67歳、発病10年目です。よろしくお願い致します。
2006.12月、左乳房切除・腋窩リンパ節郭清。硬癌、腫瘍径3.2×1.7、乳管内進展著明、リンパ節転移なし。NG1、HER2(0)、断端(-)、PRのみ(+)、MIB1(-)。アリミデックス開始。
2010.6月、PET-CTにより左腋窩リンパ節に局所再発。リンパ節1個摘出。フェマーラに変更。
2015.1月、フェマーラ終了。
2015.11月、左手術アト付近にしこり発見。12月、皮ふ転移2個、摘出。タモキシフェン開始。
長くなりましたが、昨日婦人科検診(毎年)の結果、タモキシフェンの作用により子宮の壁が厚く(7ミリ)なっている。今後も影響を受け肥大していけば、最悪ガン化もあり得るとのこと。子宮体癌の細胞取得検査は、出産経験のない私にはかなり難しい。3センチ位で安定していた筋腫も大きくなっているそうで、婦人科医師は、この際卵巣を含め子宮を摘出してしまえば、今後、何の心配もなく乳がん治療を受けられるという事でした。次回に、一応体癌検査ができるか試してみるが、摘出についても検討してきて下さいと言われ、戸惑いながら帰宅しました。私としては、主治医に様子を見ながらタモキシフェンを続けるか、他の薬に変更可能か意見を聞きたく思っています。先週、60日分を貰った所ですが、その前にご教示頂けると大変有難く思います。
乳がん自体がこれで納まるのか不安でしたのに、又新たながんと向合うのかと・・・乳がん自体の検査もその前に必要でしょうか? その結果、無治療にするという選択肢は無謀でしょうか? 子宮摘出も理解はできるのですが、循環器内科(発作性心房細動)の治療も受けている為不安があります。それでも2つ目のガンに対しては、予防策を取っておくべきか、ご教示何卒よろしくお願い致します。
タモキシフェンによる子宮体癌のリスクは、さほど高くありません。一般的には、定期的に検診を受けつつタモキシフェンの治療を継続できますが、Tさんのように検診自体が困難な場合は、悩みどころです。次回の婦人科受診までに、乳癌の主治医とご相談いただくのが、最優先の選択肢です。また、初回のホルモン感受性が、PgRのみ陽性というところが、気になります。ER-/PgR+は、一般的にあり得ない状況で、ほぼホルモン感受性陰性と考えるべきです。その後の、リンパ節や皮膚のホルモン感受性を調べられていると思われますので、感受性の再確認は必要です。フェマーラ内服の5年間は、再々発はなかったことから、感受性は陽性の気がしますが・・。そうであれば、ホルモン療法で治療を進めていくことになります。閉経後のホルモン療法は、複数あり、タモキシフェンとトレミフェン以外は体癌や筋腫の増大をきたすことはありません。実際、タモキシフェンに効果があるかどうか、新しいしこりが出るまでわからない~出れば効いていないから変更、出なければ使い続ける~わけですから、子宮をとるのも選択肢の一つですが、フェマーラを再開するとか、他のホルモン治療を試みるとか、手術を避け、体に負担をかけない選択もありです。また、放射線治療も選択肢に入ります。というわけで、乳癌の主治医とご相談いただくのが、最優先の選択肢です。(文責 緒方)