No.12209 全摘後のシコリについて

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2019.05.31 S 0 Comments

はじめまして。宜しくお願いします。

2年前に左乳房を全摘出し、インプラント再建を行いました。術後の検査は定期的にしており、前回は3月中頃に超音波検査をし、問題ありませんでした。昨日、術側のインプラントを入れている外側(脇から15㎝ほど下)にシコリを感じました。鏡で見ると、1㎝ほどの膨らみが出ていました。次の検査は6月中頃なので、気持ちが落ちつかず、形成外科の診察を早めてもらいましたが、インプラントのヘリではなく、明らかなシコリでした。組織検査をすることになるようですが、検査まで3週間もあるので気持ちが落ちつかず、少し頭の中を生理したく、質問させていただきます。

今年3月に検査した時には異常がなかったのに、2ヶ月くらいで触れた感じ5㎜ほどの大きさになるシコリが、もしガンであるとするなら、悪性度の高いものでしょうか。また、私のガンは種類として、ルミナルAでHER2(2+) ホルモン感受性ER.PR共に+ ki67  1〜9%だったのですが、そのような大人しいタイプのガンとは違うタイプが発生した可能性も高いでしょうか。全摘をしてから2年弱なので、その期間も気になります。

もう一つお聞きしたかったことですが、私は50歳になります。全摘後の治療はタモキシフェンとリュープリンの治療でしたが、リュープリンの副作用がつらく、やめても大丈夫でしょうとのことで、1年前にやめてしまっています。そのせいで、3ヶ月前から生理が戻ってきてしまっています。これも何か影響があるのでしょうか。また、タモキシフェンが効いていないという見解もありますか? 数多くの質問で申し訳ありません。最後に、全摘後にできたシコリがガンではなく、良性のものである可能性もあるのでしょうか。どうぞ見解をお聞かせください。

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2019.06.01 須田 0 コメント

しこりが良性のものである可能性もないわけではありませんが、癌は多種多彩であり、推測は困難です。早い時期に組織検査を行って、良・悪性を判定し、その結果、悪性であれば、更に悪性度、サブタイプ等について調べる必要があります。

術後経過も順調で、治療が功を奏しているようにみえても、発見することが難しい小さな癌細胞(微小転移)が体の中にとり残されている場合が多々あります。手術、放射線療法、ホルモン療法を含む薬物療法等を駆使して治療にあたっても、その治療をくぐり抜けてしまった癌細胞が少しずつ増殖し、時間をかけて、大きくなってから発見されることになるのが、転移・再発です。乳癌が発見される以前の比較的早い段階でも微小転移の可能性があると言われています。また、一般的に、再発転移は術後2~3年以内にみられる場合が多いとされています。貴女の場合、まだ転移・再発と確定したわけではありませんが、組織検査の結果を踏まえて、主治医とよくご相談し、前向きに治療を進めていただければと思います。(文責 須田)

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