No.11871 局所再発

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2016.03.23 T 0 Comments

8年前にステージ1(硬癌・ホルモン感受性あり・浸潤部分9ミリ・ハーツー0・グレード2)で、温存手術・放射線・リュープリン4年10か月しました。定期的に血液検査とマンモをしていましたが、8年後の昨年末に手術した箇所の近くにしこりを発見、全摘/リンパ廓清手術を受けました。術前、しこり1.5センチ、リンパにも怪しい影が2個ほどあるとのことでした。先日、術後の病理で、乳頭腺管がん・ホルモン感受性あり・しこりの大きさ3センチ・ハーツー0・Ki67 5%・リンパ転移7個と聞かされ、ショックを受けています。局所再発はあることとはいえ、ステージ1だったのにということと、毎年マンモをしていたのに、再発時のしこりの大きさが3センチ、リンパに7個も飛んでいるとは、どういうことでしょうか? ある程度大きくなってから急に大きくなったのか、昨年見落としがあったのか、それとも、8年前のセンチネルが偽陽性だったのか、頭が混乱しています。

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2019.01.12 清水 0 コメント

お気持ちはわかります。今回の乳がん(局所再発というより乳房内再発という言葉の方が適切だと思います)については、ご指摘の可能性のほか、昨年のMMG検診後に今回新しいがんができたという可能性も考えられます。乳がんの場合、8割の組織型が“浸潤性乳管がん“で、二度目にできたガンが初回のガンの再発なのか新しくできた原発ガンなのか、どんなに調べても区別がつかないことが多いので、両方の可能性を含めて局所再発ではなく乳房内再発と表現します。わからない原因でいつまでも頭を悩ましても始まらないので、勇気を振り絞って新しいがんに立ち向かっていってください。今回のことでひとつ勉強して欲しいのは、乳がんという病気は慢性病と言われる側面があり、1回の治療で治し切ることができないということを理解してください。初回治療が乳房温存手術の方の場合、同側の乳房内に乳がんが出来る乳房内再発のリスク(今回の例)、対側の乳房に乳がんが出来る異時性両側乳がんのリスク、さらには遠隔転移については20年、30年後に診断されることが珍しくなくなっています。つまり一生この病気と付き合っていかなければいけないのです。ですから転移や再発をいたずらに恐れるのではなく、人間の寿命と一緒で、何時かは何かが起こるであろうがその時期はできれば少しでも遅くなるようにと考えて、その時点、その時点で、その時点のガイドラインに沿った治療をきちんと行うことが肝要と思います。あとはガンが体の中にあるかないかを心配して日々を過ごすのではなく、体の中に小さながん細胞があったとしても、自分の生活に危害を加えないのであればよし、と考えて、日々の生活を充実したものにすることが良いのではないでしょうか。(文責  清水)

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