程々に、主治医と面と向かって良い治療をしてもらえるようにし、定期的な前進チェックをしていくことが重要だと思います。(文責 久保内)

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