10年ほど前にしこりをみつけて、乳腺外科でエコー・マンモ・組織検査を受けました。乳腺線維腺腫との診断でした。昨年末の健康診断で要精密検査となり、別の乳腺外科でエコー・マンモ・バネ式生検を受け、紹介された機関でMRIも受けました。
病理組織検査報告書
臨床診断名: 右乳癌疑い 病理組織検査結果:Breast,rt(biopsy):Invasive ductal carcinoma(A,B,C) Histological grade 2(3+2+2=7) Nuclear grade 2(2+2=4) 病理組織所見:(A,B,C)では異型上皮細胞が胞巣状構造を呈し、間質に浸潤しています。浸潤性乳管癌が考えられます。
画像診断書所見: 提供いただいたMGでの多形性石灰化に一致して、早期濃染を示す不整濃染域を25×21mmの範囲で認めます。dynmaic imageではrapid-plateua patternで染まり、この部位のみ淡い拡散制限を示します。delay imageでは、早期濃染を示す内部は斑紋状となり、冠状断では薄いrim enhanmcnetを伴っている印象です。invasive ductal cancerをまずは考えます。
上記の結果から浸潤性乳管癌を宣告されました。腺腫が悪性に変わることはないと聞いています。10年以上何事もなかったものが、癌で、乳房を全摘しなければならないと言われて混乱しています。この検査結果から、浸潤癌は確定でしょうか。しこり自体の大きさはエコーで5cm弱と言われているのですが、外科的生検で摘出した場合、乳房の形はどうなりますか。
針生検の結果が浸潤性乳管がんですから、診断に間違いはありません。線維腺腫から乳がんが発生することは極めて稀なので、その近くの乳腺から発生した乳がんと考える方が妥当だと思います。線維腺腫と診断されたからといって、その近くに乳がんができないということはないので、若い時に線維腺腫と診断された方は、それで安心していてはいけないのです。乳がんと診断された腫瘤を外科的生検で摘出することはないと思います。乳房温存手術を選択して、乳房部分切除をした場合という意味であるならば、切除後の乳房の形は、腫瘤の大きさのみならず、乳房の大きさや、できた場所によって異なるので、一概には言えません。診察している主治医の先生に聞いてみてください。(文責 清水)