No.12187 ki67について

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2019.03.19 どさんこ (匿名) 0 Comments

はじめて質問させて頂きます。よろしくお願いします。47歳です。両側乳房同時に全摘しました。<右>浸潤径4㎜、腫瘍径14㎜、リンパ節転移なし、核グレード1、ki67値3% <左>浸潤径14㎜、腫瘍径10㎜と8㎜、リンパ節転移1個(センチネル)、グレード1、ki67値28.2%。 左右どちらもホルモン感受性90~100%で陽性、HER2は陰性です。主治医から、ノルバデックス10年、リュープリン5年の治療方針を提案されています。気になるのは、左側のグレード1なのにki67が高値ということです。このような事はよくあることなのでしょうか? 抗がん剤の治療をしたほうが良いか迷っています。私のようにホルモン感受性がある場合は、あまり意味が無いでしょうか。

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2019.03.20 清水 0 コメント

グレードというのは、病理の先生が貴女の乳がんの標本を見て、細胞異型度(細胞のいびつさ)、分化度(正常の組織構造に近いかどうか)、細胞分裂中の細胞の数の多さの3つの項目をそれぞれ3段階に分けて評価して、その合計点数をさらに三段階に分けて表示したものです。一方、Ki67というのは、100個のがん細胞のうち、細胞分裂しようとしている細胞が何個あるかを表した数字です。一般的には、悪性度の高いがんは、異型度が高く、分化度が低く、分裂細胞が多いため、Ki67も高値に出ることが多いです。しかし、貴女のような結果も、決して珍しいものではありません。例えば異型度1点、分化度1点、細胞分裂2点(Ki67 30%程度)であれば、合計4点でグレード1になります。貴女の場合、左乳がんの方が悪性度も高く進行しているので、左乳がんの病理結果で化学療法を行うか行わないかを決めることになります。浸潤径14mmで、リンパ節転移1個、グレード1で、ki67=28.2%であれば、内分泌療法に化学療法を追加するかどうか悩むところです。10人の医師に聞いたとすると、化学療法追加を勧める医師と勧めない医師は半々に分かれるのではないかと思います。化学療法を勧めない医師は、貴女のような病理所見の方に化学療法を行うことは、化学療法の効果がない(意味がない)と言う理由ではなく、化学療法によって得られる効果と化学療法による副作用を対比して、得られる効果の大きさに比べて生じる副作用の方が相対的に強いと考えているのだと思います。もし貴女が少しでも転移再発の可能性を少なくしたいと考え、脱毛や吐き気といった一時的な副作用には耐えられると言うのであれば、将来後悔しないために化学療法を行なっておいた方が良いのかもしれません。もう一度貴女の気持ちを整理して、主治医の先生とよく話し合ってください。(文責 清水)

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