初めてご質問させて頂きます。3月に浸潤性乳管癌の診断を受け、3月29日に左胸、下、外側の部分切除手術を受けました53歳(女性)です。手術後の病理検査の結果は、下記の様に、主治医の先生から頂きました。
大きさ: 浸潤径1.5 cm
しこりの数: 1個
異型度(グレード): 2
ER: 陽性 90%
PgR:陽性 70%
HER2: 陰性
ki67:20%
リンパ節への転移:無し 0/1(センチネルリンパ生検をしました。)
別の臓器への転移:無し
断端:陰性
さて、今後の治療なのですが、主治医の先生は、放射線治療+ホルモン治療とお考え下さいました。しかし、チーム(4人くらいの先生がいらっしゃる様です)で病理検査の結果を検討した結果、(ki67の値がボーダーで有ることが理由だったと思うのですが・・・)抗がん治療(TC療法)を先にやった方が良いかもしれないという結論に達したとのことでした。ただ、ki67の値もボーダーラインであり、抗がん剤のリスクもあるし、私自身がどう思うか考えて来てくださいと言われました。その際、oncotype DXという遺伝子検査もご紹介頂きました。しかし、保険が効かない事と、これがグレーゾーンで返ってくる可能性もあるというお話でした。色々と調べてはみましたが、やっぱりなかなか決められないです。ご経験豊かな先生方のご意見をお伺いしたいと思い、メールをさせて頂きました。ところで、私の場合は、ルミナルA型ではなく、ルミナルB型という事になるのでしょうか?主治医の先生は何も仰らなかったので、聞き忘れてしまいました。どうぞよろしくお願い致します。
貴女の場合、再発リスクの比較的低い乳がんであったと考えられますが、グレードが2であることと、Ki67=20%であることをどのくらい重視するかということで、抗がん剤治療を上乗せするか否かを決定することになります。判断するために遺伝子検査を行うことも有力な方法の一つであると思いますが、最も大事なことは主治医の先生がおっしゃるとおり抗がん剤治療を貴女自身がどの程度受け入れられるかだと私は考えます。抗がん剤治療を上乗せするのもしないのもどちらも正解だと思いますので、ご自身の中で最終決定していただくよりなさそうです。ルミナルAとルミナルBの間に厳密なライン引きはなく、Ki67が低いと判断すれば前者、高いと判断すれば後者になります。よって現状はルミナルAとBのボーダーラインと考えてください。(文責 谷)